古川 祐介 院長、古川 直子 副院長の独自取材記事
ふるかわメディカルクリニック
(目黒区/自由が丘駅)
最終更新日:2024/12/18
緑豊かな駒沢公園のそばに「ふるかわメディカルクリニック」はある。周りの自然を壊さないように配慮された医院は、患者が落ち着けることを第一に考えた造りで、院長・古川祐介先生と副院長・古川直子先生のアイデアがたくさん詰まっている。夫婦でそれぞれ消化器疾患と皮膚科の診療を専門とし、ほとんどの科を診察することができるのも同院の特徴の一つ。幅広い症状に対応していることに加え、優しく人当たりの良い祐介院長と、笑顔が素敵で、親身に話を聞いてくれる直子副院長の人柄に惹かれて家族3世代、4世代にわたり利用している患者も多い。そんな同院について、祐介院長と直子副院長が語ってくれた。
(診療日2024年10月10日)
消化器内科と皮膚科が連携して、幅広い症状をカバー
閑静な住宅街になじんだ、すてきなクリニックですね。
【祐介院長】ありがとうございます。当院は2009年に開業したのですが、設計に初期段階から携わることができたおかげで納得のいくクリニックになりました。めざしたのは患者さんにとって居心地の良い空間であること。イメージカラーを白と茶で統一して、1階は天井を高くし圧迫感を減らしています。入り口近くに置いた水槽は、夢中になって見ているお子さんも多いですね。
【直子副院長】内視鏡室とエステルームは2階にあります。内視鏡検査では、下剤を飲まれて来ている患者さんもいらっしゃいますし、エステルームもゆっくりお化粧直しができるように、どちらもプライバシーを確保したお部屋になっています。どの階もバリアフリーで、1階のトイレはベビーカーや車いすでも入りやすいように広い空間を設けました。また、赤ちゃんやご高齢の方も安心して診療を受けられるように、感染症の方は入り口から動線を分けています。
診療の特徴を教えてください。
【祐介院長】私の専門である消化器疾患の診療と妻の専門である皮膚科の診療を、一つのクリニックで連携しながら行えることが特徴です。診療できる症状も幅広く、風邪や生活習慣病などの一般内科の診療、かぶれ・やけど・虫刺されなどの一般的な皮膚科診療から、皮膚科の小手術、アトピー性皮膚炎の治療、胃と大腸の内視鏡検査といったそれぞれの専門分野まで広く対応しています。肛門外科も標榜していますが、男女両方のドクターがいることで、相談しやすい環境になっているのではないでしょうか。科を気にせず、話しやすい医師に相談してください。
【直子副院長】肛門周辺の相談などは私のところで「恥ずかしいことではないから、院長にきちんと診てもらったほういいですよ」などと患者さんにお伝えすることも。患者さんがリラックスできるような診療に努め、お互い声をかけ合い、カバーし合って診療を行っています。
現在、どのような患者さんが多いですか?
【直子副院長】開業から15年たち、ご家族3世代、4世代でかかりつけにしてくださっている患者さんも多く、幅広い年代の方に来ていただいています。特に皮膚科は新生児から中高生、働き世代、高齢者の方までさまざまな年代の方を診ていますので、小さい頃に来ていた子がご出産されてお子さんを連れていらっしゃることもあります。小さかった子がいつの間にか美容皮膚科に脱毛の相談に来る年代になっていたりと、地域の子どもたちの成長に伴走できていることをうれしく思います。
消化器内視鏡検査や皮膚科の専門的な治療まで対応
院長が担当される内科・消化器内科の診療について教えてください。
【祐介院長】風邪や生活習慣病などの一般内科症状、消化器疾患の治療を中心に、全身のさまざまな症状の診察を行っています。内視鏡検査は胃と大腸どちらも院内で実施しており、胃の内視鏡検査は細いカメラを用いた経鼻内視鏡検査も選択でき、少し眠くなる鎮静剤を使うことも可能です。ピロリ菌が陽性の患者さんには除菌治療も勧めています。大腸内視鏡検査ではポリープの切除も行っています。大腸がんは女性の方にも増えていますが、小さいうちにポリープを切除することでリスクを減らすことにつながります。そのためにも定期的に検査を受けていただきやすいよう、リラックスできる雰囲気づくりにも努めています。また、内科では花粉症の治療の一つである舌下免疫療法も始めました。お子さんにも増えているダニとスギのアレルギーに対する治療法ですので、悩まれている方はぜひご相談ください。
副院長のご専門の皮膚科ではどのような症状に対応していますか?
