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加齢とともに増える白内障に対する
多焦点眼内レンズを用いた手術

松原眼科クリニック

(神戸市東灘区/住吉駅)

最終更新日:2021/10/12

松原眼科クリニック 加齢とともに増える白内障に対する 多焦点眼内レンズを用いた手術 松原眼科クリニック 加齢とともに増える白内障に対する 多焦点眼内レンズを用いた手術
  • 自由診療

白内障は目の中のレンズに相当する水晶体が濁ってしまうことにより、視力の低下をきたす目の病気。主な原因は加齢であり、60~70才代以上では多くの人が罹患しているというデータもある。そんな白内障の根治をめざす治療が、白内障手術だ。手術は水晶体を取り出し、人工の眼内レンズに置き換えるというもの。そのレンズには、合わせるピントが1ヵ所のみの単焦点眼内レンズと、合わせるピントが2ヵ所の多焦点眼内レンズがある。「松原眼科クリニック」の松原令(さとし)院長は、多数の白内障手術を手がけたスペシャリスト。そんな松原院長に単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの違いや、多焦点眼内レンズによる白内障手術の特徴などを聞いた。

(取材日2019年7月19日)

加齢に伴い増加する白内障。根治をめざして行う、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術

Q白内障の症状と、その治療方法について教えてください。
A
松原眼科クリニック 白内障手術に力を入れる松原先生

▲白内障手術に力を入れる松原先生

自覚症状としては、日中に強くまぶしさを感じるという方が多いですね。しかし、白内障は痛みなどの症状が表れないので、初期には気づきにくいのです。当院に来られた時には、初期を過ぎて中期以降に移行している方も多くいらっしゃいます。白内障は目の中のレンズにあたる水晶体が、白く濁ってしまう病気です。これはほとんどが加齢によるもので、発症するのは早くて40歳代くらいからですが、多くは60歳を越えてから。当院でも60〜70歳代の患者さんが多いですね。進行を抑えるための点眼薬による治療もありますが、根治を目的としている治療は手術しかありません。手術は濁った水晶体を取り除いて、人工のレンズに置き換えるものです。

Q眼内レンズには単焦点と多焦点があるそうですが、その違いは?
A
松原眼科クリニック レンズの種類によって期待できる効果も違うそうだ

▲レンズの種類によって期待できる効果も違うそうだ

目の中に入れる眼内レンズには、ピントを合わせる箇所が一つの単焦点眼内レンズと、2ヵ所の多焦点眼内レンズがあります。単焦点レンズは保険適用の対象ですが、合わせていけるピントは、遠くか、または近くの1点のみ。ですので老眼鏡、あるいは近視用眼鏡の使用が必要になります。一方の多焦点レンズは、合わせていけるピントが遠近であるため、眼鏡の使用頻度は減ることが期待できますね。手術後は慣れるまでに多少の時間が必要ですが、特別な訓練は必要ありません。日常の中でうまく見ることを意識して、普段通りに生活していくことがトレーニングになります。違和感が軽減に向かうまでは、だいたい1ヵ月くらいですね。

Q手術までの流れと手術の内容、術後に関して教えてください。
A
松原眼科クリニック 術後のフォローも欠かさない

▲術後のフォローも欠かさない

最初の診察で白内障だと判明したら、手術の内容や術後の状態変化などを詳しくご説明して、手術を希望されるかをお聞きします。手術を受けられることになりましたら、採血やレンズの度数を決めるなどの術前検査を行い、手術日を決定します。手術時間は4~5分と、ごく短時間。点眼麻酔なので、注射はしません。多くの方が怖がられますが、術中は痛みもほとんどなく、メスが見えるということもありません。術後は翌日と4日目、1週間目に、チェックのために必ずご来院いただきます。それ以降は1週間ごと、2週間ごとと期間を延ばしていって、3ヵ月から半年くらいは定期的に通っていただく必要があります。

Q白内障の罹患者は高齢者が多い印象ですが、実際はどうですか。
A
松原眼科クリニック 笑顔、そして「見える世界」をめざすことによって生活の質を向上

▲笑顔、そして「見える世界」をめざすことによって生活の質を向上

白内障は加齢に伴って発症するものなので、患っている方の多くが70才以上です。その一方で最近は、40代など若い方が症状を訴え、手術を受けられるケースも増えています。今の白内障の手術は、技術やレンズ、器具なども進歩しています。かなり症状が進んでから手術をすることが一般的な時代もありましたが、今は患者さんが不満や不安を感じた時点で手術ができるようになりました。それが若年化しているように感じる、大きな原因だと考えます。生活様式や人口動態が変わったからではありません。レンズは耐用年数が100年あるともいわれ、白内障にかかっても早くに手術をすれば、快適に見える生活を長く続けることがめざせるのです。

Q強度近視があっても、多焦点レンズを用いた手術が行えますか。
A
松原眼科クリニック 症状と目的に合わせたレンズ選びが重要になる

▲症状と目的に合わせたレンズ選びが重要になる

はい、行えます。ただし近視が強くなってくると、使えるレンズの種類が減ってきます。その方の状態によっては、多焦点レンズが使えない方もいらっしゃいますし、乱視が強い方なら乱視体が残ってしまうこともある。多焦点レンズであれば、ピントが複数であるため、近くも遠くも見やすくなることが期待できます。一方で、単焦点レンズに期待できるのは、遠くか近くのどちらかを見やすくすることのみです。どれも白内障でないと手術はできませんが、白内障を患っている方が手術を受けると、生活の質の向上につながるはずです。

ドクターからのメッセージ

松原 令院長

白内障の手術後は入院が必須の時代もありましたが、技術も機器も進歩した今は手術時間は4~5分程度で、日帰りでできます。多焦点レンズを入れると、眼鏡をかけたり、外したりする煩わしさから開放されることがめざせるんです。単焦点レンズは保険適用の対象ですが、多焦点レンズは自費治療です。これからは人生100年の時代です。長く使えることも考慮して、ご自身にとってベストな選択をしていただき、その方の生活を良くするお手伝いをさせていただきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

多焦点眼内レンズを用いた白内障手術/46万円~

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