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懸高 仁志 院長の独自取材記事

K・歯科クリニック

(新潟市西区/小針駅)

最終更新日:2021/10/12

懸高仁志院長 K・歯科クリニック main

新潟市西区立仏にある「K ・歯科クリニック」。2000年に開業した同院の院長を務めるのは、懸高仁志先生だ。地域に根差し、患者とともに21年という長い期間を歩んできた。同院があるのは、田畑が多くのんびりとした雰囲気を残した地域でありながら、新潟市中心部とはバイパスで結ばれ、車でさほど時間がかからないというアクセスの良い場所。さらに、人気観光施設や大型ショッピングセンター、多くの企業が集まる場所にも近いため、同院には多様な世代の患者が集うという。地域の人たちの傍らで、地域の人たちの役に立ちたい、と話す懸高院長に、診療にかける想いと、これからの展望を聞いた。

(取材日2021年7月28日)

地域に根差し21年。予防重視で歯の健康を守り続ける

この地に開業された経緯をお聞かせください。

懸高仁志院長 K・歯科クリニック1

もともと自分は富山の出身で、ゆくゆくは地元に戻って開業を、と考えていました。新潟で大学を卒業後、そのまま県内の大学病院の補綴科で2年ほど勤務したのち、一度帰郷して、富山のクリニックで勤務をしていましたが、結婚を機にまた新潟へ戻ってきたんです。妻が、新潟の出身だったということもありますが、開業にあたり、自分の信頼できる歯科医師のいる大学病院と連携できる体制を取れるようにと考えた時、自然と新潟での開業が頭に浮かびました。21年前の開業当時、この辺りはとてものどかな地域だったのですが、多くの企業が集まる場所が近くにあったので、そこで働く多くの方の役に立てるのでは、と考えたのです。地域の役に立つ方に来てほしい、という想いのある地主さんをご紹介いただき、そのご縁で現在の場所に開業しました。

歯科医師をめざされたきっかけについて教えてください。

実は、恥ずかしながら、中学生の頃に虫歯が多かったことがきっかけなんです(笑)。中学の時の学校歯科健診で、ひどい時には10本もの虫歯が見つかったことがあって、とてもショックを受けたんです。朝晩、きちんと食後に歯磨きをしているのに、なぜ自分はこんなに虫歯になるんだろう、と。その時に、いつも通っていた歯科医院ではなく、ちょっと都会のクリニックに母が連れて行ってくれました。そこではじめて予防歯科という概念に出会いました。虫歯にならないための予防の仕方や、ブラッシングなどを教えてもらって、本当に目からうろこの体験でした。デンタルフロスなども買いそろえて、ブラッシングを実践するようになってからは虫歯になることも少なくなりました。兄が医学部に進学した、というのも、医療の道に進む後押しになったようには思いますが、やはり、自分が歯科医師の道に進むことになった原点は、あの日のあの体験だと思いますね。

注力されている歯周内科治療について教えてください。

懸高仁志院長 K・歯科クリニック2

当院で、現在一番大切にしているのは予防歯科です。その観点から、歯周病の重症化予防も重視しており、顕微鏡とお薬を用いた歯周内科治療に力を入れています。人の口腔内にはいい菌も悪い菌も常在菌として存在しています。そのバランスが崩れ、悪い菌が増えてしまうといわゆる歯周病といわれる状態になっていきます。歯周病がひどく進行してしまうと、歯ぐきを切開するような外科的治療が主になってしまい、患者さんにも大きな負担がかかります。そうなる前に、顕微鏡を用いた検査で口の中の状態を確認し、塗り薬や内服薬と、歯石やプラークの除去を併用することで口の中の状態を整えることを図り、清潔な状態の維持管理をしていくのです。歯周病は、現在では、生活習慣病の1つともいわれます。しっかりと歯周病のケアをしていくことは全身の健康を守ると同時に、できるだけ歯を抜かずに保存していくことにもつながるので、注力しているのです。

