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鈴木 王洋 院長の独自取材記事

すずひろクリニック

(さいたま市大宮区/さいたま新都心駅)

最終更新日:2023/11/28

鈴木王洋院長 すずひろクリニック main

さいたま市大宮区の医療モール、さいたまメディカルタウン内に構える「すずひろクリニック」。内科をはじめ、リウマチ科やアレルギー科、皮膚科を標榜し、専門的な分野を総合的な観点で診療を行うことに努めている。院長を務める鈴木王洋(きみひろ)先生は、アレルギー疾患の診療や生物学的製剤を利用したリウマチ治療に力を注ぎ続けてきた。また、確固たる診療方針とスタンスを持ち、より早く患者に正しい医療情報を届けたいと、ホームページやSNS、メディアでの情報発信にも熱心に取り組む。「自分の信じたことを行うのみ。救える方がいればできる範囲で医学の力で治療していきたい」と、笑顔を交えエネルギッシュに話す姿が印象的な鈴木院長に、診療方針や治療へのこだわりを中心に話を聞いた。

(取材日2021年10月7日/更新日2023年11月2日)

アレルギー疾患に悩む人に寄り添うクリニック

先生のご経歴と、医師を志したきっかけを教えてください。

鈴木王洋院長 すずひろクリニック1

防衛医科大学校卒業後、防衛医科大学校病院と自衛隊中央病院で研鑽を積み、自衛隊医官、陸上自衛隊衛生学校研究員、防衛医科大学校病院の膠原病アレルギー内科科長などを務めました。リウマチ、膠原病、アレルギーをメインテーマに、患者さんの診断・治療に関わる基礎・臨床について研究もしていました。1つの病気を診てその本質を解明し、新しい治療法を追求する研究マインドは、開業後も大いに役立っています。医師を志したのは高校生の時、医学研究歴のある現職医師を訪ね、「医師は男が一生をかけるのにふさわしい仕事」という話を伺ったのがきっかけです。

どのような診療に力を入れていますか?

高血圧や糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症などの内科疾患を幅広く診療するほか、リウマチ・膠原病疾患やアレルギー疾患、皮膚疾患などに対応しています。これらの分野の疾患は、相互の領域にまたがって症状が出現することが少なくありませんので、これらを総合的に幅広く、統合的に診療することをめざしています。また、当院が入る医療モールには、画像診断を専門とする施設がありますので、超音波やエックス線、CT、MRIなどの画像診断が必要であれば、ただちにそちらで検査を受けることができる環境が整っています。

先生は、現代人の免疫レベルについて注視されているとか。

鈴木王洋院長 すずひろクリニック2

はい。日本では、生活環境の清潔化が急速に進み、感染症にかかるリスクはだいぶ低減したかと思います。その一方で、現代の人たちは自然や動物に直接触れる機会が少なくなり、寄生虫や感染症との接触も減ったことで、必要な免疫が得られなくなってしまったとも考えられるのです。感染刺激が不足し、自然免疫レベルや細胞性免疫レベルが低下すると、アレルギー疾患や自己免疫疾患、がんなどの病気にもかかりやすいといわれます。そういう意味では、適度な感染刺激は良好な健康レベルを保つために必要だと思います。日本でも現在、アレルギー疾患や自己免疫疾患、悪性腫瘍などが増えていますが、それらの治療の多くは症状を和らげることを目的とした対症療法で、根本的に改善させることを目的とした治療法は少ないのが現状です。特にアレルギー疾患は対症療法のみではなく、体質改善をめざすなど本質的なアプローチが必要だと考えます。

体質改善をめざした本質的なアプローチが必要と考える

本質的な改善のために、こちらではどのような取り組みをしているのですか?

鈴木王洋院長 すずひろクリニック3

症状を抑えるための対症療法に加えて、細胞性免疫の働きを高めるためのアプローチに力を入れています。特に、現代の子どもは自然免疫レベルや細胞性免疫レベルが足りていないことが多いので、ワクチン接種などで対策することも必要だと考えています。また、アレルギー疾患は、悪くなってから病院にかかる方も多いようですが、発症する前に受診し、予防することが大切です。特に女性の場合は、妊娠中には服用できない薬もあるため、ぜひ妊娠される前にアレルギー検査や治療を受けることをお勧めします。

体質改善のために、日頃から注意したほうが良いことはありますか?

