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河本 雅裕 院長の独自取材記事

いろは歯科クリニック

(松山市/大街道駅)

最終更新日:2021/10/12

河本雅裕院長 いろは歯科クリニック main

飲食店や商業施設が立ち並ぶ松山市の繁華街・大街道に「いろは歯科クリニック」はある。緑を基調とした外観は、まるでカフェ。この地で生まれ育った河本雅裕院長が「いつでも気軽に立ち寄っていただける歯科医院」をめざして2010年に開業した。全診療台に40インチのモニターを設置し診療を可視化するほか、複数の治療法を提示し、患者と一緒に治療法を考えるインフォームドチョイスを徹底。注射時の痛みの緩和や抜歯の時間短縮など、さまざまな角度から患者の負担軽減に取り組んでいる。また、平日の夜や休日の診療にも取り組み、遠方から通う患者も多い。2020年の開業10周年を前に行った河本院長へのインタビューでは、開業に至るまでの経緯から今度の展望まで幅広く話を聞いた。

(取材日2019年11月18日)

モニターを使った治療の可視化と痛みの緩和に注力

大街道に面した一等地にありますね。

河本雅裕院長 いろは歯科クリニック1

この場所では、曽祖父の代から100年近く「いろはや玩具店」というおもちゃ屋を営んでいました。私が中学生の頃にフランチャイズ契約を結び100円ショップに改装しましたが、ちょうどチェーン本部が店舗の大型化を進めていた時期で、この面積では経営を続けることが難しい状況でした。ただ、代々受け継いできた場所を簡単に離れるわけにはいきません。どのような形であればこの場所で商売を続けられるかを考えた時に浮かんだのが、歯科医院でした。面積的にちょうどいいこともありましたし、私が手に職をつければ、長くこの場所で地域のお役に立つことができますから。ちょうど大学受験を控えた時期でしたので、歯学部を受験し入学、卒業後は関西地方の複数の歯科医院で経験を積ませていただき、2010年に開業しました。クリニック名の「いろは」はおもちゃ屋の屋号を継承したものです。

カフェのような外観が印象的です。

開業にあたってはデザイナーの方と相談して、緑を基調とした入りやすい雰囲気の空間をめざしました。都会では高級感のあるクリニックも多いようですが、歯科医院が苦手だと感じる方は多いですから、できるだけ敷居を低くして、患者さんが気軽に扉を開けられるようにしたかったのです。通りに面した壁をガラス張りにしたのも、そのためです。限られた面積の中で、受付をゆったりさせるために吹き抜けも作りました。診療台はプライバシーに配慮して半個室にしてありますので、ほかの患者さんと顔を合わせることなく治療を受けてもらうことができます。

診療でこだわっていることを教えてください。

河本雅裕院長 いろは歯科クリニック2

丁寧な説明と治療の可視化。そして、治療時の痛みの緩和です。全診療台に40インチの大型モニターを設置して、患部の状態や治療の様子を確認してもらいながら診療を進めています。治療に入る前には、考えられる治療法をお示しして、相談の上で治療法を選ぶようにしています。この方法はインフォームドチョイスといって、患者さんが納得した上で治療を進めることができるのです。また、痛みは歯科医院から足が遠のく理由の一つですので、緩和できるよう工夫しています。例えば、口の中は痛覚よりも触覚を感じやすいため、麻酔の注射を打つ際に周辺を触りながら打つと痛みが軽くなるのです。それでも、注射に抵抗がある方には、少し眠たくなるガスを使用することもできますので、遠慮なくご相談いただきたいですね。

一人でも多くの人が通えるよう平日夜や休日も診療

一般歯科から予防、審美まで幅広く診療されていますが、中でも得意な治療分野を教えてください。

河本雅裕院長 いろは歯科クリニック3

口腔外科です。大学卒業後に愛媛大学附属病院の歯科口腔外科で研修を修了しましたし、開業前も複数のクリニックで口腔外科を中心に経験を積みました。特に親知らずは1日に1度は抜歯していると言っても過言ではないと思います。休日診療を行っているため、突然親知らずが痛み始めて来院される方もいますが、これには当院の患者層が若い方が中心であることも影響していると思います。親知らずは20歳から30歳代前半頃に腫れて、痛みが出やすく、40歳を過ぎるとあまり痛みが出ないといわれています。親知らずの抜歯はたくさんの症例を経験していますから、スピードには自信があります。通常は1時間かかるような場合でも、当院では10~15分程度で抜歯が可能なこともありますよ。

ほかにも力を入れている治療はありますか?