一人ひとりと真摯に向き合い、信頼関係を大切に

診療にあたり大切にされていることは何ですか。

懸高仁志院長 K・歯科クリニック3

一番大切なのは治療をすることではなく、病気にしないことなのだと考えていて、その意識をスタッフとも共有しています。予防に注力するという意識を共有することで、例えば、歯石を取るために来院した患者さんではなくても、歯石に気づいたら歯石除去も併せてする、など、その時その時で気づいたことをしっかりとすることを心がけてもらっています。そうすることで、患者さんのお口のケアや定期検診に対する関心も高めていくことができます。普段のケアがしっかりと習慣化されてくれば、口腔ケアだけで、痛みを伴う治療などをしなくてもよくなるはずなんです。もちろん、それでも虫歯ができてしまったり、進行してしまったりすることもありますが、それはそれで、よりホームケアを大事にするきっかけにしていただけるといいなと思っています。

患者さんとの印象に残るエピソードなどあれば教えてください。

ある時、非常に高圧的な態度の患者さんに対応したことがありました。私はどんな患者さんに対しても、フラットに接するようにしているので、いつもと同様に丁寧な説明を心がけ、できる限りのことはするけれども、もし気に入らなければ、ほかへ行っていただいて構わないですよ、というようなことをお伝えしました。しばらくその後の来院はありませんでしたが、数年後にまたひょっこりその方が来院されましてね。「ほかにもいろいろ行ってみたけど、先生のところが一番良かったんだ」とおっしゃって。あれはうれしかったですね。その時には伝わらなかったように思っても、患者さんの中で変化が起きた時、こちらの想いが伝わるということもあるんだな、と。だからどんな時もあきらめずに、毎回真摯に患者さんと向き合っていきたいと思っています。

先生がやりがいを感じられるのはどんな時ですか。

懸高仁志院長 K・歯科クリニック4

やはり患者さんと信頼関係を築くことができたときでしょうか。予防というのは、私の思いだけではなしえないので、患者さんときちんと向き合って、しっかりホームケアを実行してもらえるように導いて、「できる限りのことをやってみませんか」と提案し、伴走することを心がけています。そうするうちに、患者さんご自身の中に変化が生まれてくると思うんです。それまであまり予防に積極的ではなかった方から「口の中がきれいだと気持ちいいんだね」という言葉が出たりして。そういう気づきや変化に出合うのがとてもうれしいので、うまくこちらの思いが伝わっていないなと感じるような時にも根気よく伝え続けていくつもりです。

いつも患者の傍らに立つ伴走者でありたい

院内の設備など、こだわられたポイントはありますか。

懸高仁志院長 K・歯科クリニック5

初めての方も入りやすいやわらかな雰囲気にすることを大切にしました。全体を白で統一してしまうと、患者さんを少し緊張させてしまうように思ったので、壁の白以外は、ライトブルーを基調に診療台は明るい雰囲気の黄色を合わせています。清潔感を保ちつつやわらかい雰囲気の中で、安心して、リラックスして過ごしていただけたらうれしいですね。診療台は、半個室のような空間づくりをしています。圧迫感や閉塞感の出ない造りを意識しつつ、プライバシーを保った親しみやすい空間づくりを心がけました。安心して心を開いていただき、信頼関係を築くためには、空間の演出も大切だと思っています。

お忙しくお過ごしかと思いますが、どのように気分転換やリフレッシュをされていますか?

休みの日の楽しみはバイクに乗ることです。原付から大型まで複数台のバイクをそろえていて、その時の気分や行く先にあったものに乗って出かけています。この辺りには海も山もあるので、行き先には事欠きませんね。車にはない疾走感と爽快感が魅力だと思います。ちょっと海辺まで行って、冷たい飲み物を飲んで帰ってくるだけでも、すごくいい気分転換になるんです。バイクは、私にとって相棒みたいなものですね。

今後の展望と読者へのメッセージがあればお願いします。

懸高仁志院長 K・歯科クリニック6

これからも変わらずに、予防の大切さを伝えていきたいと思っています。虫歯の予防をし、口の中をいい状態に保つことが、全身の健康につながるということにもっとたくさんの人に気づいてほしいですね。気づいたら変化して、自分の口の健康を守る行動を取ることのできる人が増えていってくれたらうれしく思います。私は、名医でありたいとは思っていないんです。それよりも患者さんに近い存在でいたい。毎日のケアで歯や口の健康を守っていくのは、患者さん本人です。私はその傍らで、ちょっとアドバイスしながら末永く伴走しつつ、地域の皆さんが気軽に相談できる、かかりつけ医で在り続けたいと思っています。初めての方もどうぞお気軽にご来院ください。

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