田中栄輔院長の独自取材記事

ベリーズクリニック小倉

(北九州市小倉北区／小倉駅)

最終更新日：2023/09/11

小倉駅直結のショッピングモール内にある「ベリーズクリニック小倉」。インプラント治療、マウスピース型装置を用いた矯正、セラミックなどの素材を使用した補綴治療など幅広い診療を行っている。特に顎の骨が不足している場合のインプラント治療など、難しい治療を他院から依頼されることも多いという。そんな同院の田中栄輔院長が大切にしているのは患者とのコミュニケーション。「どんな治療内容にせよ、理想の治療を行うためには、患者さんが治療を正しく理解する必要があります。そのためにも対話が大事なのです」と笑顔を見せる田中院長。スタッフ・患者を含め和気あいあいとした雰囲気が特徴な同院がめざすゴールは「患者さんが元気で健康に暮らしていくこと」。そんな同院の診療スタイルなどについて、田中院長に詳しく話を聞いた。

（取材日2022年6月29日）

「ここに来て良かった」と思える治療を提案したい
歯科で知識を得て、患者自ら考えることが大切
健康で元気に暮らしていく。その方法をともに考える

「ここに来て良かった」と思える治療を提案したい

小倉駅からすぐの場所にありますが、どんな患者さんがいらっしゃいますか？

20代から100歳の方まで幅広い年齢層の方が足を運んでくださいます。大きな駅の近くということもあって銀行や証券会社も多く、そこに勤める会社員の方も多いですね。受診のきっかけは虫歯や歯周病が多いです。他には交通事故で歯が欠損した方の顎の骨が不足しているケースを含む、一人ひとりに応じたインプラント治療など、難症例の患者さんをご紹介いただくことも多いですよ。私は歯科医師として虫歯、歯周病、インプラント治療、矯正などあらゆる診療に対応できるような一流のオールラウンダーを常にめざしていますので、そういうご相談をいただくときは、本当にやりがいを感じます。

患者さんと接する際に心がけている点は何でしょうか？

患者さんとのコミュニケーションを大事にする点です。症状によっては、インプラント治療や矯正などの多くの費用がかかる施術が必要になるケースもあります。そういうときに「この金額での治療を、このクリニック・歯科医師になら頼める！」と思っていただきたいのです。時には話がはずんでプライベートなご相談などもお話しいただくこともありますが、それが治療のヒントになることもありますし、そこまで信頼してくださっているという証拠でもあると感じています。患者さんに「ここに来て良かった」と思ってもらえるよう、日々努力を重ねています。

具体的にどのように診療を進めるのでしょうか？

虫歯や歯が欠損したなどの応急処置が必要な場合は、もちろんそちらが優先になります。それ以外の歯周病のチェックの方、矯正相談の方などでも、おおよそ2〜3回目の受診時に、カウンセリング室であらためてめざすゴールの確認を行います。そこでは、当院ではインプラント、矯正の他にも審美面に配慮した治療やホワイトニングなどの幅広い診療ができることをお伝えし、そして患者さんが何を気にしていて、どういう治療を望んでいるのかをお聞かせいただきます。また今まで通った歯科クリニックがあればそこではどういう治療をし、どう感じたかなどもお尋ねします。中にはブリッジをインプラントと勘違いしている方もおられるので、知識の提供や修正も必要になることもありますよ。

歯科で知識を得て、患者自ら考えることが大切

患者さんが用語を勘違いしていることもあるのですね。

他にも、ご自身は歯並びが悪くないと思っていらしても、私たちから見れば矯正を受けたほうがいいと判断することもあります。そういう「患者さんが気づいていない」部分なども含め、歯科医療の知識を毎回の通院で深めていっていただきたいのです。そうすると歯を残す大切さや、インプラント治療のメリット・デメリット、補綴治療で使うセラミックなどの素材の特徴、マウスピース型装置を用いた矯正のメリットなどもしっかり理解できると思いますし、だからこそご自分に合う治療を、ご自分で選べるようになるのです。患者さんが思い描く理想のゴールに進んでいけるよう、知識や技術でサポートするのが、私たちの役目なのだと思います。

