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鈴木 康弘 院長の独自取材記事

すずき胃腸肛門クリニック

(桑名市/桑名駅)

最終更新日:2020/04/01

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桑名市に2010年に開業した「すずき胃腸肛門クリニック」。院長の鈴木康弘先生は、市内の肛門科専門病院などで経験を積んだ。肛門疾患の受診はどうしても足が遠のきがちなので、院内にオレンジ色を取り入れて明るくしたり、呼び出しを名前ではなく受付番号にするなど、来院しやすい工夫をしている。また、内視鏡は精細に患部を見ることができる、狭帯域光観察機能を搭載したものを導入。より鮮明で精密に診断ができる上、極細内視鏡を使用し、苦痛の少ない検査を心がけている。県内だけではなく、愛知県や岐阜県など遠方からの患者も多いという。患者の安心と安全のために尽力する鈴木院長に、さまざまな話を聞いた。
(取材日2019年3月20日)

日曜日も診療している通院しやすいクリニック

開業までの経緯を教えてください。

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薬でも手術でも治療できる外科医師の仕事に魅力を感じていたので、外科医師になることに迷いはありませんでした。大学院では大腸外科領域の研究で博士号を取得しました。本格的に肛門について学んだのは勤務医になってからで、開業直前まで桑名市の肛門科専門病院に勤務していました。そこで胃腸や肛門を診ていたのですが、患者さんにとってもっと快適なクリニックを造りたいと思うようになったのが開業のきっかけですね。出身は愛知県で、桑名に来たのは勤務医になってからですが、とても住みやすい場所です。ありがたいことに、以前の患者さんにも治療に来ていただけていますし、県内だけではなく、愛知県や岐阜県から来られる患者さんもいます。

日曜日も午前診療をされているそうですね。

はい。当院の患者さんの層は20代の若い方から70~80代のご高齢の方までかなり幅広いです。男女比に関しても、肛門疾患は便秘が原因となるものも多いので、女性もよく来られます。ビジネスパーソンの方などは平日に来院するのがなかなか難しい方も多く、ご高齢の方の中にも平日はご家族の送り迎えが難しいという方もいます。そのような方たちが多いことは以前から分かっていたので、開業する際は日曜日も診療しようと考えていました。日曜日にも胃内視鏡検査を行っているので、患者さんにも喜ばれますね。その分、水曜日の午後と木曜日が休診となっています。

患者さんの主訴で多いものは何ですか?

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胃腸内科と肛門外科がメインですので、肛門疾患や胃腸疾患が大多数を占めています。内視鏡検査に関わるものも多いですね。最近増えてきていると感じるのは、ピロリ菌感染胃炎です。ピロリ菌の感染によって、がんのリスクが高まると多くのメディアで取り上げられたこともあり、検査を希望される患者さんも多いです。すべてではありませんが、がんにつながるケースもありますので、よく胃が痛くなるという方はもちろん、なんとなく胃の調子が悪いという方は一度検査を受けてみてください。他にも意外と多いのが、アジやサバ、イカなど刺身を食べた後におなかが痛くなるアニサキスによる食中毒です。かなり痛みが強いこともありますので、生食には気をつけてください。私は難病指定医として、潰瘍性大腸炎の診療なども行っていますので、胃腸や肛門に悩みを抱えている方はまずは一度ご相談ください。

患者に安心と安全を提供するため設備にもこだわる

設備でこだわった部分はありますか?

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特注の手術台です。当院の手術台は、患者さんが肛門手術を安心して、できるだけ楽に受けられるよう、台のサイズや曲がる角度などを工夫してつくりました。また、器具では内視鏡です。画像が鮮明・高精細で、狭帯域光観察に対応したシステムになっています。これにより、通常の内視鏡では見えなかった詳細な観察ができ、より正確な診断ができます。また、胃内視鏡は基本的に経鼻で検査を行っていますが、鼻が狭くて入れにくい方や口からの検査を希望される方には経口で検査をしています。経口で行う場合、一般的な内視鏡用のマウスピースでは大きくて負担もかかります。当院では、小児用のマウスピースを装着していただき、内視鏡も細い経鼻用を使うので、苦痛の少ない検査が可能です。

