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山口 壮 院長、山口 巌史 先生の独自取材記事

山口医院

(大田区/大岡山駅)

最終更新日:2026/06/15

山口壮院長、山口巌史先生 山口医院 main

大岡山駅から徒歩約7分、閑静な住宅街の一角にある「山口医院」。1932年の開業以来、90年以上にわたり地域に根差した診療を続けてきた。脳神経外科を専門とする山口壮(やまぐち・つよし)院長は、大学病院や総合病院で培った豊富な知識と経験を生かし、内科から外科、リハビリテーション科まで幅広く診療を行っている。さらに、整形外科や循環器内科、消化器内科などには非常勤で専門の医師を招き、加えて訪問診療や訪問歯科診療、外来・訪問でのリハビリテーションまで対応するなど、かかりつけ医として地域の医療ニーズに応えるための体制を整えている。そんな同院を率いる壮院長と、2025年4月から常勤医師として加わった4代目の山口巌史(やまぐち・よしふみ)先生に、医院の歴史や特徴、今後の展望について話を聞いた。

(取材日2025年9月26日)

祖父と父から受け継いだ古き良き医療体制を維持

クリニックの歴史と特徴を教えてください。

山口壮院長、山口巌史先生 山口医院1

【壮院長】当院は1932年に、先々代院長である祖父が開業したクリニックです。一番の特徴は、やはり90年以上にわたり地域に根差した医療を提供し続けてきた歴史にあります。先代である父からも、医師として多くの影響を受けました。これまで当院では、子どもから高齢者まで幅広い世代のさまざまな病気や訴えに応えるため、私自身が知識を深めるとともに、非常勤の経験豊富な医師にも協力してもらってきました。また、患者さんの病気だけでなく、生活背景や悩み事、相談事も丁寧に耳を傾け、寄り添う姿勢を大切にしています。そうした古き良き地域医療を、私自身も発展させながら受け継いでいます。

現在は、どのような診療を行っているのですか?

【壮院長】私は専門である脳神経外科に加え、総合病院で培った幅広い臨床経験を生かし、内科・外科・リハビリテーション科など総合的に診療しています。当院ではほかにも、整形外科や循環器内科、消化器内科、肛門外科が診られるよう、非常勤で各分野の専門の医師に来てもらい、より幅広い医療ニーズに対応できるよう体制を整えました。リハビリテーション科では、理学療法士が中心となって、患者さんの日常生活動作(ADL)や生活の質(QOL)の向上をめざしたリハビリを提供しています。たとえば、外来リハビリを始めとした、介護保険を利用した訪問リハビリや、リハビリ特化型デイサービスにも取り組み、地域の方々が安心して生活できる環境づくりに努めました。設備面でも、さまざまなケースに対応できるよう消化器内視鏡、CTスキャン、超音波診断装置などを備え、地域のかかりつけ医として医療を提供していきたいと考えています。

訪問診療にも力を入れていると伺いました。

山口壮院長、山口巌史先生 山口医院2

【壮院長】父の代から通院される患者さんも多く診させていただいていますが、その中にはさまざまな理由で通院が難しくなった方もいらっしゃいます。そうした方々を最後まで責任を持って支えていきたいとの思いから、訪問診療にも力を入れています。訪問診療を利用している患者さんの病気や容態は多岐にわたり、求められる医療は外来診療よりも高度で、よりこまやかで、かつ広範囲に及びます。例えば、一般的な内科診療に加えて、点滴や胃ろう、中心静脈栄養、人工呼吸器などを使用している場合には、それらの器具の調整や交換も行います。さらに、当院には歯科医師と歯科衛生士が在籍しているため、在宅で歯科診療を受けることも可能です。

コミュニケーションを大切に寄り添う診療を

訪問診療で大切にしていることは何ですか?

山口壮院長、山口巌史先生 山口医院3

【壮院長】訪問診療では、医療面だけでなく介護や福祉の側面も含めて、患者さんやご家族にどのようなサポートが必要かを見極め、提供していくことが大切です。そのため、医師に加え、ケアマネジャー、訪問看護師、訪問リハビリテーションを行う理学療法士、訪問歯科医師、訪問介護員など多職種がチームとなり、定期的に連絡会で情報を共有しています。患者さんが安心して在宅療養を続けられるようにするためには、こうした連携が欠かせません。

巌史先生はこれまでどのような道を歩んできたのですか?

