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郷 純平 院長の独自取材記事

いちょう通り歯科

(各務原市/蘇原駅)

最終更新日:2023/05/09

郷純平院長 いちょう通り歯科 main

名鉄各務原線六軒駅から徒歩10分に「いちょう通り歯科」はある。院長を務める郷純平先生は、噛み合わせを重視した治療を行うエキスパート。原因不明の歯痛で困っている患者の助けになるべく、自己研鑽に努めてきた。そんな同院のポリシーは「徹底的に治す」ということ。虫歯などと違い、患者自身が意識しにくい噛み合わせに着目するとともに、患者との時間をかけたコミュニケーションによって、口の中だけではなく、あらゆる方面から不具合の原因を探り、改善指導に尽力する。「本当に困っている患者さんに、ぜひ来てほしい」と話す郷院長に、治療に対する思いなどについて、話を聞いた。

(取材日2022年12月15日)

噛み合わせに特化し、精度の高い治療を心がける

治療で心がけていることや、ポリシーなどはありますか?

郷純平院長 いちょう通り歯科1

これまで歯科医師として、特に噛み合わせをメインに長年治療をしてきました。治療をする中でこだわってきたのは、「徹底的に治す」ということです。勤務医だった頃、原因がわからない歯の痛みや不具合で、治すことができずに抜歯になってしまうケースを何度も目にしてきました。そうした患者さんを何とか治すことができないかと、いろいろな勉強会に行ったり、歯科医師仲間のスタディーグループに参加したりして、自分なりに研鑽を積んできました。だんだんとわかってきたのは、噛み合わせが原因で歯が悪くなったり歯茎や顎の調子が悪くなったりするケースがあるということです。きちんと原因を調べて、もう一段階治療の精度を上げることで、原因不明の歯痛で困っている患者さんの助けになりたいと思っています。

例えば補綴物、歯の詰め物が噛み合わせに影響を与えている場合、どのように治療していくのでしょうか?

1ヵ所だけ合わない詰め物がある場合は、それを外して入れ直すことで基本的には問題解消につながります。そうではなくて、上にも下にも悪い詰め物がある場合、一方を入れ直しても問題解消にはつながりません。そういうケースでは、両方とも詰め物を外して、仮の人工歯をいったん上下に入れます。そして、患者さんに1ヵ月から長いと半年くらい使ってもらいます。仮歯にその方の顎の動きをマーキングさせるわけです。詰め物を作る際、よくクリニックで「カチカチギリギリ」と歯を噛みしめる動作をして調整することがありますが、私はそれだけでは日常生活で動かしている本当の運動域のごく一部しか再現できないと考えています。そのため、必要に応じてある程度の期間をかけて細かい調整をし、それから長く使用する詰め物を作るようにしています。

しっかりと合う詰め物を作るためには、細かい調節が必要になってくるんですね。

郷純平院長 いちょう通り歯科2

詰め物だけではありません。噛み合わせといってもいろいろな問題があって、例えば姿勢の悪さが影響している場合もあります。私が以前診てきた患者さんの中には、一日のうちで姿勢が良くなったり悪くなったりと変動する方もいました。仕事や生活によって、朝と晩とで姿勢が一定ではない方も結構いるんです。夕方になると歯が痛くなる、夜になると歯が浮くような感じがするなどの症状がある方は、もしかしたら何らかの事情で特定の時間に姿勢がおかしくなっているのかもしれません。ほかにも、継続してある一定の動作を行っていることで、体にひずみが出ている方もいます。なので、お口の中だけではなく、姿勢など、広い視野でいろいろなことを確認するようにしています。もちろん歯磨きが足りずに虫歯になる人や歯周病になる人もたくさんいます。でもそれだけではなくて、噛み合わせから、いろいろなところに悪い影響が出ることもあるんです。

時間をかけて患者と向き合い、小さな変化を見逃さない

こちらでは、予防やメンテナンスにも力を入れていらっしゃると伺いました。

郷純平院長 いちょう通り歯科3

クリニックでの予防やメンテナンスというと、フッ素を塗るとか、ブラッシング、定期的なクリーニングなどのイメージを持つ方が多いと思います。もちろん、そうしたことも大事なのですが、当院では口の中全体の健康について患者さんに意識していただけるよう、大切な情報をお伝えすることにも時間を使っていきたいと思っています。歯の健康を維持するためにはご自身の管理も必要ですし、そのためには正しい情報が必要です。歯磨きをしてお口の中の細菌だけをコントロールしていても、80歳、90歳まで自分の歯で噛めるかというと、そうではないんです。噛み合わせについてはあまり意識していない患者さんも多いので、それらについてもぜひ知っていただけるよう、情報をお届けしていきたいですね。

患者さんとのコミュニケーションで心がけていることはありますか?

