磯貝 文彦 理事長の独自取材記事
いそがい歯科クリニック
(大東市/住道駅)
最終更新日:2026/06/01
JR西日本学研都市線の住道駅から北へ徒歩約3分、ショッピングモールの3階にある「いそがい歯科クリニック」。施設内には3時間まで無料で利用できる駐車場があり、車での受診もしやすい。天井の高さを生かした院内は開放感のある造りで、車いすやベビーカーのまま診療室に入ることができる。院長の磯貝文彦先生が大切にしているのは、わかりやすい言葉で丁寧に説明すること。痛みやリスクについても事前にしっかり伝え、患者が納得して治療を受けられるよう心がけている。磯貝院長に同院の診療ポリシーのほか、注力する小児歯科や入れ歯治療などについて聞いた。
(取材日2019年5月27日)
子どもから高齢者まで多世代に総合的な歯科医療を
歯科医師をめざされたきっかけと開業までのご経歴についてお聞かせください。

もともと医療分野で人の健康に携わる仕事に就きたいと考えていました。中でも、健康を維持するには「しっかり噛んで栄養を摂ること」が重要である点に惹かれ、口腔環境を整え、良い状態を保つ歯科医師の仕事に関心を持つようになったことがきっかけです。また、総入れ歯だった祖父に「歯科医師になったら入れ歯を作ってもらおうかな」と言われたことも、自分の原動力になっていると思います。大学では補綴科に所属し、入れ歯を中心に学びました。一方で基礎研究の実習時に、お世話になった先生の専門である口腔生理学にふれ、脳からの信号によって咀嚼がどのように制御されているのかという、脳と口腔の仕組みに強い関心を持つようになったのです。当時は研修医制度がなかったこともあり、歯科医師になる前に研究に取り組みたいと考え、その先生が赴任された長野県の大学院で2年間、研究に従事しました。
開業にあたり、こちらの場所を選んだのはどのような理由からですか?
この場所は知人の先生からご紹介いただきました。開業にあたっては、子どもからご高齢の方まで幅広い年代が通いやすく、自分の専門である入れ歯の経験も生かせる環境であることを重視していました。紹介当初はなじみの薄いエリアでしたが、調べるうちに自分がめざす「多世代に総合的な歯科医療を提供できるクリニック」に最適な場所だと感じ、開業を決めました。実際に開業してみると、ショッピングモールの中ということもあり、小さなお子さんとそのお母さんが多くお越しくださっている印象です。この辺りは大阪のベッドタウンとしてマンション建設も盛んで、大東市が子育てサポートに力を入れているため、若い子育て世代が多く住んでいらっしゃいます。また、土日も診療しているので休日しか受診できない方もいらっしゃいますし、古くからこの辺りに住んでおられるご高齢の方も来られます。
院内の造りでこだわったポイントはありますか?

診療ブース一つ一つに十分な広さを取って開放感が感じられるよう工夫しました。もともと天井が高いので、床を上げてもまだ十分な空間があり、圧迫感を与えにくいので、お子さんや歯科医院の受診にプレッシャーを感じるという方にも、リラックスしていただける環境になったと思います。また、スロープを設け、車いすやベビーカーのまま治療室に入ることができるようにしています。半個室や個室の落ち着いた空間で診療を受けていただけるので、小さなお子さん連れの方も安心して受診いただけるのではないでしょうか。
一人ひとりに合ったオーダーメイドの治療をめざす
大切にされている診療ポリシーをお聞かせください。

