前歯のセラミックを用いた治療
天然歯のような審美性を追求
よしおか歯科こども歯科
(福岡市中央区/西鉄平尾駅)
最終更新日:2021/10/12


- 保険診療
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歯のかぶせ物、詰め物やインプラント治療でも使用されるセラミック。これまで、かぶせ物などの材質といえば、銀歯が一般的だったが、「年々セラミックを希望する方が増え、銀歯からセラミックに交換を希望されるケースも多くなりました」と中央区の高宮通り沿いにある「よしおか歯科こども歯科」の吉岡和彦院長は言う。数ある素材の中でも特にセラミックは色や艶が自然の歯に近いことから、特に審美性が求められることの多い前歯への使用に適しているのだそう。見た目の悩みから、前歯が見えないよう気をつかっている人や、前歯が気になって人前で喋ったり笑ったりできない人には特に知ってほしいという「セラミックを用いた前歯の治療」について、吉岡院長にその内容と治療の流れについて詳しく解説してもらった。
(取材日2020年8月24日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qセラミックを用いた治療のメリットはなんでしょう。
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A
天然の歯に近い透明感が期待できますので、やはり一番は見た目です。そして、適合性の良さ。隙間があると段差ができるのでそこから虫歯になることが多いのです。あと、表面に汚れがつきにくいので変色や劣化しにくいというのもメリットですね。それから銀歯と違い金属アレルギーの心配がないなど体への影響が少ないこと。見た目の良さから歯のことをあまり気にせずに笑えるというのも大きいと思います。実際に「思いっきり笑える」とおっしゃる患者さまも多いです。前歯は目立ちますから、長い間悩んでおられた方がほとんどです。治療後はずいぶんと表情が明るくなり、皆さん自信を持ってお話しされているように感じます。
- Qどのような場合に来院するのが望ましいですか。
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A
人前で笑う時に前歯が気になっておられる場合や、事故などで前歯を損傷された場合などですね。もちろん必ずしもセラミックでというわけではなく、保険内診療も含めたいくつかの方法をご提案いたしますので、まずはご相談だけでも構いません。お気軽に来ていただければと思います。当院はただ前歯を入れるのではなく、副院長が矯正もできますので、骨格、顎の大きさ、歯並び、噛み合わせ、生活習慣なども含め、トータル的に診てなぜそうなったのか原因を突き止めることを重要視しています。根本的な原因が解決しないと、歯や修復物が長持ちしませんからね。そこは外せませんし、徹底して行っています。
- Qこちらでのセラミックを用いた治療の特徴を教えてください。
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A
あえて「前歯の治療」に特化したのは、1番目につきやすく目立つ部分だからです。当院は、「ジルコニア」というセラミック系素材の中でも、強度がある素材をフレームに使用しており、その上に透明度が高いセラミックを盛って健康な歯の色調を再現してるので、前歯への活用にとても適しています。そして技工士の技術も特徴の一つですね。それから、それぞれの工程にかける時間。こだわりの素材を使うので、そこにじっくりと時間をかけてしっかりとした技術をプラスすれば、必然的に完成度は高くなると考えています。歯科医師として一番楽しみな瞬間は、患者さまが治療の終わった歯を初めて鏡で見る時。喜んでくだされば、やりがいになりますね。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1口腔内診査・エックス線撮影
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現状を把握するために患者の要望などをヒアリングし、口腔内診査と必要があればエックス線撮影を行う。状態によっては他の治療も必要になる場合があるため、ここでは何が気になっているかというのが最も重要なのだそう。問題点から到達したいゴールまでにはどのような治療が必要か、複数の選択肢を準備するため、骨格や噛む力の強さ、噛み合わせ、歯並びの問題の有無など、全体をくまなくチェックするとのこと。
- 2治療計画の説明
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ケースバイケースだが、通常は口腔内診査・エックス線撮影から約1週間後に画像を見ながら治療計画の説明を受ける。その際、必要に応じて生活習慣の改善についての提案も。治療計画は、保険診療で可能な計画、保険診療で問題点を解決後に施す自由診療の計画、また、保険診療と自由診療の違いについてなども行き違いがないよう時間をかけて説明してくれる。その場で決断できない場合は、資料を持ち帰って検討もできる。
- 3仮歯作製と調整
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ここでは、精度の良い仮歯をピタっと歯茎に適合させることが一番重要だという。この工程が歯茎の状態にも影響を与えるため、しっかりと合わせていく。歯茎に炎症があると、型採りがうまくいかず、セラミックの適合に問題が生じることもあるという。また、同院では仮歯調整時には必ず口腔外バキュームで飛沫をしっかり吸い込み、感染予防対策にも取り組んでいる。
- 4型採り、撮影
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歯茎の炎症の有無と、仮歯を使用した時に、歯の大きさや長さ、清掃性、発音の問題がなかったかなどをチェック後、歯の色合わせを行ってから型採り材で精密に歯型を採っていく。ここで型採りしたものをもとに技工士が補綴物を作製するため、歯の完成度を大きく左右する、鍵となる工程なのだそう。技工士との連携もスムーズに取れるよう注力しているとのこと。
- 5補綴物装着と治療後のメンテナンス
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前歯は他の歯の色と調和させるのが難しいため、装着した時にまず色調や明るさをしっかり確認し、微妙な調整のため再度技工士にオーダーすることもあるそう。その都度写真を撮って修正をかけるなど、色調や明るさも徹底的にこだわって仕上げるとのこと。歯ぎしりをする人には、睡眠時のみ使用するマウスピースの提案があることも。治療後は3ヵ月に1回程度のメンテナンスをし、その際に歯周病の有無や噛み合わせなども診るという。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミック治療/6万円~(部位とサイズによって変動)、矯正歯科/65万円~(全顎)、(自由診療のみクレジットカード利用可能)
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。