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稲森 康二郎 院長の独自取材記事

いなもり矯正歯科

(松阪市/伊勢中川駅)

最終更新日:2023/12/05

稲森康二郎院長 いなもり矯正歯科 main

「いなもり矯正歯科」は、近鉄大阪線伊勢中川駅から3分ほど歩いた嬉野中川町の閑静な住宅街にある。院長の稲森康二郎先生は、東京歯科大学を卒業後、矯正歯科を学び続け、矯正専門の歯科医院に勤務し研鑽を深めた。2010年に同院を開業し、「噛み合わせの良さは歯並びや顔のバランスの良さにつながる」との考えから、見た目だけでなく将来を考えた歯列矯正を提供している。大人だけでなく子どもの矯正も得意としており、数多くの症例を経験しているため、近年はクチコミや紹介で来院する患者も多いという。一つ一つの質問に優しく丁寧に回答する稲森院長に、子どもの矯正や患者と接するときに大切にしていることなどを幅広く聞いた。

(取材日2023年11月10日)

ひたすら学び続けた矯正歯科の専門家

先生はなぜ歯科医師をめざされたのでしょうか?

稲森康二郎院長 いなもり矯正歯科1

祖父と父が歯科医師なので、その影響は大きかったですね。自宅と診療室がくっついていたので、祖父や父が診療している姿はよく見ていて、小さな頃は歯科医師が身近な仕事だったので、漠然となりたいと思っていました。高校生になって、ふと「歯科医師になりたいのか?」と疑問がよぎりました。いろいろ考えて、高校2年生の時に父の歯科医院を1日見学しに行きました。その時、父が楽しそうに診療をしていて、歯科医師の仕事が好きなのだろうなと感じたのです。私が歯科医師になって、親子で歯科について話すのも楽しいだろうなと。それで歯科医師になろうと決めました。

矯正歯科を専門にした理由を教えてください。

歯列矯正を行うことは、口の中だけでなく、生活のクオリティーすら変わるきっかけになります。大学5年生で初めて矯正の診療を見たときは衝撃を受けました。東京歯科大学の先生たちは、すごく勉強されていて目標も高く、症例数も多いです。生まれつきの病気で骨の一部がない赤ちゃんをずっと継続して診療し、ない部分をカバーするように治療をしていく。そんな様子を見て、矯正のイメージが覆され、学びたいと思いました。それから東京歯科大学で一般歯科を1年、その後矯正歯科で3年学び、卒業後も矯正歯科を専門としている歯科医院で学び続けました。実は、とても複雑な口の中をしている家族がいて、まさに難しい症例でした。今も矯正をしているのですが、もしかしたらこの家族を治すために、私は今まで歯列矯正を学んできたのかもしれないと思ったんですよね。

駅からも近く良い立地ですが、なぜこのエリアで開業されたのでしょうか?

稲森康二郎院長 いなもり矯正歯科2

ずっと矯正歯科を専門としてやってきたので、矯正歯科を専門とする歯科医院を開業したいと思っていました。どこで開業しようかと考えていた時に、ちょうどこの場所を見つけました。駅からも近く、津市と松阪市街の間くらいに位置するので、立地的にも適しているのではないかと思って決めました。車でも電車でも通いやすいですしね。実際、子どもの患者さんは車で送ってきてもらう方が多いですが、高校生、大学生くらいになると駅から歩いて来る方が多いです。また、小学校も近いので、歯が生え替わるタイミングで矯正を受けに来る小学生も多いです。当院はクチコミかご紹介で来てくれる方が多いですね。

子どもの症例も多く、専門性の高い矯正専門の歯科医院

診療方針をお聞かせください。

稲森康二郎院長 いなもり矯正歯科3

基本的に歯並びはちゃんと噛めることが大切ですので、機能面を重視しています。それから噛み合わせが良いこと。噛み合わせが良いということは、自然と歯並びも整っている状態だと言えるでしょうし、そういう方は横顔のバランスも良いと考えられます。私はその優先順位を大切にしています。見た目を重視して機能面をおろそかにすると、将来的にも心配です。当たり前のことだと思いますが、基本を大切にしていきたいですね。

先生が得意としているのはどのような矯正ですか?

