乳児から高齢者まで幅広く対応
家族でかかれるホームドクター
ホームクリニック柏
(柏市/柏駅)
最終更新日:2021/10/12


- 保険診療
家庭医療の専門医師である「ホームドクター」。これは、いわゆる「かかりつけ医」のことだ。子どもは小児科、大人は内科、膝の痛みには整形外科、認知症には脳神経内科と、年齢や症状によってさまざまな専門科へ通う人は多い。しかし、具合が悪い時に、自分が何科にかかるべきかと悩むのはなかなか骨が折れる。そんな時、どんな症状もまず相談し、一次診療を受けられるのがホームドクターだと「ホームクリニック柏」の織田暁寿院長は言う。ホームドクターとはどのようなドクターをさすのか、どんな患者が来院するのか、ホームドクターとして日々診療にあたる織田先生に話を聞いた。
(取材日2016年4月1日)
目次
どの科に行けばいいかわからない、そんな時こそすぐ相談。医療のエキスパートが必要な治療をカスタマイズ
- Qホームドクターとはどのようなドクターのことですか?
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A
▲家庭医療の専門医師として研修を受けた織田先生
病気、年齢問わず、さまざまな診療を行うドクターのことです。何でも診るというと語弊がありますが、何でも相談に乗り、治療ができるものは行い、専門的な処置が必要な場合は最適な医療機関をご紹介する。つまり、「何だか調子が悪い」と思ったら、何科の症状でもまず訪れてほしいところが「ホームドクター」なのです。例えば、ホームドクターではがんを取り除く手術は行えませんが、がんを早期発見し、信頼できる医療機関をスムーズにご紹介することができます。また、お子さんが熱を出した時、ついでに生活習慣病が気になり始めたお父さん、お母さんも一緒に受診するなど、家族で受診できる点もホームドクターならではのご利用方法ですよ。
- Qどんな時にホームドクターを選ぶといいのでしょうか。
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A
▲どんな症状の時でも相談できるホームクリニック柏
一般的な風邪などの症状、切り傷ややけどのけが、頭痛・めまい・だるさなどの不定愁訴、中耳炎などの耳鼻科疾患、湿疹などの皮膚科疾患……どんな症状の治療にもホームドクターは門戸を開いています。ですが、特に「自分の症状が何科に当てはまるかわからず、どの科に行けばいいかわからない時」はホームドクターを訪れてみると良いでしょう。また、ホームドクターはあらゆる科の初期診療ができるため、たとえ高血圧や糖尿病、動悸などの症状が同時に出ていたとしても、さまざまな病院に通うことなく治療や薬の処方ができます。ご高齢者、小さなお子さんをかかえたお母さんなど、皆さんの通院の負担を軽減できるのではないかと思います。
- Q乳幼児も診てもらえますか?
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A
▲緑を基調とした明るい院内は子どもも安心できる場所
はい。小児科の中でも乳幼児の診療ニーズは高いと思います。小さなお子さんは熱など出しやすく、中には緊急対応が必要な危険な病気の場合もありますが、たいていは成長に必要な通過点のようなもので特に強く心配する必要はありません。ご来院いただければしっかり見極めます。小児医療で注意すべきは「発達」。異変を見逃さず、正しく成長を導いてあげることがホームドクターの務めです。また、当院では受けるべき予防接種のスケジューリングにも力を入れ、母子手帳と照らし合わせ、お子さんに最も負担がなく効果的なスケジュールをお母さんと考えます。小児科での研修やNICUでの経験を生かし、親の気持ちになった医療を常に心がけています。
- Q在宅医療もお願いできるのでしょうか?
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A
▲時には自転車で訪問診療に行くこともある
もちろんです。介護をされているご家族、一人暮らしで体調に不安がある方は、ぜひ一度お電話いただきたいですね。お話を伺った上で、ご家族に来院をお願いしたり、訪問診療が必要な状態かどうかを判断し、痛みなどの緩和ケアやターミナルケア、お看取りなども担わせていただきます。また、これは在宅に限りませんが、ホームドクターが治療する上で重視しているのは、患者さんの生活や家族背景を知ること。どんな環境で暮らし、家族構成はどうなっているのか。それを知るだけで、病気の傾向はある程度見えてきますし、より効果的な治療を考えることができると思います。在宅では特に、家族との関わりが重要なのでよくお話を聞かせていただきます。
- Q認知症の相談も受けてもらえますか?
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A
▲患者にもその家族にも寄り添ってくれる
当院は認知症の早期発見・早期治療にも力を入れています。高齢化社会の現代は、認知症を視野に入れずして高齢者の医療は行えません。この地域の在宅をご希望されている方も、認知症の方が増えてきています。僕はホームドクターが認知症ケアに携わるのは必然と考え、認知症をサポートする医師の資格も取りました。ただ、認知症ケアで一番大切なのは、ご本人の物忘れに対する治療より「認知症の方のご家族のケア」なんです。特に在宅医療は、家族が倒れてしまっては成り立ちません。介護するご家族の健康状態、睡眠、生活リズムのあり方など伺い、時に不安を吐きだしていただくようにしています。皆さんの安心につながっていればうれしいですね。