全国のドクター9,221人の想いを取材
クリニック・病院 161,271件の情報を掲載(2020年8月04日現在)

  1. TOP
  2. 岐阜県
  3. 可児市
  4. 可児駅
  5. こんどう内科クリニック
  6. 近藤 正弘 院長

近藤 正弘 院長の独自取材記事

こんどう内科クリニック

(可児市/可児駅)

最終更新日:2020/06/05

161560 top

クリニックを開業して10年ほど。「こんどう内科クリニック」は地域のかかりつけ医として、人々の健康を支えている。近藤正弘院長が特に力を入れているのが生活習慣病の診療だ。「生活習慣病は患者自身が行動を変えていかないといけない」と語る近藤先生。症状がなければ病気を受け入れることは難しい。それを受け入れても、生活を変えることはもっと難しいのだ。自分で考えることが何よりその人の行動を変えるきっかけになるという近藤先生は、丁寧な説明と、考えを促す質問を心がけているのだそう。インタビューでは生活習慣病への考え、今後の展望などを語ってもらった。
(取材日2020年5月18日)

生活習慣病の検査や治療で地域の人々の役に立ちたい

開業されて10年ほどとのことですが、この場所を選んだ決め手のようなものはありますか?

1

勤務医だった頃からこの近くで仕事をしていたので、なじみがある場所だったというのも大きいです。でも、何よりも住宅街があって、幅広い年代の方が住んでいるというのも大きなポイントでした。特にこの住宅街はできてから数十年たっているので、高齢にさしかかる年齢の方が多く住んでいるんです。糖尿病や動脈硬化など、生活習慣病の早期発見や治療に取り組むことで、地域のクリニックとして皆さんのお役に立てるのではないかと思いました。大通りに面しているわけではないので、落ち着いた雰囲気も気に入っています。バス停からもすぐ近くですし、駅から歩いて来られる患者さんにとっては、良いお散歩になるのではないでしょうか。

生活習慣病の治療に力を入れていらっしゃるのですね。

はい。糖尿病や動脈硬化などを代表とする生活習慣病は、ひと昔前まではなってしまえば改善するための方法がほとんどなかったのですが、90年代にぐっと医学が進歩したので、今では治療法や薬などの対処方法がたくさんあるんです。なので、万が一発症してしまっても、症状が出ていない状態から悪くなるまでの時間をぐっと伸ばすこともできるようになりました。勤務医をしていた頃も心がけていたのですが、どうしても時間やその他の物理的拘束があって時間をかけられなかった、患者さんへの生活習慣改善のための指導にも注力しています。生活習慣病の治療は長くかかることも多いです。開業したその日に来院してくださった方の中には、今も通院して根気強く治療に取り組んでいる方もいます。

診療で心がけていることはありますか?

2

生活習慣病の治療や改善のためには、患者さんご本人に頑張ってもらわなければいけないことが多いんです。運動したり、食事の習慣を見直したり……。特に症状がない方だと、やっぱりそういったことを行動に移してもらうのは難しいですね。まずはご自身が抱えている課題を意識してもらうところから始めています。そのためにも、わかりやすい説明を心がけたり、患者さんの生活習慣に関わるヒアリングに時間をかけることは大切にしていることです。例えば、先月よりも検査結果が悪くなっていたとしたら「どうしてだと思いますか?」と投げかけてみます。そうするとご自身で「これが悪かったかも」「あれかもしれない」と考えるんですね。ご自身で考えることから生活習慣の改善は始まります。アドバイスはいくらでもできますが、それだけではなかなか行動は変えられません。

「身近な存在の医師」になることをめざし内科を選択

生活習慣病を防ぐ方法はあるのでしょうか?

