中崎 浩道 院長の独自取材記事
医療法人社団HKN横浜ポートサイド 中崎クリニック
(横浜市神奈川区/横浜駅)
最終更新日:2026/10/27
横浜駅近くのヨコハマポートサイドプレイス3階にある「中崎クリニック」。小児脳神経外科が専門の中崎浩道院長は、なんでも診るスタンスで、小さな子どもから高齢者まで幅広い世代の悩みや症状に応じている。「病気を見逃さず、適切な治療につなげていくことがかかりつけ医の役目」と語り、消化器内科を専門とする副院長の中崎薫先生をはじめ、小児科・リハビリテーションなどの各分野に精通する医師とともに診療を行っている。診療科を増やし、小児科の専門性を高めることで、地域のニーズに合わせて診療に取り組む姿が印象的だ。神奈川区医師会での活動にも力を入れ、認知症サポート医や近隣保育園の園医など活躍の幅は広い。そんな浩道院長に、開業から15年以上を経たクリニックの特徴や、地域医療への思いを聞いた。
(取材日2025年12月4日)
小児科、内科、脳神経外科と幅広い診療で地域を支える
まず、こちらのクリニックの成り立ちをお聞かせください。

小児科、脳神経外科、内科、消化器内科、そして循環器内科を中心になんでも診るスタンスのクリニックで、0歳から100歳近くまで幅広い世代の方が来られます。この場所を選んだのは、鶴見区に住んでいたのでこの辺りになじみがあったことや、横浜駅からのアクセスが良いという理由からです。新しい街で、マンションなども同時期にできたためファミリー層が多く、当院の患者さんにもお子さんが多いのが特徴です。当初は、私の専門である脳神経外科を主体にしようと考えていましたが、次第に小児科に注力するようになり、今は週3回、東京慈恵会医科大学附属病院の小児科医師の診療日を設けています。副院長の中崎薫先生は、消化器内科が専門で胃の内視鏡検査に対応します。隣がインターナショナルスクールということもあり、外国人の患者さんも多いですね。また、長く通われている患者さんで、高齢になって通院が難しくなられた場合は訪問診療も行っています。
浩道院長、薫副院長の専門分野は何でしょうか?
大学病院時代、私は小児の脳神経外科が専門でしたが、今は、脳神経外科については、頭痛やめまいなどの症状を適切に診断して大きな病気や緊急性の高い症状かどうかを確認することと、手術など病院での治療が終わった方を適切にフォローしていくことが重要だと考えています。薫副院長は、検査を含め、消化器系の分野が得意です。胃の内視鏡検査では、経鼻内視鏡と経口内視鏡に対応しています。また、アメリカの肥満専門のクリニックで勉強した経験もあり、肥満や、肥満の方に多い逆流性食道炎にも詳しいです。肥満の治療では、患者さんのお話をよく聞いて、体重の増加率や食生活を確認し、アドバイスをするようにしていますね。
2025年9月から、脳神経外科の診療体制が新しくなったとお聞きしました。

はい。週に1度、脳神経外科とリハビリを専門とする医師である、森俊樹先生に来ていただいています。森先生は脳外科疾患だけでなく、発症後のリハビリについても詳しい医師なんです。脳外科疾患は、手術や治療が終わっても、リハビリの必要な患者さんが多くいます。何もしなければ体は固まってしまい、送れるはずだった日常生活も困難になってしまうんです。リハビリについて知りたい方は、是非一度森先生に相談してみるのもいいと思います。森先生は、当院の近くにある済生会神奈川県病院の副院長も務めていらっしゃるため、当院で難しい脳神経外科の対応は、済生会神奈川県病院へスムーズにつなげることが可能です。逆もしかりで、病院で手術や治療が終われば、当院で術後の経過観察などを行うこともできます。
専門性を生かし、片頭痛や子どもの頭痛治療にも対応
診療の際、どのようなことを重視されていますか?

