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佐藤 直 院長の独自取材記事

なおデンタルクリニック

(弥富市/近鉄弥富駅)

最終更新日:2021/10/12

佐藤直院長 なおデンタルクリニック main

三重県との県境に位置する弥富市。 国道1号線の三百島交差点を南へ150mほど進むと、広々とのどかな景色が広がる中に「なおデンタルクリニック」が見えてくる。佐藤直院長は、歯科治療をただ単に口腔内の治療と捉えるのではなく、全身の健康を維持するために必要な医療と考えている。また予防・メンテナンスを重視し、すべての患者の状態を自身で把握することにも力を注ぐ。「現状をよく知ってもらい、患者さんとともに歩んでいきたい」。気さくで話しやすい雰囲気の佐藤院長に、診療方針や患者への思いなどを詳しく聞いた。

(取材日2020年3月16日)

父、そして尊敬する先生方に学び、患者と向き合う

窓が大きく、とても落ち着ける待合室ですね。

佐藤直院長 なおデンタルクリニック1

歯科医院というのは皆さん不安な気持ちで来られる場所ですから、患者さんたちに少しでもリラックスしてもらえたらと、天井も圧迫感がないように高くしています。診療ユニットも完全個室ではなく、半個室の解放感ある造りにしました。待合室に飾ってある「真心」という色紙は、書道の先生をされている患者さんが書いて持ってきてくれたんです。うれしかったので、ずっと飾らせてもらっています。

開業に至るまでの経緯を教えていただけますか?

朝日大学歯学部を卒業後、神奈川県の歯科医院で3年間勤務しました。父も歯科医師なのですが、患者を仰向けに寝かせた状態で行う水平診療をしていたこともあり、水平診療を勉強するのにはいいのではないかと勧めてくれたのが神奈川の歯科医院でした。水平診療というのは、患者さんにとっても歯科医師にとっても体への負担が少ない診療スタイルなんです。そこでは院長は歯周病を、副院長は噛み合わせを専門としていました。歯科医師としての技術と心、「口を診ず、人を診る」という診療における考え方や患者さんへの接し方など、多くを学びました。とても尊敬する先生方です。3年間勤務の後、津島市にある父の歯科医院に3年間勤務、その後2009年に開業しました。父の歯科医院を継ぐことも考えていたのですが、父は親子でやると意見がぶつかるだろうと考えていたようで、私のためにこの場所を準備してくれていました。父には頭が上がりませんね。

どのような年代の患者さんが多いのですか?

佐藤直院長 なおデンタルクリニック2

以前はどちらかというとご高齢の方が多かったのですが、若い方も増え、幅広い世代の方が訪れてくださいます。このエリアにお住まいの方が中心で、家族で来られる方もいますし、患者さんの紹介でいらっしゃる方も多くありがたいですね。以前は歯の治療が怖くて歯科医院になかなか行けなかったという方もいらっしゃいますが、そういった方々もメンテナンスや定期検診にきちんと継続して来院してくださっています。この地域でも歯科や予防に対する意識が年々高くなってきているように感じ、私の思いが伝わってきているのかなと歯科医師としてうれしく思います。

口の中だけでなく、全身から生活環境まで診る診療

診療ポリシーについてお聞かせください。

佐藤直院長 なおデンタルクリニック3

歯科治療をただ単に口の中だけの治療と捉えるのではなく、全身の健康を維持するために必要な医療と考えています。例えば、頭痛や肩凝りの原因に噛み合わせが関係しているケースも考えられます。ですので、悪くなってしまった歯だけを診るのではなく、口腔内全体はもちろんのこと、全身から生活環境までを診る診療を大切にしています。あとは、患者さんとの対話も重視しています。時々治療をせず話をされるだけでリフレッシュして帰られる患者さんもおり、カウンセリングのような役割も担っていると思います。勤務医時代、「視野は広く」「歯を治すのではなく、人を診なさい」と教えてもらったことが、私が歯科診療を行う上での根本となっていますね。

