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中島 利彦 院長の独自取材記事

なかしま脳神経外科クリニック

(岐阜市/名鉄岐阜駅)

最終更新日:2021/11/22

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岐阜北部、市の中心を南北に抜ける忠節通り沿いに「なかしま脳神経外科クリニック」は立つ。待合室の天井は高く、廊下は広く、落ち着いた雰囲気のクリニックだ。中島利彦院長は、長年、大学病院や総合病院に勤務し、専門性の高い治療、手術に携わってきたベテランで、日本脳神経外科学会脳神経外科専門医。「特に立派な信念を掲げているわけではありません。いつも普通に患者さんとお話ししています」と、穏やかな口調で語る気取りがない先生だ。主訴は頭痛が多く、検査でまれに重大な病気が見つかることもあるといい、「すぐにMRIで診断できることが当院の強みです」と話す。地域にあって気楽に来られるクリニックをめざす中島院長に、脳の病気について、また普段の診療スタイルについてなど話を聞いた。

(取材日2019年1月29日)

MRIを備え、脳の病気の発見に努める

こちらは優しい色合いのクリニックですね。まず、先生のご経歴や開業の経緯について教えてください。

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私は、母が看護師でしたのでその影響もあったのかもしれませんが、岐阜大学医学部へ進みました。手術に興味を持つ中で、マイクロサージェリーといって顕微鏡を用いて手術を行う脳神経外科に惹かれ、専門に選んだ次第です。大学卒業後は、同大医学部附属病院はじめ県内の複数の病院に勤務しました。こちらに開院したのは2012年です。たまたま実家がこの近くなのですが、私の育った時代の風景とは一変して、当院の前の道は拡幅され、区画整理もあって新しい道もできましたね。開院にあたっては、一般的なクリニックの白いクールなイメージではなく、温かさを感じていただけるクリニックにしたいと考え、ピンクやオレンジ色など暖色系を取り入れました。

患者さんはどんな方が来られていますか?

年齢は、若い方からお年寄りまで幅広いです。この辺りは畑作農家の方が多く、皆さん、何となくゆったりとした雰囲気をお持ちですね。脳神経外科という特殊な科ですので、近隣の方の他、北は郡上市、西は関ヶ原市、東は各務原市、可児市などからも来られています。主訴の多くは頭痛で、患者さん全体の3分の1程度でしょうか。ほかに、手足のしびれやめまい、ふらつき、神経内科の病気も診ています。最近は認知症の相談も増えました。

頭痛は、どのようなときに受診するといいのでしょうか?

簡単にいいますと、今までに経験のない頭痛、長引く頭痛のときは受診をお勧めします。頭痛は片頭痛や緊張型頭痛が一般的ですが、例えば片頭痛でも、ずきずきするといった典型的な症状ならすぐ判断できるものの、そうではない症状もさまざまあり、原因の見極めは難しいですね。他の症状もお聞きして多分こうだろうと思っても、最終確認にはMRI検査が必要になることもあります。

こちらではMRIを備えておられますね。

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はい、MRIでは脳腫瘍や、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の発見ができます。MRIでないとわからないことは多く、その方の病歴なども合わせて考えて、これは怪しいと思ったら検査をします。必要なときにすぐに検査し、結果を見て適切に処置ができるというのは、専門クリニックならではの当院の強みといえます。当院のMRIはオープン型で圧迫感がないため、トンネル型のものが怖いということで病院から紹介されて来られる方もいますよ。

予防の難しい脳の病気も早期発見に努める

脳の病気は、どうしても怖いイメージがあります。

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そうですね、脳卒中の中でくも膜下出血は、突然発病して命を落とす重篤な病気と思われがちですが、発病したときの状態は千差万別で、軽い状態だと風邪をひいたかと思ってしまうほどです。くも膜下出血になりながらも自分で車を運転して受診された方もいらっしゃいました。軽いくも膜下出血の場合は、早期に治療することができれば、ほぼ元どおりの生活が送れるまでに回復することも期待できます。ただ、出血しても症状が軽くて放置していると、しばらくすると大きな出血が起こります。くも膜下出血は出血を繰り返す病気で、大きな出血が起こった場合、意識を失って倒れてしまいます。そうなると言語障害やまひなどの後遺症が残るリスクが上がりますので、早く見つけて対処することが必要ですが、脳外科の医師以外では、なかなか気づきにくいかもしれません。