100人の患者さんがおられたら、診療は100通りあると考え、オーダーメイドの治療をご提供することをポリシーに掲げています。ライフスタイルや価値観によって口腔内の状況も変わってきますし、通院できる頻度などの条件も併せて考慮し、一人ひとりに適した治療方針をご提案します。また、もう一つ大切にしているのは、痛みに配慮して治療を行うことです。歯科医師側の技術により痛みを少なくすることはもちろん、それでも痛みや腫れが伴うことが予想される場合には、必ず事前に患者さんにお伝えするようにしています。患者さんにとって、予期しないことが起こるのはとても怖いことだと思うからです。
患者さんと接する際に大切にされていることを教えてください。
一番大事にしているのは、きちんとお話をするということです。説明不足により「言った、言わない」「聞いた、聞いていない」ということが、できる限りないように努めています。きちんと説明することは、患者さんの不安を和らげることにもなると思いますし、治療の進み具合や見通しについて都度しっかり説明することで、通院のモチベーション維持にもつながるでしょう。歯科の治療内容は難しく、インターネットでさまざまな情報を見てもわからないという方も少なくありません。だからこそ、歯科医師側がデメリットやリスクも含めて、できるだけかみ砕いてわかりやすくお話しすることが大切だと思います。
どんな治療を得意とされていますか。

補綴科で入れ歯について専門的に学びましたので、患者さんにご満足いただける入れ歯治療をご提供できるように取り組んでいます。私は、歯がない部分を補うという点で、入れ歯は大切な人工臓器だと思っています。ですから、場合によっては若い世代の方にも選択肢の一つとしてお話しさせていただくことがあります。説明する際は、現在の口腔状態をしっかりお伝えしつつ、入れ歯を選択した場合の費用や懸念点など、メリットばかりではなく、デメリットやリスクまでしっかりお伝えし、納得のもとで治療を受けていただくことを大切にしています。
地域の未来を見据え、子どもの診療にも力を注ぐ
お子さんの治療にも力を入れておられるそうですね。

ええ。小児歯科ではお子さんの自主性を尊重した診療を心がけています。歯科医院が苦手な子も頑張って受診できるように、治療の進め方などを工夫していることが特徴です。どうしても恐怖心が強い場合は、長期的なメリットを考慮し、子どもにも適応がある日帰りの全身麻酔による治療をご提案させていただくこともあります。その場合は、麻酔科専門の歯科医師と連携して対応いたします。また、虫歯予防に注力し、本人と親御さんへ積極的に正しい知識をお伝えすることをめざしています。小さなうちからお口の健康に関心を持ち、定期的に歯科医院に通うという習慣を育んでいければ、大人になっても口腔内の健康を保ちやすくなるでしょう。そういったお口の健康への高い意識を持ったお子さんたちが大人になれば、地域の歯科医療を取り巻く状況も少しずつ改善していくと信じてのことです。
他に、診療における特色はございますか?
妊娠中の患者さんを対象に、マタニティー歯科や予防歯科に取り組んでいます。妊娠中はホルモンの変化などから口腔環境が悪化しやすく、予防がとても大切なためです。また、子育て中のスタッフを中心としたメンバーにより、定期的にセミナーを開催しています。妊娠期から出産後の栄養や食育についてレクチャーしていますので、興味のある方はぜひお声がけください。
今後の目標をお聞かせください。

幅広い年齢層のさまざまなニーズに対応するという基本姿勢はこれからも大事にしていきたいです。その中でも、今後特に注力したいと考えているのは、罹患している方が多い歯周病の治療です。また、障害があって治療を受けるのが難しい方や、歯科医院が苦手で泣いてしまうお子さんといった、さまざまな理由で歯科医院に足が向かない、治療に困難を伴う方の治療に積極的に取り組んでいきたいと考えています。地域の皆さんのセーフティーネットのような役割を担えるクリニックでありたいです。
最後に、読者にメッセージやアドバイスをお願いします。
毎日の食事を楽しんで健康的に長生きするために、そして痛い思いをしないためにも、お口の健康を守ることが大切です。そのためにご自身のお口の中について関心を寄せていただき、歯科に関する正しい知識を持ってほしいと思います。また、歯の治療やメンテナンスにはお金がかかるというイメージがありますが、保険治療であってもお口の健康のためにできることはたくさんあります。受診という投資をすれば、その後の人生の健康というメリットにつながることでしょう。子育て中の方は自分のことはつい後回しになると聞きますが、お母さんの口腔状態が良いと、お子さんの歯の状態も良くなることが明らかになってきています。ぜひ歯科医院を活用いただき、健康的で楽しい毎日を過ごしてほしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とは金属床義歯(片側)/33万円~、ノンクラスプデンチャー(片側)/11万円~

