医療法人創彩会せとぐち心療内科クリニック

医療法人創彩会せとぐち心療内科クリニック

山口 力院長

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「せとぐち心療内科クリニック」は、愛知環状鉄道線・瀬戸口駅から徒歩2分の「健康陽だまりビルディング」の2階にある。向精神薬を服用する患者が少なくないため、車を運転せずとも来院できるようにと駅から近い場所に開業したという。外観・内装ともに濃いめの茶色を基調とし、院内には観葉植物を飾るなど落ち着いた雰囲気が漂っている。長い間、心療内科の医師として大学病院に勤めた経験に加え、漢方診療にも精通する山口力院長。現在はトラウマ・ケアにも注力し、アメリカでEMDRと呼ばれるカウンセリング技術を学ぶなどグローバルな療法の提供に努めている。心療内科の医師をめざす契機となった自身の病気のことや日々の診療のことなど詳しく話を聞いた。
(取材日2017年9月7日)

自身の持病をきっかけに出会うこととなった心療内科

―医師を志す中でどのような医師になりたいと考えましたか?

スポーツや勉学に励んでいた大学1年生の夏に内分泌の病気をして、隣接する大学病院にかかることになったんです。幸い、学業への影響を少なくしながら治療を進めていただけ、内科的には速やかに良くなっていきました。しかし合併症の眼症状は、なかなか良くならない難治性の経過をたどり、東京都内にある眼科病院に入院することに。度重なる手術の中で「まな板の上の鯉」になったような受け身の、心細い患者の気持ちを体験しました。また同時に、執刀医の先生の優しい声かけが希望の光に思えました。他の入院患者さんとの交流を通して、患者さんの気持ちに寄り添う大切さを身にしみて感じたわけです。そのとき初めて、「人助けのできる医師になりたい」と心から思えたのです。

―病気が契機となって心療内科へと進まれたのですか?

ただ、はじめは消化器内科の分野で修練させていただいたんです。1991年に愛知医科大学第四内科に入局し、その後研修医を経て、1993年から1996年まで東海産業医療団中央病院に勤務。内視鏡検査やカテーテル治療など内科の中でもどちらかというと外科的な手技や治療を行っていました。しかし心理や精神の領域への関心も日ごと高まり、そんな中で母校の大学病院に帰還することに。そこで心療内科の医師として、のちには精神科医として、本格的な修練を積み重ねた次第です。心療内科の医師にとって、心の問題からアプローチすれば身体の状態も良くなるということは一つの真意であり、手術を受けた痛みや心細さなど自らの体験を忘れず、患者さんに寄り添える医師として、この地域で働こうと思いました。

―この地に開業した理由を教えてください。

実は、愛知医科大学病院に勤務していた時期までは、大学に残り臨床・研究・教育の道を進もうと考えておりました。担当する患者さんをずっと診ていく責任感もありましたからね。しかし患者さんを地元の医療機関に紹介しようと探すものの、心療内科の医院がほとんどなく、歯がゆい思いをしたことが何度かありました。そんなさなかに、医科大学の変革の時を迎えていたこともあり、退職を決意。2010年3月の開業に至りました。生まれも育ちも地元の瀬戸市でしたので、この地で医療貢献したいという気持ちはかねてから強くありましたね。瀬戸はご存知の通り地産品の「瀬戸物」で有名ですが、街全体が繁栄した時代から思えば、現在は活気のない印象もありました。「何とかこの街を住みやすい街にしたい。少しでも力になれたら」という思いもあったのです。

記事更新日:2017/12/05


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