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藤井 大吾 院長の独自取材記事

藤井内科クリニック

(大田区/西馬込駅)

最終更新日:2020/04/01

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西馬込駅南口から徒歩3分。のどかな住宅街の一角に「藤井内科クリニック」はある。約20年も地域に根差した診療に徹し、地元の人々に愛され続ける藤井大吾院長もまた、生まれ育ったこの地をこよなく愛する一人。かかりつけ医としてできるかぎり、あらゆる病気を早期発見し、適切な方法で治療することをモットーに、「患者さんの健康寿命を含む寿命を延ばすことが私の役割です」と朗らかな笑顔を浮かべる藤井先生。穏やかでおおらか、それでいて、ユーモアあふれる藤井先生に、医師を志したきっかけ、心に残る患者とのエピソードなど、バラエティに富んだ話をたっぷりと聞いた。
(再取材日2016年11月9日)

患者の「健康寿命」を延ばす、それが医師の役割

西馬込を選んだ理由を含めて、開業の経緯を教えてください。

1995年にここで開業し、内科をはじめ、幅広い領域にわたって診療しています。開業してから20年余りたちますが、この土地を選んだ理由は、安心して治療にあたることができるから。実は私、生まれも育ちも大田区なんです。今もこの近辺で暮らしています。診察室で顔を合わせた患者さんが、小学校の同級生だったなんてこともよくあるんですよ。岩手医科大学を卒業してからは順天堂大学病院で、十数年間がんの早期発見と集学的治療の診療と研究に没頭していました。その後臨床研究で学位も順天堂大学で取得しました。この時感じていたのは、それ以前の医療とずいぶん差が出て来たということでした。例えば、エコーの小型化。機器の性能が上がり、一昔前にはなかったものが今は普通にあります。それらの機能を最大限に生かし、現代医療の良さを地元に還元したい。これが地元で開業した理由の1つです。

こちらでは20年前から通っている患者さんもいるそうですね。

20年、人生においてやはり長い年月です。例えば、60歳から80歳になるまで、その間、何もなく過ごせる人は非常に少ないです。高血圧でかかっていたけれど、途中で別の病気がみつかることも当然あります。たとえ血圧の管理が良好であっても、がんが手遅れだったとしたら、元も子もありませんよね。早期発見、そして適切な治療が、西馬込、広くは大田区という地域に根差した医療を行う「かかりつけ医」としての私の役目だと思っています。言い換えれば、「当院に通っていたことによって、その人の健康寿命を含めた寿命が延びる」という結果を出せてこそ、存在意義があるのです。当院では、その人の健康状態の“全体”を診ていくことを常に心がけています。

こちらのクリニックの診療の特徴について、さらに詳しくお聞かせください。

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体調がすぐれないなど、なんとなく異変を感じる場合や、発疹が出る、高熱が続くといった、目に見えた症状が表れる場合のいずれにおいても、さまざまな領域にわたって診断ができるよう努力しています。院内でも、もちろん治療を行いますが、手術など、より専門的な治療が必要な場合は、「この病院のこの先生なら、この患者さんの状態に合った処置を適切に行えるだろう」と私が判断してご紹介しています。病院の得意分野はさまざまですし、スタッフの入れ替えによって以前は得意だった分野が今はそうではないということもありますので、リアルタイムの情報をもとに、患者さんにとってのベストを選択するためです。ただし、大腸などの検査については、優れた病院はたくさんありますので、患者さん本人の希望を尊重するようにしています。

安心して治療に臨んでもらえるように不安を察知する

この地域に密着するからこそのメリットとは、先生にとって何でしょう?

開業当初からの付き合いも多く、この地域の医師同士の連携の良さは、ありがたいかぎりです。どの先生も、人として、また医師として信頼しています。このつながりがあるからこそ、地域の人々の健康のために支え合うことができているのだと思います。開業医になりたての頃、お世話になっていた同じ西馬込で内科を営む医院の先生から、私に検査してもらいたい患者さんがいるとご紹介を受けました。診療後、お電話でその方の病状を報告し、今後の処置について尋ねたんです。先生は、「患者さんにとって一番良い道を選んでください」とだけ仰いました。当時の私にとって、この一言は重く、心に突き刺さりました。以来、医師として私の“根っこ”を形成する必要不可欠な要素になっています。

患者さんと接する上で、一番心がけていることは何ですか?

