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20代30代も要注意
関節リウマチは早期の適切な治療が大切

名古屋膠原病リウマチ痛風クリニック

(名古屋市中村区/名古屋駅)

最終更新日:2024/08/20

名古屋膠原病リウマチ痛風クリニック 20代30代も要注意 関節リウマチは早期の適切な治療が大切 名古屋膠原病リウマチ痛風クリニック 20代30代も要注意 関節リウマチは早期の適切な治療が大切
  • 保険診療

関節リウマチと聞くと、高齢者の疾患というイメージを持つ人も少なくないだろう。しかし、リウマチは20代で発症するケースも珍しくなく、30代女性の発症率も高い疾患である。リウマチ治療を専門とする医師が集う「名古屋膠原病リウマチ痛風クリニック」の田中郁子理事長は、「若い方も手指にこわばりを感じたら専門の医師へ相談してほしい」と語る。発症から2~3年で急激に関節の変形が進む傾向のあるリウマチだが、現在はさまざまな治療薬があり、早期に治療すれば健康な人と同じような生活を送ることもめざせる。女性なら妊娠や出産することも望めるという。日本リウマチ学会認定リウマチ専門医でもある田中理事長に関節リウマチと治療法、薬の副作用についてなど詳しく教えてもらった。

(取材日2024年7月24日)

30代女性の発症率も高い関節リウマチは手指のこわばりが初期症状。違和感があれば専門の医師へ相談を

Q関節リウマチとはどのような疾患でしょうか?
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名古屋膠原病リウマチ痛風クリニック 日本リウマチ学会認定リウマチ専門医の資格を持つ田中理事長

▲日本リウマチ学会認定リウマチ専門医の資格を持つ田中理事長

関節リウマチは免疫が自分自身を攻撃することによって、関節が破壊される疾患です。免疫は本来ウイルスや感染症から自分を守るものですが、それが狂ってしまい自分自身を攻撃してしまうことでリウマチを発症すると考えられています。男女比でいうと女性のほうが多く発症する特徴があります。関節リウマチと聞くと高齢者の病気というイメージをお持ちの方が多いですが、実は発症しやすい年齢は20代から高齢者までと幅広いです。成人期から妊娠・出産が可能な時期の方も注意が必要です。初期症状は手指のこわばりなので、手の関節に違和感を感じた方は一度専門の医師を受診してください。

Q関節リウマチはどのような検査を行いますか?
A
名古屋膠原病リウマチ痛風クリニック 同院には、各専門のエキスパートが在籍

▲同院には、各専門のエキスパートが在籍

まずは血液検査で免疫異常の有無を調べます。それからエックス線やCTなどを用いて、関節がどのくらい破壊されているかをチェック。関節リウマチは関節の中にある滑膜(かつまく)が増殖して炎症を起こすので、超音波検査で滑膜の炎症具合も検査します。当院はこれらの検査をワンストップで行える体制を整えているのが特徴です。また専門クリニックですので、看護師、臨床検査技師、放射線技師、管理栄養士を採用。関節リウマチの診断や経過観察に重要な超音波検査に関しては、リウマチを専門的に学んだスタッフが行います。

Q関節リウマチの治療方法についても教えてください。
A
名古屋膠原病リウマチ痛風クリニック 適切な治療を行うことで健康的な人と同じ社会生活をめざせる

▲適切な治療を行うことで健康的な人と同じ社会生活をめざせる

関節リウマチは自分の免疫が狂うことによって起きる疾患です。したがって、薬で免疫の調整を図るのが主な治療です。免疫の調整を図ることで健康な方と同じような生活を送ることもめざせます。もちろん妊娠や出産も望めます。薬剤の副作用チェックや合併症のチェックのため、おおむね1ヵ月に1回程度の間隔で通院していただいて、検査で状態を診ながら薬の量を調整します。リウマチの薬は飲み薬だけでなく注射薬や自分で注射する薬などもあります。種類が豊富なので、どの治療法が適しているかを見極め、患者さんと話し合いながら決めていきます。

Q副作用が心配です。
A
名古屋膠原病リウマチ痛風クリニック 全身用骨密度測定装置も用いて、経過観察を行う

▲全身用骨密度測定装置も用いて、経過観察を行う

先述したように免疫を調整する目的の薬を使うので、副作用としては感染症が大きな問題です。感染症が起こっていないか、過度に免疫抑制が図られていないかはきちんと診る必要があります。あと、多くの薬剤を分解する肝臓に負担がかかっていないかも注意すべきです。そのため、当院では通院時に毎回血液検査をして副作用が出ていないかを診ています。他にもリウマチの治療にはステロイドをよく使うので、ステロイド性骨粗しょう症にも気をつけなければいけません。当院の院長はもともと肝臓を専門としており、私はステロイド性骨粗しょう症のガイドライン作成にも携わっていますので、副作用が出やすい肝臓と骨についてもきちんとフォローします。

Qリウマチ治療において大切なことを教えてください。
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名古屋膠原病リウマチ痛風クリニック 田中理事長は、国の骨粗しょう症診療に関わり、指導的立場にある

▲田中理事長は、国の骨粗しょう症診療に関わり、指導的立場にある

リウマチ治療に大切なのは早期発見と早期治療です。昔は、リウマチは関節が変形してから手術をするのが一般的でしたが、現在は関節が変形する前に免疫の調整を図り変形させないようにしていくのが治療のトレンドです。関節リウマチは発症から2~3年の間で関節の変形が急激に進みやすいので、そうなる前にきちんと治療することが重要なのです。基本的には、関節リウマチの初期症状は「なんだか手指が変な感じがする」という程度の違和感しかありません。それがただの違和感なのか、リウマチの初期症状なのかを見極めるのは難しいので、専門の医師に一度きちんと診てもらうことが大事です。

ドクターからのメッセージ

田中 郁子理事長

現在、リウマチの治療はゴールドスタンダードといわれる治療と診断が確立しています。手指にこわばり、違和感がある方は悩む前に、一度専門のクリニックを受診してください。リウマチはある日突然なるわけではありません。健康診断の血液検査などで、「リウマチの疑いがある」と指摘されるケースも多々あります。そういった場合も画像検査を含めて一度きちんと診てから、今後どのようにフォローアップしていくのかを決めていくことになります。リウマチは早期発見と適切な治療で健康な方と同じように生活することがめざせますので、とにかく早めに受診してくださいね。

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