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吉田 健 院長の独自取材記事

医療法人 健歯会 よしだけん歯科クリニック

(福岡市早良区/西新駅)

最終更新日:2022/04/12

吉田健院長 医療法人 健歯会 よしだけん歯科クリニック main

商店街があり、活気あふれる人々の交流が感じられる西新エリア。その中にあって2001年の開業以来、地域のかかりつけ歯科としての役割を担ってきたのが「よしだけん歯科クリニック」だ。駅に近い複合施設の2階にあり、2017年には六本松に分院も開業。「ご自分の歯に勝るものはありません。定期的な歯のメンテナンスは、歯を守るためにとても大切なものです」と語るのは吉田健院長だ。虫歯・歯周病・インプラントなどいずれの治療やケアも「歯を守るため」につながると考える。「選択肢の中から何を選ぶのかは患者さん次第。そのためにも対応できる選択肢について、しっかりと説明するよう心がけています」と語る院長に、同院が対応する幅広い診療、そこで使用する機器、診療スタイル、そして福岡に対する思いなどについて存分に語ってもらった。

(取材日2022年2月18日)

自分の歯に勝るものはない。予防歯科の大切さを伝える

まずは開業の経緯をお聞かせください。

吉田健院長 医療法人 健歯会 よしだけん歯科クリニック1

私は山口県の岩国出身で、実家は祖父の代から続く歯科医院でした。大阪歯科大学を卒業し、最初は実家の歯科医院で働いていましたが、歯科医師会の集まりで訪れた福岡の土地柄にすっかり魅了されてしまいました。人の温かさはもちろんのこと、歯科の勉強会の多さも魅力的でしたね。現在も勉強会は月に1〜2回、定期的に参加を続けています。西新エリアに開業したのは、地域の皆さんのデンタルIQ、つまり歯や口腔内環境への意識が高く、私がやりたい歯科医療と合致するのではないかと感じたからです。初診であっても「歯のメンテナンスをしてほしい」という主訴が多い点も、西新エリアの特徴だと感じています。

先生は予防歯科、特に歯のメンテナンスに力を入れておられますね。

どんなに質の高いインプラント治療やかぶせ物治療をしても、自分の歯に勝るものはありません。診療の基本はメンテナンスだと当院では考えています。もちろん緊急時は痛みを取るための治療が最優先ですが、治療後の良好な状態を維持するためにも定期的な検診やケアを受けていただくことが重要です。予防歯科に対する患者さん意識を高めるためには歯科衛生士の力が不可欠。患者さんの情報はメモや口頭で細かく共有し、どのスタッフが担当しても質の高いメンテナンスが提供できるように工夫していますし、勉強会で新たに得た知識はすぐにスタッフに共有し、知識のアップデートや技術の向上に努めています。

歯科衛生士さんのメンテナンスは、特に歯周病治療に直結するのでは?

吉田健院長 医療法人 健歯会 よしだけん歯科クリニック2

そのとおりです。歯をできるだけ残すために力を尽くすのが、当院の診療スタイル。そのためには歯科衛生士によるメンテナンス・クリーニングと、患者さんご自身によるホームケアを両立することが重要です。また「他院で歯を抜かないといけないと言われた」という方が他の意見を知りたいと、セカンドオピニオンで来院されることもあります。治療方法を選ぶのは患者さんです。納得しないままに治療を進めていっても、いずれどこかで不満が出てくるでしょう。それに患者さんの生活もありますよね。じっくりと治療したら歯を残せるかもしれなくとも、お仕事が忙しくてあまり詰めて通えない、インプラントを選びたくても今は金額的に難しいなど。そこをきちんと選べるように導いていくのが大事なのです。

一人ひとりの症状を見て「噛む」機能を整えていく

患者さんの意思を大事にしておられるのですね。

吉田健院長 医療法人 健歯会 よしだけん歯科クリニック3

歯にかけられる時間だけではなく「保険診療で済ませたい」「自由診療で良いものを使って今後の心配事を少しでも減らしたい」など、歯に対する価値観も人それぞれです。その中でも変わらないのは、やはり治療後のメンテナンスの重要性です。虫歯、顎関節症、インプラントなど、治療内容に関わらず、治療後のメンテナンスはどなたにもお伝えしています。メンテナンスはおおよそ30分から1時間ほど。定期的に時間を取って確認するタイミングをつくることで変化があってもいち早く発見し、治療にもスムーズに移行できるでしょう。治ったら歯科との関係は終わり、痛くなったら行けばいいということではなく、適切な管理が必要なのだという点を理解していただけるように努めています。

