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森口 善夫 院長の独自取材記事

もりぐち歯科クリニック

(高松市/沖松島駅)

最終更新日:2023/11/09

森口善夫院長 もりぐち歯科クリニック main

琴電志度線の沖松島駅から南へ徒歩約10分。県道43号線沿いにある「もりぐち歯科クリニック」。2010年5月に森口善夫院長が開院した同院は、虫歯や歯周病などの一般歯科および予防歯科から入れ歯、インプラント治療、歯列矯正、審美歯科など幅広い診療内容で地域のニーズに対してこまやかに対応している。モダンなデザインの外観が印象的な院内はバリアフリー設計で、診療スペースは患者のプライバシーに配慮した個室を採用。敷地内には11台分の駐車場も用意されている。「優しさと情熱を持って地域医療に取り組む」をモットーに掲げ、口腔内の状態が影響する全身的な健康の維持までを見据えた診療に取り組む森口院長に、いろいろと話を聞いた。

(取材日2021年4月28日)

しっかりしたカウンセリングに基づいた治療プラン

まず先生が歯科医師をめざしたきっかけを教えていただけますか?

森口善夫院長 もりぐち歯科クリニック1

高校生の頃は建築士になりたいと思っていました。というのも僕は4人きょうだいで兄が2人と妹がいるんですが、2人の兄が父の後を継ぐため同じ建築関係の道に進んだんです。僕も建築士になるべく国立大学の工学部を受験して、合格までしました。でも「兄たちと同じ道に進むのはどうなんだろう……」という迷いもあって。そんなときに両親から「歯医者になったらどう?」と言われました。それを聞いて「全然違う仕事も面白そうだ」と思ったのがきっかけです。結局工学部は休学し、歯科医師への道にチャレンジすることにしました。

その結果歯科医師になられたわけですが、開院にあたりどんな歯科医院にしたいと思いましたか?

基本的にはカウンセリングをしっかりやって、治療の説明も丁寧にするというスタンスですね。それは僕が以前勤務していたクリニックのやり方を受け継いだものです。昔の歯科医院では、あまり患者さんの話は聞かずに治療を進めていくようなところもありましたが、そういったスタイルは過去のものだと思います。現在は治療の選択肢も増えているので、どのように治したいのか、5年後10年後にどうなっていたいかなど、相談しながら治療していかないと、患者さんと長く付き合ってはいけないと考えているのです。そういったことを踏まえ、当院では開院当初からカウンセリングに基づいたプランをしっかりと立てて治療を進めるという方針をとっています。

先生ご自身が、診療する上で大切にしていることはありますか?

森口善夫院長 もりぐち歯科クリニック2

まず確実な治療をするということですね。もともと手先が器用だということもあって、自分でも細かい作業は得意だと思っています。もちろんもっとうまい先生はたくさんいらっしゃいますが、自分の技術にも自信を持ってやっています。あとは患者さんのお話をちゃんと聞くことも大切にしています。僕はもともと誰とでも気軽に話せるタイプなんですが、患者さんと打ち解けて仲良くなると、治療にも前向きに取り組んでくれることが多いようです。1~2年かかるような長期間の治療が終わったときなどに、「先生でなかったらここまで続けられなかったかもしれません」なんて言われた経験も何度かあります。自分では「何でかな?」と不思議に感じていましたが、常々優しい態度で接しようと心がけていたのが良かったのかな、という気もしています。

歯並びから健康な成長を見据えた小児矯正

年齢層や主訴など、どのような患者さんが多いですか?

森口善夫院長 もりぐち歯科クリニック3

開院当初はインプラント治療や審美歯科も含めて「きれいに治す」ということを診療のセールスポイントにしていました。そのせいか患者さんの年齢層は高めで、50~60代の方が多かったんです。でも3年くらい前にクリニックを増築して、小児矯正にも力を入れるようにしてから、患者層もそちらのほうにシフトしていっています。その結果として、現在では小児から高齢者まで、すべての年齢層の方が来てくれています。

小児矯正で力を入れている方法があるとお聞きしました。

5歳から15歳までを対象として、マウスピース型の装置を使う、オーストラリアで開発された矯正の方法を取り入れています。歯並びを決める要因としては、口の周りの筋肉をいかに正しく動かすかがすごく大事なんです。鼻炎などが原因で鼻呼吸がしづらくなると、口をポカンと開けて口呼吸をするようになりやすいのです。そうすると本来は上顎についていなければいけない舌の位置が下がってしまい、顎が広がらなくなって歯並びが悪くなることもあります。他にもいろいろな原因がありますが、1番大きな要素が舌の位置だと考えているのです。そこをしっかり治すことができれば、歯並びを良くするだけでなく、全身の健康にも良い影響を与えることができるでしょう。口呼吸はウイルスに感染しやすいともいわれますので、予防の面でも鼻呼吸へと促していきたいですね。大人になり成長が止まると骨格を変えることはできないので、幼いうちに始めることを勧めています。

スタッフの皆さんについてお話を聞かせてください。

森口善夫院長 もりぐち歯科クリニック4

診療を支えてくれている、宝物のような存在です。自分が診療したいスタイルをめざすとしても、僕1人では実現できません。スタッフに手伝ってもらわなければ不可能です。女性中心の職場なので、結婚などを機会に辞めていくことも少なくありませんが、能力のあるスタッフが若いスタッフを育ててくれるので、人が替わっても仕事の流れを止めないような仕組みが保たれています。本当に当院にとってなくてはならないスタッフたちです。歯科医師は非常勤も含めて3人、他のスタッフは15人くらい在籍しています。中には保育士も2人いて、1人は歯科助手として、もう1人には小さいお子さんのいるお母さんが治療している間にお子さんを見てもらっています。

口腔内の状態を良くして全身の健康を守っていきたい

口の中の健康を保つために自宅でできることはありますか?

森口善夫院長 もりぐち歯科クリニック5

やはり歯磨きですね。何か食べるたびに汚れはたまっていくので、それをしっかり取ることです。1日1回でも歯をしっかりと磨けば、虫歯や歯周病をある程度防ぐことができるでしょう。ただ自分ですべての汚れを取り除くことは不可能なので、3ヵ月に1回くらいは定期検診をして、取り切れなかった汚れを落とすことも必要です。口の中には腸内と同じくらい細菌がいるともいわれていて、状態が悪くなると誤嚥性肺炎の他にも心内膜炎や糖尿病の悪化など全身の健康にも影響します。また最近では歯周病と認知症の関係性も指摘されています。そういった意味からも、口の中の健康は若い頃から維持していかないといけないものだと実感しています。

それでは最後に、読者へメッセージをお願いいたします。

森口善夫院長 もりぐち歯科クリニック6

かつては悪くなったところを治すことが歯科診療のメインでしたが、今は病気にならないように予防していくことが重要になっています。すでにお話ししたように、口の中の状態によって全身の健康がかなり左右されるということがわかってきました。病気になる前に口の中のケアをしっかりして、健康を維持していこうという動きも強くなっています。80歳で20本の歯を残そうという8020運動もその1つです。最近では予防的な診療も保険適用でできるようになってきました。当院でも予防のためのメンテナンスや口腔ケアに力を入れています。小児矯正も予防の一環として、健康な成長を助けるという面ですごく意味があることだと思っています。「削って詰めて……」という時代から予防重視の診療へと流れが変わってきたのは、素晴らしいことです。その一翼を担えるように、これからも頑張っていこうと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/30万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/38万5000円~、小児矯正/33万円~、ホワイトニング/1万5000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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