予防歯科を重視しているそうですね。

当院では、子どもの頃のフッ素塗布や、毎日のブラッシングはもちろんのこと、虫歯や歯周病の治療・ケアまで、すべてのことが、今後トラブルを起きにくくするための予防だと考えています。中でも重要なのは、定期的にチェックを受け、良い状態を維持すること。なのでまずは今のお口の状態を知ってもらい、何か問題があればその問題の原因を明確にし、何に気をつけ、どう対処すればよいのかを詳しくお伝えしたいと思っています。知ることで、「気にしなければいけないな」と思うようになるものですよね。歯のケアや生活習慣で直したほうが良いことがあれば、はっきりお伝えしますので、時には厳しく感じるかもしれません。患者さんに「ほかのクリニックでは言われたことない」と、よい意味でも悪い意味でも言われますね(笑)。患者さんのためになる大事なことだと思うからお伝えせずにはいられないですね。

スタッフについて教えてください。

佐藤直院長 なおデンタルクリニック4

歯科助手3人、歯科衛生士2人のほか、受付・事務を担当する非常勤のスタッフがいます。どのスタッフも経験豊富なので安心して仕事を任せられるのですが、任せっぱなしにするのではなく、患者さんがどういう状態なのかを私自身がしっかり把握していたいと思っています。そのため、歯周病などの検査は私が行っています。ユニットは5台と余裕があるのでスタッフを増やすことも可能ですが、そうすると自分の目が行き届かなくなってしまいます。患者さんひとり一人としっかり向き合い歯科医療を行うことができる今のかたちが、自分にとって最適なスタイルなのかなと思っています。

患者と同じ方向を向いて治療することが一番大切

患者さんと接する時、大切にしていることはありますか?

佐藤直院長 なおデンタルクリニック5

できるだけわかりやすく説明することを心がけ、理解してもらえるよう努めています。たわいない話から患者さんのパーソナリティーを引き出せるよう、それぞれの患者さんに合わせたコミュニケーションをとるようにしています。例えば、もともと歯の治療に消極的だったり、恐怖心が強かったりという方には、あれこれ聞き出そうとするのではなく、患者さんが話したくなるまで辛抱強く待つことも重要です。最初は無表情だった患者さんが、来院を重ねていくうちにご自分のほうから話しかけてくれるようになるとうれしいですね。

今後の展望についてお聞かせください。

あらゆる場面で患者さんのご希望に添えるよう、レーザーやデジタルエックス線のほか、歯の修復治療を行う医療機器などもそろえています。しかし、当院では最先端の治療や難しいことを積極的に行っていきたいということではありません。それよりも、患者さんの求めていることにしっかり耳を傾けながら、基本の治療をきめ細かに丁寧にやっていきたいです。いろいろと手を広げるのではなく、基本が大事。口腔衛生の管理や噛み合わせについての知識を正しくお伝えし、正しく実践にうつしてもらえるよう日々取り組んでいます。根気強く、時間をかけて患者さんと向き合った結果、「来て良かった」という言葉をいただくと本当にうれしく思います。これからも歯を長くもたせるために必要なことなどをしっかりと伝えていきたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

佐藤直院長 なおデンタルクリニック6

私は患者さんと対等な立場でお話しして、現状の問題を解決するために一緒に考え、一緒に治療に取り組んでいきたいと思っています。わからないことは何度でも丁寧に説明しますし、治さなければいけない、指摘しなくてはならないところがあれば、はっきりお伝えもします。そのため、つい熱く語ったり、話が長くなったりすることも多々あるかもしれません(笑)。ご自身の現状を正しく知り、正しい知識をもって歯と体の健康を守るために、同じ方向を向いて一緒に頑張っていきましょう。今後も「頼れる存在」として地域に根差し続けていきたいです。

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