健康診断を受けに来るときでさえ、患者さんは不安を抱えています。私もその気持ちが痛いほどよくわかります。仮に「あなたの場合、万が一、このような危険があります」と想定し得る最悪のケースを並べ立てて言われたら、どうでしょうか? 不安は倍増、怖いですよね。ゆえに、私は患者さんとの対話を通じて、より良いコミュニケーションを図るように努めています。「おそらく、この人はこういったことを不安に思っているだろう」と察知するためです。不必要な不安を決して与えないよう、十分な配慮を心がけています。やはり早めの検診は大事です。病気をみつけるたび、見逃さずに済んで、本当に良かったと心から思いますし、無事に治療を終えた患者さんの元気な姿を拝見する度にそう痛感します。

心に残る患者さんとのエピソードがあれば教えてください。

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頭痛で来院された患者さんが、私の目の前で倒れたことがありました。くも膜下出血だったんです。呼吸が止まったので、処置室で蘇生しながら、すぐに救急車を呼び、私も同行しました。今、その方はぴんぴん元気でいらっしゃいます。また、「腰の手術をしたら、今後もうゴルフはできない」と医師から言われた、大のゴルフ好きの患者さんがいました。整形外科で腕の良い先生を知っていたので、ご紹介しました。今、その方は、週に3回ゴルフざんまいの日々を満喫されています。この二人のように、生死を分かつ緊急事態もあれば、治っても何らかの支障が出ると判断されたのに、無事だったケースなど、医療の世界では“想定外”が数多くあります。よく「医者は経験が必要だ」と言われますが、この言葉が意味しているのは、より多くの“想定外”を経験することではないかと私は思っています。

山歩き、ゴルフ、ジムでの読書。驚きのリフレッシュ法

ところで、先生が医師になろうと思ったきっかけは何でしたか?

医療の道に進もうと決めたのは、高校3年になってからですね。それまでは、法学部に進みたいと思っていましたが、ある日、漠然と「医師になって人を助けたい」と思い始めたのです。親が医師だったとか、映画やドラマの影響を受けたとかではないので、これについては、もう“舞い降りてきた”としかいいようがないです(笑)。高校時代はずっと野球をしておりまして、夏の大会で4回戦まで進んだものの、コールド負け。その夏の終わり頃から、真っ黒に日焼けした坊主頭の姿で、進学塾に通い始めました。受験本番まで半年あるかないかの時でしたから、必死で勉強しましたね。その結果運良く、医学部に合格。大学時代や勤務医時代に財産ともいうべき方々と出会い、学び、そしてたくさんの経験を積むことが出来たおかげで、晴れて開業。現在に至るというわけです。

学生時代のお話や、現在の休日の過ごし方についてお聞かせいただけますか?

大学でも野球部に所属していました。今も医師会のメンバーたちと一緒に年に数回、試合をしています。やはり野球は楽しみのひとつですね。平日、集中して患者さんと向き合う分、休みの日は必死で遊びますよ(笑)。ゴルフや山歩き、スキーもします。やはり頭を使うことが多い仕事なので、休みの日はなるべく体を使うようにしています。ジムにも通っているんですよ。そして、通い続けるために、実は秘かな楽しみを自分でつくりました(笑)。トレッドミルで、全速力で汗を垂らして走るのではなく、あくまで、程良いペースに設定するんです。このジョギングに近い状態で、何をするかといえば、そう、読書です! 読むのは、「ジムでしか読まないと決めた本」だけ。不思議なもので、途中で終わると、また読みたくなるので、自然とジムに足が向かうんです。

2014年に移転されましたね。新たな門出にあたって、今後の目標は?

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移転先も住宅街の一角です。町並みに溶け込むような診療所にしたいと思いました。地域の先生や各専門分野の方々先生と連携して患者さんの診療に取り組んでいきたいと思っています。

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