大腸内視鏡検査も行っているそうですね。

当院では、これまで非常に数多くの大腸内視鏡検査を行ってきました。実際、検査はほぼ毎日行っていますが、日帰りで終わるので検査入院ということもありません。仮に検査でポリープが見つかった場合、患者さんの希望があればその場で切除という対応も可能です。ただし安全が一番大事ですので、リスクがありそうな病変のときには日を改めたり、連携している病院を紹介することもあります。何の自覚症状もなく、比較的若い方でも、調べてみるとポリープが見つかるというのはよくあることです。がんが見つかることも時々あります。早期発見、早期治療のためにも、大腸がん検診の便潜血検査で陽性が出た方は、必ず内視鏡検査を受けてほしいですね。

痔の治療についても教えてください。

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内痔核の切らない治療法には、主にフェノール製剤療法とALTA療法があります。フェノール製剤療法は、痔核に注射して出血を抑え小さくしていくという硬化療法です。痛みはほとんどなく外来で簡単に処置できる反面、再発はしやすく数ヵ月から数年後にまた出血をきたして来院される方もいらっしゃいます。ALTA療法は当院では腰椎麻酔を使い、手術室で行っています。脱出や、フェノール製剤では対応できないほど出血が多い場合に行います。こちらも特殊な液を痔核に注射し、縮小させて脱出しないようにしていきます。腰椎麻酔できっちり行うため、朝来院していただいて帰宅は夕方になりますが、再発のリスクは低くなります。外痔核部分が大きな場合にはALTA療法のみでは治せないため、切除と併用しながら治療を行います。どの処置に関しても、安全性には十分配慮していますのでご安心ください。

プライバシーへの配慮を徹底

治療の際に心がけていることはありますか?

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一番はプライバシーをしっかり守ることです。肛門疾患の患者さんは、恥ずかしいと感じている方が大半です。その恥ずかしさから受診をためらい、さらに悪化させてしまう方もたくさんいます。そこで、当院では患者さんの名前を呼ばず、番号札をお渡しし、その番号でお呼びしています。札にはクリップをつけているので、衣服につけられる方も多いですね。診察室に入室後、名前の確認をしていますので、間違えることもありません。また、トイレは女性用、男性用でそれぞれ2つずつ個室トイレを設けています。病院でも仕切りが天井までない個室トイレが多いですが、肛門疾患の患者さんはそこを不安に感じる方が少なくありません。当院では、しっかり壁を天井までつくり、プライバシーに配慮した設計にしました。また、患者さんへの丁寧な説明も心がけています。一人ひとり各症状に適した治療法を提案し、必ず納得してもらってから治療に入るようにしています。

プライバシー厳守というのは、目標とされる“誰もが笑顔になれるクリニック”にもつながりそうですね。

はい。肛門はなかなか周りにも相談しにくいデリケートな部分なので、患者さんは不安になりがちです。さらに、自分には見えないので、出血や腫れなど違和感があると、がんなどの重大な病気ではないかと思い込んでしまうこともあります。そこを丁寧に診察し、患者さんに安心を提供して、笑顔になってもらうことがクリニックとしての目標なんです。よく患者さんに、他のクリニックでは「痔ですね。薬を出しておきます」としか言われなかったという話を聞きます。痔といっても、多数の種類があり、どれにあたるのか、どうすれば治るのかはそれぞれ異なります。切らずに済むこともありますし、治るのに多少時間がかかることもあります。それをしっかり説明することで、患者さんにも治そうという気持ちが生まれるものだと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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便通を良くしてください。便秘も下痢も快適な生活の質を低下させてしまいます。おしりにも負担がかかり、痔の原因の大きな要素ともなります。便秘に悩まされている方は、生活習慣や食事の見直し、定期的な運動などで改善することがあります。それでもうまくいかない場合は薬でよくするという手もありますが、市販の薬には連用すると癖になり、効き目が薄くなるものも多く、注意が必要です。癖になりにくい薬もありますので、そこはご相談ください。医師の私には直接言いにくいこともあると思います。当院には女性スタッフが多数いますので、気になることがありましたら何でも相談してほしいですね。

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