ワイヤー矯正はずっと取り組んできたので得意ですが、幅広く経験しているので他の矯正方法にも対応しています。また、子どもの矯正に関しては、症例数も多く得意と言えるのではないでしょうか。当院の子どもの矯正では、一般的に床矯正と呼ばれる器具を使って行うことが多いです。器具が取り外せるので、ご飯を食べる時や歯を磨く時には外してもらえます。子どもの矯正は3~4年くらいかけて、歯の生え替わりの時期に徐々に行います。他にも舌の使い方や口腔周囲筋と唇のトレーニング、嚥下、発音の練習などが必要な患者さんには一通り行っていきます。舌の使い方を正しく身に着けてもらうことは治療の結果に関わってきますね。子どもの矯正は、本人だけでなくおうちの方にも協力してもらう必要がありますが、親御さんも忙しいですから、負担にならない程度にやってもらっています。

当院で行うことができる主な矯正方法についてお伺いします。

稲森康二郎院長 いなもり矯正歯科4

主にワイヤー矯正とマウスピース型装置を用いた矯正に対応しています。ワイヤー矯正は金属の器具が見た目的に気になるという方もいらっしゃると思いますが、当院では白く目立ちにくい器具を主に使用しています。マウスピース型装置を用いた矯正は目立ちにくく、食事や歯ブラシの時に取り外しが可能なことが主なメリットだと思います。ただ、使用時間が短いと矯正期間が延びてしまったり、対応できない症例もあることがデメリットとしてあります。「矯正は痛い」という印象をお持ちの患者さんがいますが、今はどちらでも痛みを感じにくくなっています。

子どもの矯正について詳しく教えてください。

子どもの矯正は、大人の矯正とは目的が違いますし、使う器具も違います。大人の場合は歯をきれいに並べることが目的ですが、子どもはそこがゴールではありません。受け口や出っ歯など顎に問題がある場合は、成長期に矯正を行うことが重要なので優先します。歯並びの凹凸をなるべく小さくすることも大切ですが、先に大人の歯が生えてくるところを作ることをめざします。子どもの矯正では、大人の歯が生えそろった時にきれいに並んでいる状態が理想です。生えそろった歯にワイヤーつけて動かすのは、何歳になってもできるので、成長期にしかできない矯正をしていきます。

丁寧なカウンセリングで納得できる矯正を提供

初診は、どのような流れになりますか?

稲森康二郎院長 いなもり矯正歯科5

初診のときは、お口の中を診せていただいてから40分程度かけてしっかりカウンセリングをします。患者さんの歯並びの現状や矯正についてどんなことを知りたいか、不安や疑問点などを聞いた上で、矯正の必要性や始めるタイミングなどをお話しします。矯正に対して、皆さんいろいろな考えをお持ちなので、当院の治療の考え方やめざすゴールについてもしっかり説明します。矯正は長い年月がかかりますし、患者さんとの付き合いも長くなるため、治療のメリットだけでなくデメリットも正直な気持ちで話すのが大切です。カウンセリングでは患者さんの歯並びの絵を書いたり、子どもさんと落書きしたりしながらわかりやすく説明しています。

患者さんと接するときに大切にしていることを教えてください。

一番大切にしているのは、患者さんとしっかり話をしてコミュニケーションを取ることです。矯正は時間もお金もかかるので、「思っていたのと違う」となるのだけは避けたいです。そのために、最初に私と患者さんの思う“ゴール”を一緒にしておく必要があります。矯正は歯科医師に任せるスタンスではなく、患者さんもきちんと器具を使って協力してくれないと順調に進みません。山登りと同じように、患者さんと登りたい山を決めたら、私たちが道案内をして危ない道や崖を避けながら、一緒にゴールをめざします。山登りも説明が足りないと「こんなにつらいとは聞いていない」など、トラブルになりますよね。矯正でもトラブルにならないように、ゴールの共有とコミュニケーションはとても大切なのです。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

稲森康二郎院長 いなもり矯正歯科6

今後も私の手の届く範囲で診療をして、着実にコツコツと症例を重ねていけたら良いなと思っています。矯正について気になっている方は、お気軽にご相談ください。近年、矯正歯科を行っている歯科医院はとても増えています。矯正は長い期間かかりますし、大事な歯並びを任せるなら、ご自身に合った歯科医師を選ぶべきだと思います。カウンセリングに行ったからと、なし崩し的に治療を始めるのではなく、「この歯科医院で受けたい」と納得して治療を進めてください。納得しないままに治療を始めると、あとでトラブルになりやすいです。患者さんご自身のためにも、歯科医師のためにも納得感を持って治療を受けてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

初診相談無料、精密検査/20000円、診断料/25000円、子どもの矯正(床矯正も含む)/33万円~44万円
大人の矯正:ワイヤー矯正/65万円~85万円、大人の矯正:マウスピース型装置を用いた治療/75万円~95万円、処置料/3000円~5000円

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