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村上 聡 院長の独自取材記事

フォレストベルクリニック

(名古屋市守山区/高蔵寺駅)

最終更新日:2022/02/03

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近年、宅地造成や商業施設の進出が目覚ましい、名古屋市守山区の志段味エリア。県道50号の交差点でひときわ目を引くのが、城のようなたたずまいが特徴的な「フォレストベルクリニック」だ。院内には無料託児所や院内教室用の多目的ホールもあり、広い待合室にはゆったりとくつろげるソファーがずらりと並び壮観だ。同院は愛知県と岐阜県を中心に21のクリニックを展開し、ベルネットという愛称を持つ医療法人葵鐘会の1施設で、2011年に開院。産科・婦人科・漢方婦人科・小児科を標榜し、2015年に院長に就任した村上聡院長は、産婦人科を専門とする。無痛分娩にも注力して、出産時の負担をできるだけ軽減することを心がけている村上院長に、これまでの経歴や得意な分野、患者への思いなどを聞いてみた。

(取材日2021年12月22日)

人を相手にする医師に憧れ、東日本大震災を機に故郷へ

最初に、こちらに着任されるまでの経緯を教えてください。

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私は名古屋生まれですが、筑波大学医学部に進学し、筑波大学附属病院やその関連病院を経て、2011年の東日本大震災時には、福島市近隣の病院に勤務していました。原発事故の影響は福島市内でも決して安心できるレベルとは言えず、家族を一時的に妻の実家へ避難させて勤務を続けたのですが、まだ小学生の3人の子どもたちの将来を危惧して、2012年に30年ぶりに名古屋に戻ってきました。そして葵鐘会に勤務することを決めたのは、高品質な周産期一次医療を連携体制でめざしていくスタイルやグループのコンセプトに、魅力と可能性を感じたからです。

そもそも医師になろうと思われたきっかけは何ですか?

小さい頃から眼科に通う必要があったので、医師と接する機会が多くありました。そんな環境のもとで、子どもながらに医師への憧れみたいな気持ちは持っていたと思います。その後、成長して将来を考えるようになった時、自分は人を相手にする仕事をしたいと漠然と思うようになり、医師が選択肢の一つになりました。産婦人科を専門に選んだ理由の一つは、外科的な手術もできて、内科の領域にも関われて、トータルに診療ができるという点でしょうか。何より新たな命が芽生える出産という、とてもドラマティックな場面に携われますし、医師が患者さまに「おめでとうございます」と未来につなげて言える診療科は魅力的で、ほかにはなかなかないですよね。

実際、医師になられていかがでしたか?

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学生時代から産科は大変だろうなとは漠然と思っていましたが、実際は想像以上で、特に最近は当直明けの勤務が体にこたえます(笑)。2015年からは当院の院長を務めさせていただいていますが、ここ数年で周辺の道路は整備され、店舗も増え、宅地開発も進んだためお子さん連れの若い世帯もよく見かけます。中には、当院で産まれた上のお子さんを連れて、2人目、3人目の出産で来院される方もいらっしゃいます。私が関わったお子さんが大きくなった元気な姿を見せてくれると、すごく癒やされますし幸せですね。そんな時にこの仕事をやっていて良かったと、大きなやりがいを感じます。

妊婦への負担軽減をめざす無痛分娩と、鉗子分娩に注力

無痛分娩に注力されているそうですね。

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体への負担や疲労を減らし、産後もできるだけスムーズに育児に移行して家族と一緒に楽しんでいただきたいため、硬膜外麻酔による無痛分娩に注力しています。欧米に比べるとまだ少なく、昨年当院で無痛分娩を選ばれた方は約20%でした。グループ内の3人の常勤麻酔科医と連携を取りつつ、産婦人科の医師やスタッフもさまざまな講習会に参加してスキルアップに努め、万一の合併症への対策や処置に日々研鑽を重ねております。安心してリラックスできるお産を望まれるならば、一度ご検討いただくとよろしいかと思います。

先生が得意とされる分娩法があると聞きましたが?

