上田直矢院長の独自取材記事

徳重ガーデン歯科

(名古屋市緑区／徳重駅)

最終更新日：2021/10/12

大型ショッピングモールの一角、スタイリッシュな内装が目を引く「徳重ガーデン歯科」は、年中無休で患者を受け入れているクリニックだ。院長を務める上田直矢先生は、新進気鋭の若き歯科医師。軽いフットワークと柔軟な発想を武器に、さまざまなアプローチで患者の治療にあたっている。ベテラン歯科医師との経験差はいかんともし難いと思いながらも、若いからこそできることも多くあると考え、それを行動で示す。そんな熱意ある上田先生に、クリニックの特徴や診療のモットー、そして年中無休という診療体制を選んだ動機などを語ってもらった。

（取材日2016年7月7日）

患者のニーズに応え、年中無休のクリニックに
患者が知らないことをしない、安心のための工夫
若き歯科医師だからこそ気づけた、説明の重要性

患者のニーズに応え、年中無休のクリニックに

土曜日、日曜日はもちろん、年末年始やお盆、祝祭日にまで診療するバイタリティーに驚かされます。

歯科医院の軒数はかなり多く、コンビニより多いのではともいわれていますね。ところが、土曜日や日曜日に診療している歯医者は案外少ないもの。ましてや、お盆や年末年始、祝祭日まで診療する歯科医院は、緑区どころか全国的に見ても決して多くありません。しかし、平日働いている方は、忙しくて週末など休みの日にしか治療を受けられませんよね。また、歯のトラブルはいつ何が起こるかわかりません。いつだって急患が発生する可能性がありますよね。もし、自分がその立場だったらと考えると、休日でも診療している歯科医院や、あの歯科医院は今日も診療を行っているから大丈夫と安心したいなと思ったんです。突き詰めていくと、年中無休という答えになりました。私にとって年中無休は特別なことだとは思っていません。患者さんのニーズに応えただけなんです。

年中無休で診療しようと思い至るにあたって、何かきっかけがあったのでしょうか？

以前、勤務した歯科医院が年中無休で、それに影響を受けました。そこは、患者さんにすごく頼りにされている歯科医院だったんです。ですが、設備や技術について、突出して優れた部分があったわけではありませんでした。では、なぜそんなに頼りにされているんだろうと考えたとき、患者さんの要望にしっかり応えられているからだと気づきました。休診日を気にせず行きたいときに行ける歯科医院、治してほしいときに治してくれる歯科医師。これらは、年中無休だからこそできることなんだと思いましたね。休日に診療しているだけでたいしたことではないと言う方もいます。しかし、言うは易く行うは難し。この歯科医院はすごいなと尊敬しましたし、自分が開業するならこの形態にしようと強く思いました。

ショッピングモールに併設した立地を選んだ理由はありますか？

先ほど紹介した歯科医院が、まさにショッピングモールに併設していたからです。そして、もう一つの理由として、心理的な来院のしやすさも考慮しました。歯科医院に行くのって、基本的に皆さん嫌ですよね（笑）。痛くないか心配だし、定期的に通うのも大変です。それなら、歯の治療が主な目的でなく、何かのついでになればいいのではと考えました。ショッピングのついでに診察してもらう、待ち合わせの合間に治療をする。これなら、心理的なハードルが下げられると思ったんです。一度、来てもらえれば、満足していただける自信がありますし、そのための努力も惜しみません。駅にも近く、駐車場もたくさん。立地としては最高だと思います。

患者が知らないことをしない、安心のための工夫

大学卒業後に矯正学を学ばれたのはなぜですか？

2007年に愛知学院大学歯学部を卒業して、1年ほど附属病院で研修を受け、2008年に同大学の歯科矯正学講座に入局しました。矯正や口腔外科というのは特殊で、現場ではなかなか学びにくいというのが理由です。歯並びというのは、口の中のバランスを考えながら治療しなくてはいけません。矯正をまず学んでいないと、全体のバランスをとりながらの診療がイメージできないし、そうした治療の難易度が跳ね上がります。また、歯の位置を変えたい場合、自分でするのと他の人に任せるのとでは、治療の質や時間に関わってきますからね。患者さんのことを考えるなら、矯正は開業医にとって、本当に大切な学問なんです。

診察や治療に際して、先生が心がけていることを教えてください。

今、自分が持てるすべてを尽くして診療に取り組む。そして、患者さんが知らないことをしない。この2点でしょうか。全力で診療するのは当然のこととして、患者さんへの説明には特に心を砕いています。治療方法を説明する場合は、メリットだけでなくデメリットについても隠さず伝えます。患者さんがすべてを知り、納得した上で治療を選んでもらえるように努力を怠りません。そして、治療の進捗状況や治療期間、必要な料金までお知らせすることで、安心して治療に専念してもらえるようにしています。こうした説明は口頭だけでなく、モニターで図解するなどして、伝え方にも工夫を凝らしていますよ。

機材や設備の面から意識されていることはありますか？

用意してある機材の多くは、新しいクリニックなら導入しているものが多いと思います。ただ、当院では、小型の拡大鏡を歯科医師全員に配備しています。これは、治療の効率向上だけでなく、どんな小さなことでも見落とさないというわれわれの信念の表れでもあります。また、当院では、1回の診療に必ず30分以上の時間をいただいています。せっかく来てくださった患者さんに対して、おざなりに診察するということは、絶対にありません。患者さんには、痛みを置いていってもらい、満足と納得を持って帰っていただく。これが私たちの信条ですね。

若き歯科医師だからこそ気づけた、説明の重要性

衛生意識の高いクリニックが増えていますが、貴院も衛生管理に注力している点はありますか？

一昔前に、メディアで歯医者の衛生意識が低いと報じられたことがありました。その関係で、最近のクリニックは衛生管理を徹底しているのだと思います。もちろん、私どものクリニックも例外ではありません。道具の一つ一つから、普通は気にしないようなところまで滅菌を徹底しています。

年中無休の診療や衛生意識など、熱意にあふれていますね。

ベテランの先生方は威厳があるし、言葉に重みがありますよね。一方、若い歯科医師は経験の少なさからか、患者さんの信頼を得られにくい場合があります。だからこそ、私は説明に重きを置くんです。言葉の一言に至るまで考え抜いて、患者さんがわからないことをなくす努力をしています。明瞭に簡潔に、とにかくわかりやすく診療方法や手段などを解説します。患者さんの不満や不安を察知し、患者さんの訴えを聞き、患者さんのための医療を提供する。そうした行動が、信頼感につながればうれしいですね。信頼とは過ごした期間だけでなく、行動の積み重ねでもあると思っていますから。自分の仕事を振り返り、どうすれば良かったかを熟考し、心も技術も知識も常に研鑽していますよ。

地域の方や来院を考えている方、読者に対してメッセージをお願いします。

当院は駅に近く、モールにも併設しているので、来院する環境としてはベストに近いと思っています。そして、年中無休なので、何の気兼ねもなく来てほしいですね。急患でも治療中の人でも、何かあったらいつでも治療を受けられる。そして、治療後のアフターケアだって、いつでも受けられる。「今日、クリニックが閉まっていたらどうしよう」という不安もありません。すべての治療にいつでも対応するという責任感は、ほかのクリニックと違うところだと思っています。まだまだ若い歯科医院ではありますが、熱意と誠意ある診療には自信があります。患者さんには安心して来院してほしいですね。