【直子副院長】新生児のあせもやイボのご相談から、長い期間通院が必要となるアトピー性皮膚炎の治療、一般的な腫瘍の摘出や巻き爪などの小手術まで対応しています。中高生はニキビの相談が非常に多く、生活リズムに合わせたスキンケアと治療法をご提案しています。「スキンケアをしてくださいね」と言うだけではなく、登校の時間や部活の内容、学校から直接習い事に行くのかなど具体的な1日のスケジュールを聞いて、スキンケアをどういうふうに生活の中に取り込めるのか考えてお伝えしています。そのほか、内科などに長年かかっている方が、知っている間柄だからと気軽にしみ・しわなどの相談をされています。すっぴんに普段着で来られるのも楽なようです。そういった雰囲気から、最近は美容に関するお悩みで受診される男性も多いんですよ。
肛門外科など広く対応しているのですね。
【祐介院長】痔の相談に来られた方の中には、大腸がんやポリープが見つかるケースも少なくないため、一度内視鏡検査を受けることをお勧めしています。イボ痔や切れ痔などの痔核は簡単な処置は当院で行っていますが、手術が必要な方は肛門外科の専門の病院を紹介しています。便秘が原因になるなど消化器内科との関係も大きいですので、まずは気軽にご相談ください。そのほか、地域に根差すクリニックとして健康診断や各予防接種も行っています。
地域に根差し、医療の窓口としての役目を担う
診療の際、大切にしていることは?
【祐介院長】患者さんが話しやすいようにリラックスできる雰囲気をつくり、お話をよく聞くことは心がけています。特に肛門外科などは緊張していらっしゃる方が多いので、スタッフを含めて緊張感を軽減できる院内づくりは大切にしているところです。また、生活習慣病は心筋梗塞、脳梗塞にならないように生活指導をしていきますが、自覚症状がない病気で、すぐに改善の結果が出ないためなかなか難しくもあります。その中で、患者さんのちょっとした変化を見逃さないようにするのはかかりつけ医の務めだと思っています。
【直子副院長】患者さんの小さな変化に院長が気づいて緊急搬送したところ、大きな病気が見つかったこともあり、あの時判断できて良かったなと隣で見ていて感じました。今後も、患者さんが一番初めに相談する地域のクリニックとしての役目を担っていきたいと思います。
開業から15年たち、振り返ってみていかがでしょうか?
【直子副院長】2011年の震災や、2020年から続いた新型コロナウイルス感染症の流行を経た15年、患者さんとスタッフの安全とともに、自分の子どもたちの安全も守りながらの診療でした。特に新型コロナウイルスの流行は医療の在り方というのを考えさせられました。ただ、世の中は医療に対する不満や感染に対する噂などから病院離れもあったようですが、当院の患者さんはとても温かく、逆に励ましていただくことも多かったんです。「ありがとう」「頑張ろうね」と声をかけてくださって。その時、ここで診療を続けていて本当に良かったと感じました。毎日思いもよらないことが起こりますが、地域に根差し、一日一日乗り越えてきた15年だと思います。
最後に、地域の方々にメッセージをお願いします。
【祐介院長】当院は患者さんの健康や病気に対して、総合的に継続してケアをしていくことをめざしていますので、ただ体調がすぐれないときでも「ここに来たら何かアドバイスしてくれるだろう」くらいの気楽な気持ちで、来ていただけたら良いと思います。ここで最終的な結論が出せない場合でも適切な医療機関をご紹介させていただきます。
【直子副院長】基本的には当院で対応をしますが、細分化されている現在の医療において最初の窓口になりたいと思っています。院長でも私でも話しやすい医師に気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはしみのケア(1ショット)/2200円~