情報をこちらからお伝えするだけではなく、患者さんのいろいろなご事情をしっかり聞き取ることも大切だと思っています。今までのメンテナンスでは、大体30分の枠の中で、歯のクリーニングなどをしていたんですが、どうしても処置だけで終わってしまっていたんです。今後は時間を45分ぐらいに延ばして、その増えた15分間を使って、患者さんとしっかりコミュニケーションを取りたいと考えています。例えば体のひずみで歯に不具合が出ている方は、原因となるような変化や転んでけがをしたといったアクシデントがあることが多いんです。時間をかけて問診をしないとそうした細かいことは把握できません。お仕事やご家族について、休みの日の過ごし方や最近あった出来事まで、患者さんとお話する時間をしっかり取って、その方に合った改善指導をしていきたいと思っています。

時間をかけてコミュニケーションを取る中で、スタッフの皆さんにお願いしている役割などはありますか?

郷純平院長 いちょう通り歯科4

そうですね。予防歯科にも力を入れ、患者さんと時間をかけてコミュニケーションを取っていくためには、スタッフの力が欠かせません。今までは、私が指示したことをスタッフにやってもらうという形でしたが、今後予防歯科に関しては歯科医師と歯科衛生士はフラットな関係で、患者さんごとの担当制にしていくつもりです。担当する患者さんについて、普段の生活を含めてしっかりお伺いするためには、スタッフ一人ひとりが、患者さんに寄り添うことが必要です。ある意味、人と向き合う仕事でもあるので、テクニックなどの専門性だけではなく、豊かな人間性を育てていこうね、とスタッフには伝えるようにしています。スタッフの対応も含めて、来院した患者さんに温かみを感じていただけたらうれしいですね。

こまやかに気を配り、温かみを感じられるクリニックに

クリニックとしての今後のご予定や、展望などはありますか?

郷純平院長 いちょう通り歯科5

来年の春に、クリニックの駐車場の一部を使ってクリニック部分を増築する予定です。今は診療台のユニットが4台あるのですが、それを3台増やして7台にします。クリニックの造りには自分なりのこだわりがあって、患者さんのお話を聞くカウンセリングルームやそれぞれのユニットからは窓の外を眺めることができるようになっています。お話をしたり治療を受けたりするときに、庭や外の様子が自然と患者さんの目に入ってくるようにしているんです。

お庭にも木がたくさんあって、すてきな風景ですね。

庭の四方に、落葉樹を中心に植樹しています。窓から眺めると、窓枠がまるで絵画の額縁のようになって、外の風景が一つの絵になったような感じで見えるんです。木の枝ぶりなどにもこだわって、自分でハサミを入れることもあります。落葉樹を植えたというのは、自然や季節を患者さんに感じていただけるようにするためです。春になると青葉が出て、夏になると葉が生い茂ります。それが紅葉して、次の命になる実がなって、そして枯れて葉っぱが落ちる。クリニックに通う中で、そうした季節の移り変わりを感じていただけたらなと思っています。

最後に、地域の方や患者さんへメッセージをお願いいたします。

郷純平院長 いちょう通り歯科6

噛み合わせはいろいろなところに影響が出てくる大事な要素です。しかし、その重要性についてはよく認識されておらず、歯磨きなどはしっかりやるけれど、噛み合わせについてはあまり意識したことがないという方も多くいらっしゃいます。原因がわからないけれど歯茎が腫れているとか、歯が痛いとか、何か困った症状があるという方は、ぜひ一度相談に来ていただけるとうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ゴールドインレー:4万円~、セラミックインレー:5万円~、部分床義歯:15万円~、根管治療:8万円~、PMTC:1万円~、インプラント治療:40万円~、床矯正治療:15万円~、ワイヤー矯正:30万円~、部分矯正:6万円~

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