先生を信頼することと、クリニック任せにしてご自分では何もしないのは別、ということなのですね。

例えば噛み合わせなどが原因で歯が1本割れ、抜歯せざるを得なくなったとしましょう。この場合、部分義歯(入れ歯)、ブリッジ、インプラントと3つの治療が考えられます。3つそれぞれのメリット・デメリットを説明した上で患者さんにいずれが良いかを選んでいただきます。ブリッジだと両隣の健康な歯を削らなければならない、入れ歯だと毎日のお手入れが必須、1〜2本であれば周りの歯に影響を与えずしっかりと「噛む」機能を維持することが期待できるインプラントがお勧めです、などですね。インプラントは高額になりますから「今は義歯で対応し、いずれインプラントを入れる」と段階を踏む場合もありますよ。

「噛む」機能を維持する。先生が行う治療でのキーワードですね。

吉田健院長 医療法人 健歯会 よしだけん歯科クリニック4

虫歯・歯周病もなく、歯・口腔内環境などがすべて健康であっても、噛み合わせが悪く、十分に噛めていないのであれば、やはり噛む機能を整え、十分に「食べる」ための治療が必要になると考えます。食べることは健康を保つことに直結しますからね。他にも顎を動かすとカクカク、ジャリジャリという音がする、顎が痛いという顎関節症などのご相談もありますよ。その流れで歯並びを整えると良いとわかれば、矯正治療を提案することもあります。一人ひとりのお口の中を総合的に診断し、噛む機能を整えていくようにするのが私たちの役目なのです。

歯科用CT・マイクロスコープを活用し歯を守っていく

インプラントにせよ入れ歯にせよ、その方に合うものが一番良いと。

吉田健院長 医療法人 健歯会 よしだけん歯科クリニック5

上下の歯すべてがなくても総義歯でしっかり噛めるのであれば健康的である、と考えます。でも治療を突き詰めていくと、やはりご自分の歯を健康的に保ち、歯を残していくことにつながるんですよね。当院ではマイクロスコープを使用した根管治療なども行っています。マイクロスコープがない時代はレントゲンと照らし合わせながら予想を立てて治療していたのですが、マイクロスコープを使用すれば肉眼の20倍の視野を得られます。削る部分も最小限で済みますし、かぶせ物などをする際も極小の世界での調整ができます。だから歯への負担が少なく、結果的に歯が長持ちすることにつながるんです。

歯科用CTも導入されていますね。

歯周病治療では、歯の骨の状態を正確に把握しなければなりません。そこで活躍するのが歯科用CTです。歯が割れた場合の欠損の状態を把握する際にも役立ちます。このように治療の方法はさまざまですが、やはり行き着くゴールは「患者さんが健康的であること、QOLの向上につなげること」だと思います。患者さんが気づいていないことであってもこちらからお声がけをすることで症状を自覚される場合もありますし、そこから別の治療を開始することもあります。患者さんとのコミュニケーションが、治療にはとても大事なのですよね。

最後に、読者へのメッセージをお聞かせください。

吉田健院長 医療法人 健歯会 よしだけん歯科クリニック6

患者さんの中には、開業当初からずっと通い続けてくださっている方も多くおられます。その中には「先生は私より若いから、一生歯を診てもらえる。長生きしてもらわなきゃ困ります」と本気でおっしゃってくださる方が何人もいて、歯科医師冥利に尽きるという思いです。当院ではメンテナンスのために歯科を受診することが、最もシンプルな「歯を長持ちさせるための方法」だと考えます。これからも予防歯科の重要性を伝え続けながら、来院してくださる患者さまの口腔内の健康状態が崩れないように、誠実な診療を続けていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/38万5000円~
部分矯正/5万5000円~、歯列矯正/片顎27万5000円~、上下55万円~、調整代/5000円
オールセラミック(詰め物)/6万6000円、オールセラミック(かぶせ物)/13万2000円
※価格は症例によって変動します

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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