地域の開業医として大切にしているのは、何でも診るというスタンスと、適切に診断して、必要があれば適切な医療施設に紹介していくこと。そして連携体制を整え、病院で治療された後は戻って来ていただいて、かかりつけとしてフォローし、その病態を維持していくことが大切だと思っています。また薫副院長は、自身の出産時に入院していた際に、患者の立場で医師や看護師の対応を観察し、感じたことを診療に生かしています。患者さんになるべく不安を与えないように、胃の内視鏡検査のときもこまめに声をかけていますね。患者さんのことを第一に考え、丁寧に説明して不安や疑問を解消していくという姿勢は、私ももちろん心がけています。
どのような時に脳神経外科にかかるといいのでしょうか。
突然の頭痛や、今まで感じたことのないような頭痛の場合はすぐに病院に行ったほうがいいですね。じわじわと痛くなるのではなく、突然、「ガン」という感じで痛くなるのは、くも膜下出血など命に関わる場合があるので、すぐに受診するか、救急車を呼ぶべきです。早期に治療を受けるかどうかで予後がかなり変わってしまうこともあります。30代、40代でも、検査を受けてみたら頭の中で出血していたということがありますし、女性では、低用量ピルを飲んでいると血栓症を起こすリスクが高くなりますので注意が必要です。また、最近では、片頭痛の治療法も進展していますので慢性頭痛で悩まれている方はご相談いただきたいですね。当院は頭痛で受診されるお子さんも多く、脳神経外科につながりそうな場合は私が対応しますし、小児特有のメンタル面が関わるような頭痛は小児科医が診ますので、安心してご相談ください。
地域や医師会でも積極的に活動されているようですね。

神奈川区医師会では、訪問看護、居宅介護支援、休日急患診療所などを担当しており、認知症対策の担当をしていたこともあります。神奈川区はここのような新しいエリアや繁華街、農村地帯と多様な地域があり、地域ごとの課題やニーズがあるので、まとめていく苦労はありますね。それはどちらの医師会でも同じだと思いますが。クリニックを飛び出して地域の中で仕事をするというのは、大変なことでもありながら、地域貢献を実感できてうれしいことでもあります。
地域のかかりつけ医として、求められるニーズに応える
開業から15年以上を経てどのような思いがありますか?

開業当初、脳神経外科の受診はほとんどなく、反対に風邪などのお子さんがたくさん来られたところから始まり、かなり早い段階で小児科・内科中心に方向転換しました。その後も地域のニーズをくみ取り対応しながら、今日に至るという感じでしょうか。専門としていた領域であっても、医療はどんどん進展していくので、今は専門的な部分は大学病院などで取り組んでもらおうという考えです。当院のような地域のかかりつけクリニックで重要なのは、病気を見つけ、適切な治療につなげること、そして、患者さんたちの相談に親身に乗り、悩みや不安を解消していくことが役割なのだと思います。
2024年から始めた、循環器内科についてはどうですか?
脳神経外科にかかる患者さんの中には、循環器内科での診療が必要な患者さんが少なくありません。胸痛や不整脈といった症状に対するニーズも高いと感じたため、2024年4月からは大学病院の先生に来ていただき、循環器内科を開設しました。心電図や心エコー、ホルター心電図といった設備を導入しているため、ある程度のスクリーニングが当院で可能です。当院で対応が難しい場合は、近くの病院などをご紹介しますので、ご安心ください。今後も地域に求められる医療に対応して、地域のかかりつけ医としての役割を担い続けたいと思っています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

勤務されている方は職場で健康診断を受けていらっしゃいますが、自営業や主婦の方、休業中などで定期的に健診を受けていない方は、自分でも気がつかないうちに、さまざまな病気を起こしていることがあります。当院のようなかかりつけのクリニックで、ぜひ健康診断を受けていただきたいですし、何か気になることがあれば気軽に受診していただきたいですね。また人間ドックや健康診断の結果などでよくわからないことがあれば、そのデータを見ながら、今後注意すべき点などについてお話しながら、早めに治療したり、病気にならないよう予防したりといった取り組みを地域の中で広げられたらと思っています。「このぐらい大したことがない」と放置すると、いつのまにか重症化してしまうことがあるので、少しでも気になることがあれば、ぜひ来ていただきたいですね。お子さんのことで気になることがある場合も気軽にご相談ください。

