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岩味 潤 院長の独自取材記事

いわみ歯科クリニック

(名古屋市緑区/相生山駅)

最終更新日:2023/11/14

岩味潤院長 いわみ歯科クリニック main

名古屋市緑区の閑静な住宅街に位置する「いわみ歯科クリニック」。院長の岩味潤先生は、メンテナンスを行う歯科衛生士を担当制にするなど、開業時から予防歯科に力を入れてきた。歯科検診について地道な啓発活動を続け、現在は、半数以上の患者が定期検診のために訪れるという。また、家族ぐるみで通える歯科医院づくりもめざしてきた岩味院長。子ども用の洗面台やキッズスペースを設けるほか、スタッフが自ら作成した自己紹介などの掲示物を設置。明るく親しみのある雰囲気で、子どもから高齢者まで幅広い層の患者が訪れている。「患者さんとのコミュニケーションを何より大切にしています」と語る岩味院長に、歯科医師としての思いなどを聞いた。

(取材日2023年10月13日)

患者が安心して通える地域密着型の歯科医院をめざして

来院される患者さんはどのような方が多いですか?

岩味潤院長 いわみ歯科クリニック1

土地柄、高齢の方が多いのですが、小学校の学校歯科医と幼稚園の嘱託歯科医を4つほど担当していますので、そこの児童が来てくれたり、お孫さんを連れたおばあちゃんが一緒に診察を受けられたりと、幅広い年齢層の方にお越しいただいています。当院は予防歯科に力を入れているので、今いらっしゃる患者さんの半分以上が定期的に通院されている方です。初診の予約が取りづらい状況でご迷惑をおかけしているのですが、開業当時から僕が一番めざしていた、家族で定期的に通ってくださる方が多くなってきたのでうれしいです。

診療の際に心がけていることを教えてください。

納得して治療を受けてもらうことが大切だと思っていますので、くどいくらいに説明をします。治療より大事と言うとおかしいかもしれませんが、それくらい説明に時間をかけコミュニケーションを取ることを重視しています。初診の場合も、お口の中の確認や説明などを1時間ほどかけて行っています。また今の歯の状況について理解してもらうため、説明の際はタブレット型端末を使って一緒にエックス線写真などを見ながらお話をしています。どのような治療をするか写真に絵を描くようにして説明をし、全体像を把握してもらえるよう心がけています。

しっかりと説明していただけると安心ですね。

岩味潤院長 いわみ歯科クリニック2

どこをどう削るかなど、何をするかを具体的にすべて伝えるようにしています。また自分の歯に興味を持ち、将来的なイメージを描いて治療を受けてもらえるように、口腔内を撮影したものを紙にまとめて渡すこともします。写真は治療前後ともに撮影して、虫歯治療の場合はその経過を確認することができるようにします。メンテナンスで来られている方も毎回撮影をし、1年前と今の写真とを比べて変化を見ていただいきたいなと思っています。歯肉の状態なども伝わりやすいので、患者さんのモチベーションも上がると思います。

治療中に気をつけていることはありますか?

顔にタオルをかけられると見えなくなるので、何をするのか声をかけ続けることを大事にしています。治療もメンテナンスも同じですから、歯科衛生士たちにも同じように指示をしています。大きな治療ではなくても、患者さんにとって突然口の中を触られるのは不安なことです。今何をしているのか、口の中でどういうことが行われているかを話すことで、少しでも安心してもらいたいと思っています。あと、痛いのを我慢して治療を受けられている方が実は多いのではないかと思っていて。だから、痛ければ痛いと遠慮なく患者さんが言葉を発しやすい、伝えやすい雰囲気づくりも行っています。

メンテナンスを担当制にして口腔内を丁寧にケア

先生のご専門、得意な治療分野は何ですか?

