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鄒 天祥 先生の独自取材記事

すう整形外科

(尼崎市/塚口駅)

最終更新日:2025/09/16

鄒天祥先生 すう整形外科 main

「一生歩ける体でいてほしい」。そう語るのは「すう整形外科」の鄒天祥(すう・てんしょう)先生。いつまでも健康でいるためには、自分で歩けるということは欠かせないと考える鄒先生。そのために同クリニックが推奨するのは、「1日1回、外に出る」「日常生活の中でできるトレーニングをする」というシンプルなこと。そして、自身もスポーツをしてきた経験から、子どもたちの気持ちに寄り添った治療や指導をモットーにしている。趣味、興味・関心が幅広く、待合室や診察室も個性あふれる内装にして患者を楽しませる鄒先生に、医師として心がけていること、体のために必要なことなどを聞いた。

(取材日2019年10月30日)

まずは「1日1回、外に出る」ことから

医師をめざしたきっかけは?

鄒天祥先生 すう整形外科1

親戚に医師がいたこともあり、小さい頃から身近に感じていましたね。そんなこともあり、早くから医師をめざしていました。また、小さい頃から体を動かすのが好きで、小学校でサッカー、中学校でバスケットボール、高校で柔道、大学でアメリカンフットボールをやっていて、スポーツでケガをするたびに整形外科に行っていたのも、この道を選んだきっかけの一つです。

開業以来、地域に根づいたクリニックなんですね。

兵庫医科大学を卒業後、大学病院での研修を経て国立加古川病院、祐生病院、宮地病院、田中病院など一般病院で勤務医をしてきました。いつか、自分の思うような空間で、自分の思うような治療をしたいと考えていたので、自宅からも近いこの場所を紹介してもらって、2009年に開業しました。開業してみると、この地域に整形外科が足りておらず、患者さんが困っていたことがわかりました。それ以降、困ったときに地域の方が来院してくれています。今では近隣の子どもから年配の方、そのご家族の方とお付き合いさせていただく中で、この地域に頼られる医師として本当にやりがいを感じる日々です。

どのような治療方針で毎日診療にあたられているのですか?

鄒天祥先生 すう整形外科2

いつも思っているのは「一生歩ける体でいてほしい」ということ。歩けなくなると、車いすになって、寝たきりになって、肺炎になってと、どんどん弱っていってしまいがちなんですよ。歩けるということはそれだけ大切なこと。だから、「1日1回は必ず外に出て」と言っています。コンビニに買い物に行くだけでも十分だと思います。外に出ようとすれば、鏡を見て髪型をチェックしたり、服を着替えたりするかもしれないですよね。それが大事なことなんです。

実行に移せるアドバイスを大事にされているんですね。

そうです。あと、腰痛などに対しては自分で背筋を鍛えるなど自助努力が必要になります。でも、背筋を鍛えるって皆さんどういうことを想像されますか? うつぶせになって背中をそらせるように動かしてと言われても、つらそうで嫌ですよね。僕は、椅子に座ったままで腕を万歳してもらって、その腕を上に、上に引き上げてもらいます。これを5秒10セットするだけでもおなかと背中に力が入るものです。日常生活の中で簡単にできるトレーニングでないと続きません。その人にできることを考えて伝えていきたいと思っています。

医師として当たり前と思うことをやり続ける

よくある相談内容や最近気になる症状などありますか?