脳卒中の中でも多いといわれる脳梗塞についても教えてください。

脳梗塞は、脳の血管が詰まって血流が悪くなり、しゃべるときにろれつが回らなくなったり、手足がしびれたり動かなくなったりする病気です。これも軽い場合があって、症状が出ても気づかない人もいます。脳梗塞は1回起こすと、治療しなければ10年以内に再発する確率が50%といわれ、1回起こしたら、予防的な観点で徹底的に治療を続けていくことが必要になります。脳梗塞は生活習慣病の予防が大事ですが、くも膜下出血は必ずしも生活習慣病ではないので予防は難しいですね。いずれも日頃から血圧の管理は重要ですが、実際には血圧が低くても脳の血管に脳動脈瘤ができる人はいます。一方で、こぶができても一生出血しない人も多く、高齢の方だと手術のリスクのほうが大きいので様子を見る場合もありますね。

こちらでは脳ドックも受けられるのですね。

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はい、脳の病気が心配という方は、数年に1度、脳ドックを受けるという方法があります。脳や血管を撮影して、くも膜下出血が起こる前に脳動脈瘤と呼ばれる血管のこぶができていないか調べることでくも膜下出血を未然に防ぐことも見込めるようになります。自覚症状がないのに、知らないうちに脳梗塞になっている人を見つけて、脳梗塞の原因になる生活習慣病の予防に十分注意してくださいと、患者さんの意識向上を促す役割もあります。最近では認知症関連のことも調べられます。脳ドックは自費診療で行っておりますが、脳の病気のある方や脳の病気を疑う症状のある方には健康保険でMRI検査を行うことが可能です。

専門性を軸に、身近に寄り添うクリニックとして

最近は、認知症の方も増えているとか。

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個人的な考えですが、長生きして年を重ねれば、誰でも、認知症になる可能性はあると思います。患者さんやご家族には「大丈夫ですよ、誰でもなりますよ」とお話しすることもありますね。認知症も症状はさまざまで、わりと穏やかに過ごしている方も多いですね。最終的な目的は、穏やかな日常生活を維持することであり、そのために、ご本人もご家族も含めサポートしていくことが医療の役割だと考えます。ですから、何が何でも「認知症に打ち勝ってやろう」というのではなく、患者さんに寄り添っていくことが一番大事だと思います。

こちらのスタッフさんについても教えてください。

当院のスタッフは皆、非常に優秀です。気配りもでき、患者さんからの評判もいいんですよ。ベテランぞろいで、事務なら事務、看護師なら看護師、それぞれの仕事を、何も指示をしなくても自分たちで考えて率先してやってくれます。看護師の1人は、以前に脳外科の病棟で働いた経験があって、初期の患者さんから治療中、その後の状態と対応しており、脳の疾患について非常に詳しいのです。私が大学病院で手がけてきた治療や手術についても話が通じますね。とても勉強家で、私の代わりに座って診察ができるのではないかと思います(笑)。よいスタッフに巡り合えて、いつも感謝しています。

これまでを振り返り、また今後についてもお聞かせください。

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多くの患者さんとお付き合いしてきて思うのは「受診してよかった」と喜んでいただくことが私の一番の生きがいだということです。脳外科の治療や手術は、私が医師になった頃と比べたら随分研究が進み、道具、方法もどんどん開発されてきました。現役である限り勉強が必要で患者さんに「どうしたらいいでしょうか?」と相談されたら「こんな治療法があります」「こうしたら改善が見込めますよ」とお話しできるようにしておきたいですね。この地域はクリニック同士の連携が強く、毎日どこかの開業医さんと連携しているほどで、専門の治療が必要な場合はいろいろな診療科の良い先生を紹介することができます。岐阜市内の病院の脳神経外科医もよく知った人ばかりですので紹介がスムーズです。このところ頭が痛いんだけどとか、最近なんとなく手がしびれるんだけどなどと、気になることがあればいつでも気軽に相談しに来てもらえるようなクリニックでありたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脳ドック/Aコース(脳MRI検査、脳血管・頚部血管MRA検査、心電図、血管年齢測定、血液検査):3万円

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