岩味潤院長 いわみ歯科クリニック3

大学病院勤務時代に専門だった根管治療ですね。神経の治療や処置に関しては負けられない分野です。虫歯を削るといった治療に関しても、再発しにくい治療を心がけています。適合の良い詰め物を提供することは、虫歯になるリスクを減らすことにもつながるので、ある意味予防歯科と考えてもいいかもしれませんね。ただ一番大事なのは、歯を削らず、今ある歯をこれ以上悪くしないための予防歯科だと思っています。

患者さん一人ひとりに合わせてメンテナンスを行うそうですね。

虫歯や歯肉の健康状態のチェック、全体のクリーニング、歯肉マッサージなど、患者さんに合わせたメニューを歯科衛生士が作成しています。効率的なクリーニングを行うため、小さな粒子を水に混ぜたものを歯面に吹きつけるパウダーメンテナンスの機器を3年くらい前に導入しました。患者さんが口を開けている時間を減らせるだけでなく、歯への負担や痛みの軽減にも役立ちます。また要望があれば、虫歯や歯周病のなりやすさなどを見るために唾液検査も行っています。口腔内の環境改善の対策が立てやすくなりますので、特に口臭を気にされている方などには良いと思います。こうしたメンテナンスを、歯科衛生士が担当制で患者さん1人に対して45分から1時間行っています。

歯科衛生士を担当制にされているのはどうしてですか?

岩味潤院長 いわみ歯科クリニック4

来院するたびに担当が変われば、患者さんは同じことをまた話さないといけないのかと心配になられます。だから、それをなくしたいというのがありました。それに、やっぱり同じ人に見てもらうほうが安心ですよね。前に話したことを覚えていてくれて、生かしてくれているというのが大事です。何をするにしても人によって多少違いがあり、口腔内の見方も違います。何か変化があった場合も、同じスタッフが見ていたほうが気づきやすいです。ただなれ合いになってしまってはいけませんので、必要に応じて私がチェックするようにしています。あと、世間話を楽しみにされている患者さんも多いんですよ。歯科衛生士にも患者さんとのコミュニケーションを大切にしてもらっていますので、診療室からよく笑い声が聞こえてきます。

これからも地域住民の期待にしっかりと応えていく

先生が歯科医師を志したきっかけは何だったのでしょう。

岩味潤院長 いわみ歯科クリニック5

父親が歯科医師だったので、自然に僕も歯科医師を志すようになりました。父は隣町で開業医をしていたのですが、70歳前に早めにリタイアをしました。本当に丁寧な人で、患者さん一人ひとりに対して誠実に診療をしていたようです。父は、自分の後ではやりにくいだろうと僕に後を継がせる気はなかったので、地元のこの場所で開業をしました。

地元とのつながりも密接で、町では患者さんによく声をかけられるそうですね。

ええ、スーパーで声をかけられたりしますね。昨日はちょうどスタッフの誕生日だったのでケーキを買いに行ったのですが、そこでも声をかけられました(笑)。開院したての頃は緊張していましたが、今は患者さんと密接な関係を持てて良かったなと思っています。患者さんがご近所さんなので、その分責任を持ってやろうと感じますね。僕たちができるのは口の中を診ることだけですが、なるべく長い間ご自身の歯で食べられるようにして、寝たきりの人をなくしたいという気持ちを常に持っています。歯科の力でどれだけできるかはわかりませんが、僕たちが診ている範囲ではそれができているのかなと思っています。旧知の方もたくさんいらっしゃるので、皆さんには長く元気に過ごしていただきたいですね。

今後の展望をお聞かせください。

岩味潤院長 いわみ歯科クリニック6

患者さんにもスタッフにも、この場所が「自律を促す場」になってほしいと思っています。患者さんには、治療のために来させられているというのではなく、健康のために自分の口の中に興味を持って、自分から進んで良くしていこうと思ってほしいですね。スタッフも同じように、自分で仕事を探していくという気持ちで働いてほしいと思っています。人任せではなく、お互いが前向きに取り組んでいければいいですよね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

以前から要望のあった矯正に対応するため、矯正専門の先生を月に1回招くなど、患者さんのニーズに応え、寄り添う診療を心がけています。ただ、職場環境改善のために、今年の4月から受付終了時間を19時から18時に変更しました。仕事後に来院されていた患者さんには、ご迷惑をおかけすることになり、たいへん申し訳なく感じていますが、これからも皆さまの健康を支えられるよう、精いっぱいサポートさせていただきますので、末永くお付き合いいただければと思います。僕たちは、一人でも多くの方に健康の入り口であるお口の中に関心を持ってもらうことを目標としています。自主的に、そして前向きにメンテナンスに取り組んでもらえるよう、正しいブラッシング方法の指導にも力を入れています。そうした取り組みを続けながら、患者さんの期待に応えていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正治療(1期治療)/38万5000円程度、(2期治療)/38万5000円程度、成人矯正/77万円程度

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