インプラント治療です。これは虫歯や歯周病、けがなどで歯を失った方に向けた治療で、インプラントというのは人工歯根のことを指します。歯を失った部分の顎の骨にチタン製のインプラントを埋め込み、その上に義歯をつけることによって、元の歯のような機能回復をめざすのです。保険適用外で手術が必要になりますが、入れ歯治療やブリッジ治療と比較すると、周囲の健康な歯に負担をかけず、歯のない部分の骨が痩せにくいといったメリットがあります。

夜間や休日も診療されているのは心強いですね。

河本雅裕院長 いろは歯科クリニック4

一人でも多くの方が診療を受けられるように、休診日の水曜以外の平日は午後9時まで、土曜、日曜、祝日も休憩時間を挟んで午前10時から午後6時まで診療しています。当院の患者さんには近隣の商業施設やオフィスで働く方が多いため、終業後に治療を受けられるよう夜間診療を決めました。休日診療は、急な歯の痛みなどに対応するためです。県内でも日曜と祝日に診療する歯科医院は少ないため、新居浜市や八幡浜市など県内各地から患者さんがいらっしゃいます。以前は高知県から来られた方もいましたね。通常の歯科医院は、治療した方に定期的にメンテナンスに通ってもらうことが中心ですが、当院では定期的なメンテナンスの患者さんと急患の両方を受け入れられるような体制を取っています。

地域に根づき自分の目が届く範囲で丁寧な診療を

診療時間が長く負担も大きいと思いますが、どのようにリフレッシュされているのですか?

河本雅裕院長 いろは歯科クリニック5

趣味は筋力トレーニングとランニングです。クリニックの2階をジムスペースに改装して、診療後にトレーニングをしてから帰宅しています。ソムリエの資格を持っており、お酒を飲むことも好きですね。以前、フランスのメドックマラソンという、ワインを飲みながらフルマラソンを走るレースに参加したこともありますよ。休日は4歳の娘と1歳の息子と遊ぶことが多いですね。学生時代にラグビーをしていて、今年のラグビーワールドカップはスタジアムまで観戦に行きました。4年後は息子も5歳になりますので、一緒にフランスまでワールドカップを観戦に行きたいと思っています。

来年で開業10周年ですね。今後の展望をお聞かせください。

松山の地域に根づき、いつでも気軽に立ち寄れるような歯科医院にしたいという想いで開業し、来年10周年を迎えます。診療時間の関係で遠方から来られる患者さんも多くいらっしゃいますが、地元の方にもたくさん足を運んでいただいています。小学校時代の校長先生が開業の話を聞いて、奥さまと一緒に診療に来てくださったのはうれしかったですね。規模の拡大は考えていません。これからも、自分の目が届く範囲で一人ひとりの患者さんに丁寧な診療を続けていきたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

河本雅裕院長 いろは歯科クリニック6

歯の治療は痛いため、歯科医院への足が遠のく方も多いと思います。当院では注射の痛みを軽減する工夫をしたり、親知らずの抜歯ではできるだけ時間を短縮したりして、患者さんの負担を軽くしています。また、診療時にはモニターで患部をお見せしながら、丁寧に説明いたしますので、不安なことやわからないことがあれば遠慮なくご質問ください。平日は午後9時まで、土曜、日曜、祝日も診療していますし、大街道へお買い物や食事にいらしたついでに立ち寄ることも可能ですので、歯に痛みや違和感を覚えたら、気軽にご来院いただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療(かぶせ物込み)/18万円~、ホワイトニング/1万8千円~ ※すべて税別

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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