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神谷 美知代 院長の独自取材記事

神谷ひふ科

(岐阜市/穂積駅)

最終更新日:2021/10/12

神谷美知代院長 神谷ひふ科 main

オレンジを基調とした、明るいカフェのような建物。ふらりと立ち寄りたくなる、親しみの持てる外観だ。「高級サロンのような感じにはしたくなかったんです。一部のスキンケアに意識の高い方だけでなく、男性でも若い方でもちょっと気になることがあれば相談できる、窓口でありたいので」と「神谷ひふ科」の神谷美知代院長は思いを語る。実際、最近では中高年の男性の受診も増えてきているそうだ。神谷院長自身がニキビに悩んだ思春期、より広い範囲の医療を提供したいと開業に至った想い、スキンケアへの心構えまで、幅広く語ってもらった。

(取材日2019年4月10日)

ニキビで悩んだ思春期を経て、美容医療も手がける道へ

医師をめざしたきっかけは何ですか。

神谷美知代院長 神谷ひふ科1

子どもの頃、家族が病院に行くたびにつき添って、憧れの目でお医者さんを見ていました。10代になるとニキビがひどくて、今度は自分が皮膚科に通うようにもなりました。いくつか皮膚科を回ったのですが、ニキビはいっこうに良くならず、つらかったですね。毎朝起きると、新しくできているニキビを発見しては、ため息をつく毎日でした。そんな中で子どもの頃の憧れのまま医学の道を志しながら、皮膚科に進んで、まず自分が変わりたいという気持ちもありました。実際、医学を学んで正しい知識のもとに肌をケアすると、ニキビが改善につながったんです。この経験を生かしたいと皮膚科を選びました。皮膚科の治療は、結果が目に見えてわかりやすいこともあり、患者さんから喜んでいただけることも多く、やりがいを感じますね。

どんな想いでこのクリニックを開業されたのでしょうか?

勤務医として経験を積むうちに、もっと幅広いアプローチで患者さんを元気にしたいという思いが強くなりました。自由診療である美容の分野でも、医療だからできることは多くあると思ったんです。そこでプライベートで子どもの手が離れるタイミングで、クリニックを始めてみようと一念発起しました。美容医療の分野は、美に対する意識の高い特別な人が通うものと思われがちですが、昨今では年齢、性別関係なく通っていただいています。50代以上の男性がしみ取りなどを希望されることも多いです。肌が明るくなるだけで、気分が良くなるからとおっしゃる患者さんもいらっしゃいますね。だからこそ、どんな人でも来院しやすいように、オレンジ色をテーマカラーに明るく親しみやすい雰囲気の建物にしました。高級なサロンというより、お肌の相談コーナーといった感じです。ぜひ気軽にいらしていただきたいです。

美容皮膚科にも力を入れていらっしゃるんですね。

神谷美知代院長 神谷ひふ科2

はい。皮膚科の診療は目に見える分、よりきれいに治したり、美しくしたい気持ちにも応えたいと思っています。当院では、使用する機器も丁寧に選定しています。美容レーザー機器ははやり廃りがありますが、「はやっているから」という理由だけでは選びません。とにかく安全性にこだわったもの、そして結果に結びつくことに期待できるものを、十分に吟味し導入しているんです。美容医療は、美容サロンと似たような印象を持っていらっしゃる方もいるように感じています。しかし、使っている設備やマシンの出力が、サロンより大きいため効果が異なることも多いです。また、万が一の場合のアフターケアもしっかりできるというメリットがあります。肌に合わなかったり、トラブルが起きたりした場合、すぐに治療が行えるのもメリットです。肌に悩みを抱えている方が、どこまできれいに治したいのかのゴールを一緒に決めて、取り組んでいきたいと考えています。

洗顔の仕方から、薬の塗り方まで、丁寧にアドバイス

ニキビの治療で相談される患者さんも多いと聞きました。

神谷美知代院長 神谷ひふ科3

ニキビは若者の疾患という印象があるかもしれませんが、小学生から50代まで、多くの方が相談にいらっしゃっています。まず肌の状態を診るのと同時に、生活習慣やスキンケアについて、細かくカウンセリングしています。特にスキンケアが大切です。基本的な治療は、洗顔と薬の塗布なんですが、洗顔の仕方も看護師から丁寧に指導しますよ。洗顔なんて人生で習う機会がないので、皆さんびっくりされます(笑)。薬の量や塗り方などの使い方もきちんとお伝えします。保険治療で改善をめざせる方が多いですが、そうでない方には、自由診療をお勧めすることもあります。保険薬の種類も多いので、患者さんの肌やライフスタイルに応じて合ったものを選んでいます。自分自身が長くニキビに悩んでいたので、患者さんの気持ちに寄り添って治療を進めていけたらと思っています。

