全国のドクター9,301人の想いを取材
クリニック・病院 161,131件の情報を掲載(2020年10月26日現在)

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 藤沢市
  4. 藤沢駅
  5. しらかば歯科クリニック
  6. 小川 真彦 院長

小川 真彦 院長の独自取材記事

しらかば歯科クリニック

(藤沢市/藤沢駅)

最終更新日:2020/04/01

161345

藤沢駅より車で10分ほどの静かな住宅街に「しらかば歯科クリニック」はある。同院の小川真彦院長は、2008年の開院より一貫して予防歯科に注力してきた。院名の「しらかば」は、北欧を中心に虫歯予防のため積極的に活用されている、キシリトールの原料のシラカバからつけられたそう。「患者さんとは一生のお付き合いとなることを前提に、日々診療をしています」と語り、虫歯患部の治療のみならず、虫歯の再発がないように口腔内環境を改善し、それを維持できてこそ、治療が完了するというスタンスで診療に臨む。フィンランドへ口腔ケアの実情を視察に行くといった経験も持つ小川院長に、北欧型予防ベースの歯科診療と口腔ケアについて、また意欲を見せる新しい取り組みについて話を聞いた。
(取材日2019年12月13日)

フィンランドで学んだキシリトールによる予防の重要性

フィンランドで勉強もされたと伺いましたが?

1

フィンランドを訪れ、保健センターの視察やキシリトールのエキスパートであるカウコ・マキネン先生(Kauko K.Makinen)を招いてのセミナーへの参加など、有意義な内容に、キシリトールを中心とした虫歯予防の重要性を再確認しました。現地では虫歯予防にキシリトールを取り入れる大切さが、大人から子どもまで幅広い世代に普及、定着しています。日本でもキシリトール製品の存在は当たり前のものになりつつありますが、その予防的活用については正しく普及、定着しているとは言い難い状況です。改めて、キシリトールを活用した虫歯予防の重要性を伝えていくべきだと、認識を新たにしました。

キシリトールの活用法について、具体的に教えていただけますか?

歯磨き粉やタブレットなどにも活用されているキシリトールですが、一番効率的といわれているのがガムによる摂取です。キシリトールが多く含まれるガムを、食後や寝る前などに噛むことを習慣づけるのが大切です。キシリトールには甘みがありますが、この甘みを口中に残すことが重要で、キシリトールのみの甘みのガムであれば、噛んだ後にうがいなどは特に必要ありません。そのまま寝てしまっても大丈夫ですから、歯磨きが苦手なお子さんなどにも取り入れやすいのではないでしょうか。

噛んだ後にそのまま寝てしまっても大丈夫だとは、知りませんでした。

2

キシリトール製品は国内でも身近なものになりましたが、その活用法については、十分に広まっているとはいえません。日本では、ブラッシングによる物理的クリーニングが虫歯予防では最重要という考え方が根強いですが、ケアには歯磨きを含めて全部で5本の柱があるといえるでしょう。「歯磨き」「フッ素」「キシリトール」「間食のコントロール」「定期検診」の5つの柱をバランスよく実践することが、理想的な虫歯予防と考えています。フィンランドでは学校や幼稚園などで食後にキシリトールガムが配られるなど、虫歯予防に取り入れることが当たり前に根づいています。キシリトールについてもさらにその重要性を伝える努力が必要と感じます。私たち歯科医師が中心となって情報発信をしていくことも大切でしょう。

「患者ファースト」の思いから予防歯科を重視

先生が「予防」を中心とした診療を実践されることになったきっかけとは?

3

患者さんの健康を考えた「患者さんファースト」を実践しようとすると、自然に予防ベースの診療となるのです。虫歯治療とは、悪い部分を削って人工物で歯を補うだけの「修理」で完了するわけではありません。修理した部分がまた壊れるというのもよくあることで、放っておくといずれ同じ「修理」が必要となり、繰り返すことで歯を減らすことにもなってしまいます。虫歯治療において本当に「治った」といえるのは、虫歯になる原因が改善されたとき。つまり、お口の中の環境を整えて、虫歯にならない状況をつくりあげてこそ、初めて虫歯治療が完了したといえるのです。この環境改善こそが「予防」であり、当院が治療において一番大切に考えているところです。

予防歯科というと、具体的にはどのようなことをするのでしょうか?