【巌史先生】私は今年の4月より当院の常勤となりました。これまで、初期研修はここからも近い昭和大学病院(現・昭和医科大学病院)で受け、修了後には父と同じ脳神経外科を専門にすることを決め、そのまま昭和大学医学部の脳神経外科に入局しました。その後は大学の付属病院や関連病院、さらには東京都立荏原病院などで脳神経外科の医師として、脳卒中の救急診療や集中治療に携わる一方、頭痛やめまい、認知症といった外来診療にも力を注いできました。現在もそれらの病院に非常勤医師として籍を置きながら、先端医療にふれることで知識をアップデートし、新しい治療を当院にフィードバックしています。加えて、より高度な検査や治療が必要な際にスムーズに連携ができますので、それを当院の診療に生かしていきたいと考えています。

診療時に心がけていることはありますか?

山口壮院長、山口巌史先生 山口医院4

【壮院長】かかりつけ医の基本は「見る、聞く、触る」だと考え、患者さんとのコミュニケーションを大切にしながら、よく観察することを重視しています。中でも特に心がけているのは、患者さんの話をしっかりと聞くことです。例えば、家族ぐるみでお付き合いしている患者さんであれば、ご家族から見た様子も伺うようにしています。なぜなら、症状だけでなく生活背景も聞くことで、患者さん自身が気づいていない症状や原因、あるいは別の病気の発見につながる可能性があるからです。さらに、患者さんの緊張がほぐれると「そういえば……」と新たに思い出すことも少なくないため、話をする際にはなるべく時間をかけるようにしています。そして、このような「話を聞く」姿勢は、スタッフにも常に強く意識するよう伝えています。

患者には、笑顔になって帰ってほしい

巌史先生はいかがですか?

山口壮院長、山口巌史先生 山口医院5

【巌史先生】大切にしているのは、やはり患者さんとのコミュニケーションです。総合病院の脳神経外科の外来では、患者さんが必要なこと以外はあまり話さない傾向が強く、その点を日頃からもどかしく感じてきました。総合病院と当院のようなクリニックとの大きな違いは、物理的な距離はもちろん、精神的な距離の近さにあると思っています。実際、私は話し方や振る舞いから「医師らしくない」と言われることも多いのですが、それはむしろ私自身のポリシーであり、強みだと考えています。なぜなら、患者さんの中には「こんなことを言ったり聞いたりしたら怒られるのではないか」と感じている方も少なくなく、心に抱えながら誰にも言えなかった思いや悩みを打ち明けていただくことが大切だからです。どんな些細なことでも気軽に相談していただき、安心して笑顔で帰っていただけるようにしたいと思っています。

今後の展望も聞かせてください。

【壮院長】患者さんに健やかな時間を過ごしていただくことを最優先に考えています。そのために、より高い技術や設備を導入し、診療体制をさらに充実させていきながら、何よりも患者さんの話をしっかり傾聴できるようにしていきたいと考えています。こうした取り組みを続けることで、患者さんに「ここに来れば体も心も癒やされる」「山口医院があるから毎日安心して過ごせる」と思っていただければ、これほどうれしいことはないですね。
【巌史先生】祖父が診療している姿を直接は知りませんが、患者さんに対していつも笑顔で、気さくに接していたと聞いています。父も、家の中で見せる姿とは少し違うのですが(笑)、患者さんに対して非常に親身に寄り添う姿勢が印象的です。そうした姿を見習いながら、自分自身も患者さんから信頼していただける医師でありたいと思っています。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

山口壮院長、山口巌史先生 山口医院6

【壮院長】休日や夜間に具合が悪くなり、救急車を呼ぼうかどうか迷うこともあるかもしれません。しかし「本当に救急病院を受診してよいのだろうか」と悩んだり、救急車を呼ぼうと電話をしてもなかなかつながらなかったりして困ってしまうこともあるでしょう。そんなときには当院にお電話ください。いざというときに頼っていただけるよう、時間外や休診日でもできる限り対応できる体制を整えています。もしもの時には遠慮せずご連絡ください。
【巌史先生】私たちはこれからも長く、患者さんとそのご家族を見守り続け、安心して通っていただける医院でありたいと願っています。そのために努力を惜しまず、常に信頼される存在であり続けたいと思っています。どうか苦しいときは一人で悩まず、ぜひ当院にご相談ください。