子どもがいる家族に知ってほしい
小さな頃から取り組む予防歯科
JR尼崎駅前やすだ歯科
(尼崎市/尼崎駅)
最終更新日:2024/03/15
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歯科医院というと、一昔前は「歯が痛くなったら行く所」というイメージだったが、今は予防歯科の概念は広がってきているという。しかし、歯に痛みや不調がない状態で、「なぜ予防歯科が大切なのか」を理解するのは難しい人もいるだろう。特に乳幼児の予防歯科なら、なおさらだ。そういった小さな子どもを持つ親世代にもっと予防の大切さを理解してもらいと取り組みを行っているのが、「JR尼崎駅前やすだ歯科」の安田大勲(やすだ・だいいさ)院長。「予防は何も虫歯(う蝕)や歯周病だけを防ぐためのものではありません。将来の歯並びや全身の健康のためにも、小さな頃から予防に取り組むことが大切です」と話す。今回は小児の予防歯科で重要なポイントや親子で予防することの大切さについて詳しく聞いた。
(取材日2024年2月21日)
目次
子どもの健やかな成長には早期から取り組む予防が重要。知識を習得するためにも乳児期からの通院を
- Q安田院長の予防に対する考えを教えてください。
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A
予防歯科の認知度はまだまだですが、小さな頃から予防していくことが重要です。「まだ歯もないのに? 」と思うかもしれませんが、生えたばかりの歯に対するフッ素予防はもちろんですが、 近年は口の周囲筋肉のゆるみによる「お口ポカン」や永久歯が生えてこない「先天性永久歯欠損」なども増えてきています。これらが将来の歯並びにも影響してくることも多くあります。有用な情報を正しく知っておくことは、ある意味予防と同じこと。そういった情報を得るためにも、ぜひ歯科医院へ通ってほしいと思います。また、ただ口内を掃除するだけでなく、虫歯や歯周病になるプロセスを理解していただくことも大切だと思っています。
- Qいつから始めるのが良いのでしょうか?
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A
初めての歯医者は歯の生え始めた1歳半くらいからが良いでしょう。ミルクを飲ませながらの寝かしつけなどが原因で、虫歯になってしまっている場合があるからです。また虫歯や歯並びといったお悩みがまだなくても、ちょうど離乳食が始まる時期です。当院では、食育のアドバイスをすることもあります。また、お口周りの筋力がない子は「お口ポカン」や歯並びが悪くなるリスクがあるため、6歳ごろからは簡単な口腔筋トレーニングを教えています。小さなお子さんは、奥歯が生えだす1歳半~3歳の間は半年に1回のペースで、乳歯が生えそろった3歳以降は3~4ヵ月に1回のペースでフッ素を含めた予防をしていくのがお勧めです。
- Q親も口腔内をきれいにしておくことは、大切ですか?
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A
もちろん大切です。虫歯や歯周病の細菌は、口移しや同じ食器を使うことで親から子に移るともいわれています。しかし、まったく口移しをしないというのも難しいと思いますので、一緒に生活をしている中で、できるだけ口腔内の悪い細菌が増えないように心がけるのは親の責任です。もし自身の口腔内の虫歯や歯周病のリスクが高いことを認識しておけば、それが適切な治療や口腔ケアにつながり、ひいては唾液の性質、顎の骨格と歯並びといった、お子さんの口腔への遺伝的なリスクに対する予防にもつながると考えています。
- Q子どもの口腔内をきれいに保つためにはどんな方法がありますか?
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A
小さな子どもに歯磨きやお口のケアの大切さを教えるには、親子で一緒に取り組むことが近道です。ママやパパたちの世代は虫歯でつらい経験をした人も多いはずです。子どもたちが同じ思いをしないように、毎日のケアに取り組んでほしいと思います。歯ブラシが合っているかわかないという場合は、使っている歯ブラシを当院に持って来てもらったら、その子に合った物かどうかチェックできます。また「お口ポカン」の子の場合には、原因が鼻詰まりの時には鼻うがいをさせたり、睡眠時に口テープをして鼻呼吸を促したり、虫歯予防以外のケアについても、気にかけてあげてほしいですね。口腔内クリーニングだけが予防でないことを知ってほしいです。
- Q子どもの頃から行う矯正について詳しく教えてください。
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A
一般的には6歳頃からスタートします。ですが、出っ歯や受け口、噛み込みが深い、歯並びが凸凹していると思った場合には早めに相談してください。矯正装置はトレー状のもので、ほぼ夜間に装着して寝るだけ。簡単に取り外しでき、食事や歯磨きなど日常生活への負担はほとんどありません。治療期間は中学生くらいまで、長いように思うかもしれませんが、成長に合わせて骨格からアプローチするためです。その分、大人になって矯正を始めるよりも抜歯のリスクを減らすことが期待できるといわれています。最近では、子ども用のマウスピース型装置も増えています。知っておくだけで安心につながることもありますので、何でも気軽に相談してほしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/27万5000円~、小児矯正/33万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。