定期的な検診とクリーニングが中心になります。検診ではお口の中のチェックと問診をして、大人の場合は歯周ポケットの深さを測定し、前回値と比較して歯周病の進行状況を確認します。子どもの場合は歯と歯の間などの見えない部分に虫歯がひそんでいることがあるので、年に1回はエックス線を撮ります。初期の虫歯でリスクがあるけれどまだ削る必要がないというときは、継続的にその部分の変化を診て、治療を検討します。こうした検診を3ヵ月に1回程度行いながら、キシリトールやフッ素の活用やブラッシングなどによるホームケアの指導を並行して行います。意外に見落とされがちなのですが、間食コントロールについても指導します。虫歯予防のためには間食は量より食べ方を見直すことが大切。だらだら食べ続けるのではなく、けじめをつけて食事を取るよう、ご指導することが多くなっていますね。

つい最近、歯科用CTも導入されたそうですね。

4

そうなんです。歯科用のCTにもいろんな種類があって、全体的に撮るものもあるのですが、当院のものはポイントを絞って必要な部分のみを撮影するための3次元のCTです。実際に使ってみると、全然違いますね。ちょうど先週、インプラントのオペがあったのですが、そのケースでは患者さんの骨の構造に関して、今までの2次元の撮影ではわかりにくかった部分を診るのに役立ちました。導入して良かったと実感しています。

将来を見通し、積極的に推し進める新たな取り組み

新たな取り組みも始められたと伺いました。

5

はい。「歯の細胞バンク」ですね。これは日本歯科大学と連携したプロジェクトでして、歯の細胞を培養して、再生医療につなげようというものです。虫歯の処置などをしていない健康な歯を抜歯した際に、その細胞を日本歯科大学に送って、そこで特殊な処置を施して培養しながら、保存します。ご理解をいただいて、同意してくださった患者さんにご協力いただいています。歯の細胞というと歯の再生と思われがちですが、あらゆる臓器の再生に使うことをメインに考えてやっています。実現するかどうかは、まだこれからというところなので、未来に対する投資という感じですけど、歯の細胞は今後いろいろなものに分化する、そういった可能性があるということですね。

さまざまな視点から予防歯科に取り組んでいらっしゃいますね。

そうですね。歯を守ることは患者さんの人生の楽しみを守ることにもつながる、という思いがあります。そうした考えに共鳴してくださる予防意識の高いお母さま方からのご紹介で、お子さまの患者さんも増えています。当院は小児でも、一般歯科からインプラント治療、矯正治療まで幅広く対応するのに加え、「マイナス1歳からの虫歯予防」として、妊娠中のお母さまへの予防治療にも力を入れているんですよ。生まれる前のおなかにいる段階から、虫歯ができる悪循環を断つのがわれわれ歯科医師の役目。すべての歯を一生大切に使っていけるように、皆さんの意識改革のお手伝いをしていきたいと思っています。誰もが安心して受診できるよう、ベビーカーや車いすのままユニットへ入れるバリアフリー設計を取り入れ、駐車場もご用意しています。お子さんからご高齢の方まで気軽にご来院いただきたいですね。

「患者さんファースト」のための工夫に力を入れておられるのがわかります。

6

実は、スタッフ間でも新しい取り組みを始めまして、朝礼の時に褒め合うということをしています。突然、誰かを指名するんですよ。スタッフの誰々さんのことを1分褒めてくださいとか、部下を褒めてくださいとか。突然指名するから、常に誰のどこがいいかを考えておかないといけないんです。私は含まれないんですけど(笑)。仲間たちのいい部分を見て、それを口に出すことで、いろいろプラスになるかなと思ったんですよね。今ではそれが1周して、スタッフ全員で1人を褒めたり、スタッフの家族を褒めたりしています(笑)。笑顔で朝礼を終えられるので、笑顔で業務に入れますし、そのまま患者さんにごあいさつして、お通ししてっていうことができるので、続けていきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/44万5000円~、インプラント治療/38万5400円~(かぶせ物まで入れての最低金額)、唾液検査/4800円~(虫歯のリスク検査)

Access