鄒天祥先生 すう整形外科3

地域のかかりつけ医ですので、腰痛や膝痛など慢性疾患の相談が多いですね。最近気になるのは、偏平足です。このことに気づかないまま膝に負担をかけ続け、それが腰への負担につながっている事例が多いですね。年配の方でも靴にインソールを入れるだけでも意味があると思います。小学生の場合だと、体の成長が運動量についていかなくて足に負担がかかっているケースがありますね。できるだけ早く気づいて対処してあげたいですね。

子どもの来院も多いようですね。

近くに小学校や中学校もあって、スポーツをしている子どもがケガなどでよく来ています。病院に治療に来ると安全のため医師から練習や試合に出ることを止められることが多いのですが、子どもは試合や練習に出たいんですね。僕もスポーツをしてきたからその気持ちはよくわかります。だからできるだけ練習や試合に参加できるようにするにはどうすればいいか、という視点で考えています。例えば、こういうテーピングの巻き方なら負担を減らせるのではないか、こういう痛みが出た時は必ずやめるようにする、ということを伝えます。そして子どもを診察する時は、できるだけ直接話すように意識しています。

診察時に心がけていることは?

鄒天祥先生 すう整形外科4

エックス線の説明は必ず、結果を詳しく説明するようにしています。これは以前からやっていたことなのですが、これまであまり詳しく説明をしてもらったことがない方が多いようなんですね。エックス線だけに限らず、診察時の説明は、例え話を豊富に入れてわかりやすいように工夫しています。例えば、膝の痛みへの対処方法の一つとして、軟骨をすり減らさないようにと考えてヒアルロン酸注射を30代や40代の方にもすることがあります。

リハビリテーションスペースが広くて機器も充実していますね。

ウォーターベッド、低周波治療器、空気圧を用いた足と腰のマッサージ器、肩滑車などいろいろそろえています。患者さんを待たせないように、ウォーターベッドは4台に増やしました。保険適用で利用できますので、痛みがある時はご来院いただければと思います。ただ、リハビリテーションを継続しなければならないと堅苦しく感じる必要はありません。つらい時は、これらの機器をうまく活用していってほしいと思っています。

働き盛りの30代、40代こそ体のケアを

プライベートの過ごし方は?

鄒天祥先生 すう整形外科5

僕の夢はまたアメリカンフットボールをすること。それに向けて今から体を鍛えている最中です。最近ではジムで知り合った仲間と大人の障害物レースともいえるような競技大会に参加したり、ハーフマラソンにも挑戦しましたよ。その他、映画やDVD鑑賞、収集・コレクションなども好きです。今年から犬を飼うようになって、世話をするのも楽しみの一つ。散歩しているとよく患者さんに会って声をかけてもらいます。

待合室も診察室も装飾などがたくさんあって楽しげですね。

装飾するのが好きで、特にハロウィーン、クリスマス、お正月などの時期は、患者さんも期待してくれていますよ。クリニックの看板や診察券にブタの絵のキャラクターがあるのに気づかれましたか? これ、実は、僕の子どもが小さい時に僕の似顔絵として描いた絵がモチーフになっているんです。当時、ふっくらしていたので「ぶーちゃん、ぶーちゃん」って呼ばれていましてね。それが気に入って、開業する際にこのキャラクターを採用しました。近隣の方は、「あのブタさんの病院ね」と親しみを込めて呼んでくれている人もいます。診察券も3パターン作って患者さんに好きな絵柄を選んでもらっています。そういう楽しい仕かけづくりが好きなんですよね。

最後に読者にメッセージをお願いします。

鄒天祥先生 すう整形外科6

特に伝えたいのは働き盛りの30代、40代の方にこそ体のメンテナンスをしてほしいということ。特に女性です。というのは、例えば腰痛一つとっても、男性の場合は改善するとまた元の仕事や生活に戻るだけで、体の動きに大きな変化はないことも多いんです。ところが女性の場合は、改善すると買い物、掃除、子どもや両親の世話……、と一気にたくさんしたいことや、やらなければならないことがあり、多岐にわたった動作をする傾向にある。そうするとやはり負担は大きいんですね。女性のほうが平均寿命が長いのに、高齢になってから動けなくなってはつらいですよ。一番体を動かす働き盛りの今こそ、痛みを感じた時に我慢せず、早めにケアしてほしい。そして一生歩けて動けて楽しめる体をつくっていきましょう。

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