最近気になっているのが、必須ミネラルである亜鉛が欠乏している人が多いことです。これにより何が起こるかというと、免疫力が低下し、感染症にかかるリスクが高まる恐れがあります。また、味覚障害なども引き起こしかねません。ですから意識して取っていただきたいのですが、日々の食事だけで必要量を摂取するのは非常に難しいのも事実。そこで当院では、亜鉛の血中濃度測定をした上で必要に応じて薬を処方したり、サプリメントを紹介したりして、亜鉛不足の解消につなげています。また、最近は筋肉トレーニングブームの影響もあってか、プロテインを過剰摂取した結果、腎機能を悪くしている方も見受けられます。腎機能は年を重ねるにつれて低下するため、タンパク質を安全に摂取できる量が限られるのです。普通の生活を送るにはプロテインの多量摂取は必要なく、どうしても取りたい場合は、血液検査を受けた上で細心の注意を払うことをお勧めします。

ほかに力を入れていることはありますか?

鈴木王洋院長 すずひろクリニック4

当院では、自費診療による各種のトラベルワクチン接種にも対応しています。具体的には、破傷風やA型・B型肝炎、狂犬病、日本脳炎、不活化ポリオなど、多くの種類のワクチンを取り扱っています。海外赴任や留学において必要なワクチンは、米国CDC(疾病管理予防センター)のサイトの記載に基づいて推奨しています。接種したワクチンの種類や名前は、電子カルテの画面コピーをお渡ししています。また、高校生や大学生などの留学前の健康診断も行っています。新型コロナウイルス感染症の流行が落ち着いて、海外渡航する人も多いと思いますので、ぜひご利用いただきたいですね。

内科、皮膚科疾患と口腔状態の関連性を重視

診療の際に、大切にしていることはありますか?

鈴木王洋院長 すずひろクリニック5

患者さんが訴える症状以外にも隠れた病気が存在することがあるため、さまざまな角度から検査や診察を行うことです。例えば、皮膚症状で受診されたとしても、診察では血圧測定をします。皮膚の病気だと思っていたけれども、実は内科系の病気だったということも少なくないんですよ。また、私は内科と皮膚科の病気と口腔の状態の関連性に強い関心を持っているため、どのような主訴で受診しても、まずお口の中を確認します。口腔内の衛生状態が悪いと、全身の内科疾患や皮膚疾患に悪影響を及ぼすことがあると考えられるためです。それから、少しの異常も見落とさないために、採血や画像診断などの検査を徹底的に行います。特に、画像診断では重大な疾患が見つかることもあるので、その点は力を入れています。

口の中の状況が、体や皮膚にも影響を与えるのですか?

ええ。具体的には、親知らずや歯周病、喫煙などによる口の中の炎症が、関節リウマチやアトピー性皮膚炎、ベーチェット病や酒さ(しゅさ)などの病気の遠因、または悪化要因になり得るといわれています。歯周病菌が、親知らずの周囲から血液中に入ると動脈硬化や糖尿病、認知症などを招く可能性もいわれています。その上、歯周病を放置すると慢性腎臓病の悪化につながることがあると考えられています。また、扁桃炎が掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)に関係していることも指摘されています。これらの理由から、当院では患者さんに禁煙を推奨するとともに、親知らずがあれば歯科口腔外科を受診すること、扁桃や上咽頭にあるBスポットと呼ばれる場所に炎症が疑われたら、耳鼻咽喉科を受診することを勧めています。病気は口や喉から起こることが多いので、そこをきれいに保つことはとても大切。歯科医院で定期的に口腔ケアを受けるのが望ましいです。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

鈴木王洋院長 すずひろクリニック6

患者さんと医師である私が同じ方向を向いて診療を進めるために、初診時は当院のホームページで、ご自身の病気について情報を得てから来ていただけるとうれしいです。また、アレルギー疾患は年齢を重ねるほど治療期間が長くなるともいわれています。私も患者さんにアレルギー体質の改善を図ることをお勧めしています。できるだけ低年齢で始めていただくのがより望ましいと思っています。そして、健康に自信のある若い世代や自営業などの方は、多忙を理由に健康診断などを受けない方が多く、病気の発見が遅れてしまうこともあります。大丈夫だと思っても意識的に健康を振り返るなど、若いうちから健康を保つ意識を持っていただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

トラベルワクチン/(B型肝炎・1接種あたり)5660円
(その他ワクチンの種類など、詳しくはお問い合わせください)
亜鉛濃度測定のための血液検査/4200円(保険診療の血液検査にも対応。亜鉛欠乏症の場合は保険診療内)

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