赤ちゃんを早く出してあげる必要がある時にお産を補助する方法には、カップを赤ちゃんの頭につけて引っぱる吸引分娩と、鉗子という器具で赤ちゃんの頭を挟んで引く鉗子分娩があります。私は研修医時代から主に後者を教わってきましたし、鉗子分娩には精通しているほうではないかと思います。吸引分娩はカップが途中ではずれてしまうことも少なくなく、「もう一度」「もう一度」とつい粘りがちになって赤ちゃんに大きな負担をかけてしまうこともあります。鉗子分娩の場合は、けん引する力が強いため早く娩出しやすいというメリットもあり、最近その有用性が改めて見直されてきています。また、もし鉗子で引き出せない場合は、躊躇なく帝王切開へ切り替える判断が下せるという点も大きな利点だと思います。

日々、診療する上で心がけていることはありますか?

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妊娠から出産、産後の1ヵ月健診までと、私たちと患者さまのお付き合いは基本的に1年前後です。安全にお産をしていただくためにも、その短い期間にいかに信頼関係を築いていけるかを考えています。患者さまが話しやすい雰囲気をつくるように努めていますが、中でも4D超音波装置で胎児を見る時間はとてもいい時間だと思っています。赤ちゃんの顔を映していると、「先生、そういえば……」とリラックスして話をされる方も多くなりますね。あと私が心がけているのは、合併症の発症や、予定日超過などで誘発分娩が必要になった場合、できるだけ日にちをかけないことです。もちろん安全性に配慮しながらですが、痛い時間を短くしてあげると、疲労感を少なくできますから。

チームで連携して、「幸せなお産」をサポート

ご多忙な毎日かと思いますが、オフの時間はどんな過ごし方を?

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ベルネットに所属するクリニックの職員や関係者で、ベルウィンドオーケストラを結成しています。私は“四十の手習い”でトランペットを始めて、参加しています。新型コロナウイルス感染拡大前は、コンクールにも出場していたんですよ。最近、ようやく活動を再開したので、これからはマタニティーコンサートや、院内でのミニコンサートを開催できたらいいですね。これまではクラシックが中心でしたが、お子さんにも喜んでいただけるレパートリーを増やしたいです。自宅では、3人の子どもたちは巣立っていきましたし、人間でいうと私とほぼ同年代になった愛犬のトイ・プードルと戯れている時がリラックスできますね。

出産を控えた方へのメッセージをいただけますか?

当院はチームワークに自信があるクリニックです。複数の医師で診療体制を整えており、365日24時間必ず産婦人科医が常駐するほか、経験も個性も豊かな助産師、看護師、コ・メディカルのスタッフが連携して皆さんの出産をサポートします。個々のスタッフが優れていても、チームとして機能できないと安全で質の高い医療サービスは提供できまませんので、チーム医療の講習や勉強会も随時行い、パフォーマンスの向上に努めております。また入院設備も、通信環境・トイレ・シャワーの整った完全個室制なので、落ち着いて過ごしていただけると思います。数あるクリニックの中から当院を選んでいただいた方には、「フォレストベルで良かった」と思える「幸せなお産」をしていただきたいですし、それに寄り添えるように全員でサポートしていきます。

最後に、これからの展望や抱負をお願いします。

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今後は、患者さまのニーズとして、時代の流れとして、ますます無痛分娩が増えてくるかと思います。それに対応していくことはもちろんですが、その際に起こり得る合併症などの緊急時の対策についても常に対応できるように、スタッフ全員でスキルアップしていくことを重点的に考えているところです。いざという時には、ベルネットの連携を利用した支援も期待できますし、患者さまの安全を第一に考えた周囲の高次医療機関との連携体制も整えています。また当院は大きすぎでも小さすぎでもなく、ちょうど良い規模の医療施設だと思います。ぜひ当院を身近に感じていただいて、地域の皆さまが安心して通っていただけるようなクリニックをめざしてまいります。

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