改めて対応可能な診療を教えてください。また、設備についてのこだわりは？

これまでにお話しした虫歯や歯周病の治療、インプラント、マウスピース型装置を用いた矯正、ホワイトニング、セラミックなどを使用した補綴治療などを用意しています。しかし、特に自費診療の場合はそうですが、私たちが一方的に治療を推し進めることはありません。まずは知識の一つとして、まず患者さんに情報を提供するのです。それがときには患者さんの予想を超えたものであっても、知識を得ることができれば、それをもとにご自分の歯をどうしていきたいかを考えることができますから。そのためにも歯科用CT、マイクロスコープ、3D口腔内スキャナーなどの先端の機器も取りそろえています。口腔内スキャナーは歯型を採るための印象材を使用しないため、嘔吐反射などが出る方から「印象材ではなくスキャナーがあるそうですが……」と問い合わせが来ることもありますよ。

口腔内スキャナーは矯正に使うものなのでしょうか？

矯正ももちろんですが、補綴治療にも活用しています。歯の治療を通じてお口全体の環境を整えることが大事なのですが、そのためにはこういう機器をうまく活用していく必要があります。特に矯正では噛み合わせなど全体のバランスを診ることも大切です。「機能美」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、機能が整えば見た目、つまり審美面も自然と整ってくるものです。そうするとお口の環境にも良い影響を与え、健康増進につながります。今私たちがめざすゴールは、歯の美しさのさらに先にある、患者さんの全身の健康です。その一助になるのがインプラント治療であったり、矯正であったりするのです。患者さんが健康で暮らしていくためにはどうしたらいいのか。ここを考えるのが非常に大事なんです。

健康で元気に暮らしていく。その方法をともに考える

メンテナンスも非常に重要ですね。

当院では、メンテナンスに通ってくださる患者さんも非常に多いです。それはやはり、初めのカウンセリング時だけでなくコンスタントにメンテナンスの重要性を伝え続けているからだと思います。それに歯科衛生士の力も欠かせません。治療後の状態をキープ、もしくはさらに良くできるようにという姿勢でメンテナンスにあたっているようです。歯磨きの癖ややり方、生活週間、嗜好品も患者さんによってさまざま。そこをうまく聞き出しながら、患者さんに合ったホームケアの方法などを提案するのが、歯科衛生士の腕の見せどころなんですよ。だから患者さんもメンテナンスを続けてくださるのだと思います。

院長から見た貴院の特徴は？

患者さんが笑顔でよくしゃべるところでしょうか。いい意味で「歯医者さんらしくない」ところはあると思いますよ。他のクリニックからいらした方は最初は驚かれるかもしれないですね。でもお話を聞くのも治療の一環だと考えていますし、それくらいに話しやすい環境になっているという証拠ならうれしいですね。「以前できなかったインプラント治療をそろそろやってみたいのですが……」と患者さんから言ってくださることもあります。そこもやはりコミュニケーションを大切にしているからだと思っています。

そうやって患者さんと二人三脚で幅広い治療を続けていくのですね。

できる限り歯を残す可能性を模索しつつ、どうしても駄目な歯を抜歯したとしても、そこをどう補っていくかを、患者さんの意思を尊重しながら一緒に考えていく。それもコミュニケーションが根幹にあるからできることだと思います。受けた治療以上に、患者さんに健康になってもらいたいという気持ちはやはり強いです。他院では難しい治療でも、しばらく歯科に行っていないという方でも、何か悩み事があれば当院に来てください。それこそ日常生活のお悩みでも構いません。当院に来てたくさんお話をしながら、健康になるために何ができるのかをぜひ、一緒に考えてみましょう。