3

よく言われることですが、運動をしっかりすることや、バランスの良い食事などは大切です。でも、食事も食べるものだけではなく、時間も大きなポイントになるんです。例えば、19時に夕飯を食べる人と、21時の人とでは翌日の朝の血糖値が変わってくるといわれています。生活習慣病に関わらずですが、定期的なチェックをすることも大事です。薬を飲むことなく、生活習慣を変えるだけで対処できる段階の場合もありますから。当院には管理栄養士も在籍しています。予約制ですが、栄養指導なども受けていただけますので、積極的にそういったものも利用していただくことで、地域の皆さんの生活習慣病を防いだり、初期の段階で食い止めたりできればと思っています。

設備などのこだわりを教えてください。

医療機器については、大きな病院に行っていただくことなくできる限り当院で検査をして、早期発見や早期治療につなげられるような先端の設備を取り入れています。クリニック全体としては、やはり不安だったり心配な気持ちを抱えていらっしゃる方もいるので、ガラス張りで明るくモダンな雰囲気を意識しました。待合室の椅子は座っても疲れないものをと、こだわって選んだものです。クリニックの入り口には車寄せもあるので、ご家族の車で通院される方に好評です。糖尿病撲滅運動のシンボルカラーが青なので、当院のテーマカラーは青にしています。なので、ロゴも青で作りました。ロゴは「こんどう内科クリニック」の頭文字である「K」でバラを作っているんですよ。

先生が医師をめざしたきっかけや、内科を選択した理由を教えてください。

4

子どもの頃、風邪などをひくと往診の先生が来てくださっていたのですが、その姿に憧れを持ったのがきっかけです。子どもの頃から医師をめざしていました。内科を選んだのも、その先生が内科だったことや、一般的に一番身近なのが内科なのではと考えて、内科を選びました。私が医師になった頃は専門を決めるのではなく、内科の中でいろいろな経験を積んだり、勉強をしたりできたんです。その中で生活習慣病に出会いました。ここ数十年で運動量が減ったり、食べる物が変わったりと日本人の生活習慣が大きく変わり生活習慣病が増えている反面、生活習慣病の治療も進歩しているんです。初期の段階から悪くなるまでの時間を延ばせるようにもなっているので、できる限りその期間を延ばして差し上げたいと思うようになりました。

生活習慣病は日頃のチェックが大切。こまめな検診を

先生の原動力はなんですか?

5

常日頃思っているのですが、生活習慣病の治療に向き合うのは、学校の先生の姿に似ているなと。自分が勉強するのではなく、いかに子どもや学生たちに勉強させるかが先生方の仕事ですよね。生活習慣病も、医師が何かするというよりご本人がどう行動するかの部分が大きいです。なので、患者さんがご自身の生活習慣を変えて、改善に励む姿を見るのは本当にうれしく、それが私の原動力になっています。学校の先生方も子どもたちの成績が上がるとうれしいものではないでしょうか。私も純粋に患者さんの数値が変化したりするのを見るとうれしいんです。

今後の展望を教えてください。

ここで10年診療をしてよく思うことは、もう少し早くクリニックに来てくださっていたらな、ということです。会社や市の健康診断でひっかかっていても、自覚症状がないので病気を数年放置してしまったという方も少なくありません。早く来ていただければ薬などは必要ないという場合もあるので、生活習慣病のチェックの大切さを訴える啓発活動にも力を入れていきたいと思っています。その一環として、交通量の多い踏切の近くに電光掲示板で生活習慣病のチェックを促す言葉を掲示しました。クリニックの名前だけではなかなか人は動かないですよね。一人でも多くの方に生活習慣病のチェックの大切さを知っていただきたいです。

読者へのメッセージをお願いします。

6

生活習慣病というと男性がかかるというイメージもあるかもしれませんが、女性は50歳を過ぎて閉経前後から体が大きく変わります。女性ホルモンが減ることで、動脈硬化が進むこともあるんです。血圧も高めになることが多いですね。最初は低かったり、高かったりとバラバラですが、その後高いところでそろってくることも。ですので、男女問わず、今は公共施設などいろいろなところに血圧計がありますので、そういうものを利用していただいて、「ちょっと血圧が高くなってきたな」「体重が増えてきたな」というときには気軽に相談いただければと思います。何もなければそれで良いですし、異常があっても早い段階から治療ができれば、その後元気な期間を延ばすこともできるでしょうから。

Access