スタッフさんからもスキンケアの指導をしていただけるんですね。

クリニックには総勢9名のスタッフがおりますが、看護師はもちろん、医療事務のスタッフも、肌について学んでいます。看護師の中には、スキンケアや化粧品についてさらに深く学んだスタッフもおりますので、患者さんのいろいろな疑問にもお答えできるかと思います。私だけでなく、スタッフの助言やサポートが、患者さんの生活のお役に立てればうれしいです。当院のスタッフには私も大きな信頼を置いていますし、皆非常に勉強熱心なんです。今後も変わらずスタッフのレベルアップを図っていきたいですね。

診療の中で先生はどんなことを心がけていらっしゃいますか?

神谷美知代院長 神谷ひふ科4

患者さん一人ひとりに合った治療をご提供することです。そのためにも、どんな症状がいつから出ていて、どこまで治していきたいのかを聞き出すように心がけています。そして、時間が許す限りにはなりますが、食生活や睡眠など生活習慣についてうかがい、症状や疾患の原因になっている根本から解決できるように意識しています。たとえ症状が一度治っても、また症状が出てしまったらいけないですよね。お子さんを連れて来られるお母さんにも、子どもの皮膚が普段と比べどう違うのかなど、変化を伝えていただきたいと思っています。

老若男女、誰もが頼れる肌の相談窓口でありたい

これまでに印象に残っている患者さんはいらっしゃいますか。

神谷美知代院長 神谷ひふ科5

勤務医時代に担当していた、皮膚がんの患者さんです。まだ医師として駆け出しだった私と同年代で、どこか友達のようにいろいろなことを語り合ったのを覚えています。当時はがんは告知しないのが一般的で、彼に真実を告げられないのが心苦しかったのですが、彼はおそらく自分の病に気がつきながら、私には弱音を一切吐きませんでした。そればかりか、私を責めたりすることもなかったんです。その後彼は旅立ってしまいましたが、いまだにいつも彼のことを思い出します。自分の医師としての姿勢を考える時、彼の姿が常に心にあります。

子育てのご経験がある先生だからこそ、気になることはありますか?

最近のお父さんお母さんは非常に意識も高く、子どもの肌の清潔さにも気を配っていらっしゃる方が多いと感じます。ただ、過剰に洗い過ぎている親御さんが多く、特にボディーソープの量がとても多いと感じます。乳幼児期は肌のトラブルが頻繁に起こりますし、季節によっても肌のコンディションは変化しますので、冬はボディーソープを少なめにするとか、風邪をひいているときはあまりこすらないとか、状態に合わせて対応を変えることも必要です。ぜひかかりつけの皮膚科を持っていただき、変わったことがあればすぐに受診していただくとよいですね。また、市販薬の使用も悪くはないと思っていますが、用法をきちんと守って使い、症状が変わらなければ早めに来院していただきたいです。当院をその相談窓口として使っていただけたらうれしいですね。

今後の展望を教えてください。

神谷美知代院長 神谷ひふ科6

地域の方に信頼されるクリニックにしていきたいです。保険診療での治療はもちろん、自由診療での治療、美容分野の施術もますます充実させていきます。そのために、まずは自分自身が勉強を怠らず、スキルアップしていきたいです。さらに安全性やエビデンスを何より重視して設備を導入していきます。老若男女問わず、症状に悩まされている人も、コンプレックスを抱える人も、もっと気分良く過ごしたい人も、気軽に通えるクリニックにしていきたいですね。私自身仕事が好きなので、私生活でも化粧品をこまめにチェックしてしまうほどです。コスメ好きな方もいらしてください(笑)。

自由診療費用の目安

自由診療とは

美容皮膚科カウンセリング料:3000円、ニキビへのレーザー治療:700円/1ヵ所、しみ取り(直径1cm):1万円/1回

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