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新井 幸吉 先生の独自取材記事

新井クリニック

(八尾市/久宝寺口駅)

最終更新日:2020/09/23

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近鉄大阪線・久宝寺口駅を出て北へ徒歩7分ほどのところにある「新井クリニック」。前理事長の新井幸吉先生は、整形外科のほか、生活習慣病などの慢性疾患治療を専門とし、「なんとなく体がだるい」といった不調の原因である自律神経の乱れにもアプローチする。また、近隣の「新井病院」や併設するケアプランセンター「スズラン」などと連携し、長年地域の健康を支えてきた同院。医師と患者の関係もフランクで、院内を見回る新井前理事長に、患者から声がかかることは珍しくない。まるで長年の友と話すように気さくに応じる院長の姿に、患者との信頼関係が垣間見える。そんな新井前理事長に、理想とする医療について詳しく聞いた。
(取材日2019年6月14日)

地域医療とは、ずっと患者と寄り添うということ

新井前理事長は整形外科と内科の両方を診ておられるそうですね。

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はい。もともとは整形外科医師として診療にあたっていたのですが、患者さんから内科疾患のお悩みを相談されることが多く、本格的に勉強し始め、内科診療を行うようになったのです。しかし、勉強すればするほど、どうしても原因がわからないところが出てきました。それが自律神経に大きく寄与していると気づき、現在は生活習慣病などの慢性疾患の内科的治療とともに、自律神経の働きを整えて病気を未然に防ぐための「健康寿命の延ばし方」についての指導も行っています。「きちんと起き、朝食を取る」「睡眠時間をしっかり取る」といったことは当然のことのようで、現代人には難しいんです。そういった生活面でのアドバイスをしながら、未病の状態を見落とすことなく、総合的な診療を行うようにしています。

現在はどのような疾患を診ていただけますか?

外傷、腰痛、膝痛、肩凝りといった整形外科疾患、風邪などの一般内科、循環器疾患、消化器疾患、生活習慣病やなんとなくだるい、元気がないといった慢性疾患まで、さまざまな診療を行っています。また、新井病院や併設のケアプランセンター「スズラン」と連携し、要介護者のためのリハビリテーションやデイサービスなどの介護サービスのご相談にも応じています。ほかにも胃カメラやがん温熱療法の機器も備わっているので、定期的な検診や手術後の受け入れもしています。ドクターは複数おりますので、患者さんはご自身の疾患を専門とする先生の曜日にお越しいただいています。女性医師もおり、女性ならではのお悩みなども気軽にご相談していただけます。また往診にも応じています。外来診察から往診、そして介護医療院まで患者さんに寄り添った医療を提供しているのです。

幅広く地域住民の健康を支えてこられたのですね。

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日々患者さんと接していると、だんだん頼りにされるので、私はそれがうれしくて、どんどん間口が広くなってしまったんです(笑)。日曜診療も行っているんですよ。今でも周辺の病院がお休みの日には100人以上の外来があります。開業した頃は近くに急患を診てくれる施設が少なく、急患対応していても、開いているのは短い時間だったんです。しかし、地域医療とはそもそも患者さんにずっと寄り添っていないといけないもの。少しでもお役に立てるならと、365日開いている状態にしたんです。今では周辺に病院も増えたので、その必要もなくなりましたが、要望にはとことん応えたいという気持ちは開業当初から変わりません。当院の患者さんはざっくばらんな人が多いんですよ。思っていることを素直にそのまま言葉にしますから、こちらもそのまま言い返します。そこがいいんでしょうね。お互いに心を打ち解けるから、信頼関係が築いてこれました。

患者からの要望に応えるシステムづくり

注力していることは何でしょうか?

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患者さんのQOLを落とすことなく生活に戻すことです。そのために、リウマチの治療やリハビリテーションなどの理学療法、運動療法には力を入れています。リハビリルームも広く理学療法士やリハビリ助手が一緒に、機能回復の向上だけでなく、自立した生活に戻れることをめざし、その方に適した身体機能訓練運動療法、物理療法を行っています。しかしリハビリテーションでも難しいこともあり、当院では麻酔科の医師によるペイン治療も行っています。痛みさえなければほとんどの人が快適な生活を送れると思うんですね。患者さんには快適な生活を提供したい、そのためにするべきことがクリニックにはあると思っています。

こちらは多くのスタッフさんがいますね。スタッフ教育にも熱心だそうですね。

はい。ドクターのほか、看護師や理学療法士、ヘルパー、受付のスタッフなどたくさんおりますので、各部署の連携を図るためにも、毎朝の全体朝礼は欠かせません。患者さんからの「ご意見箱」も設置しているのですが、接遇などについて反省点があれば必ず全体に話しています。また各部署ごとでも定例会を行い、安全対策委員会を設けるなど、役割ごとに工夫を図っています。また外部から講師を招き、感染症や服薬、入院患者の褥瘡(じょくそう)対策についてなどの勉強もしています。みんな勉強家なので、積極的に参加してくれるんですよ。

遠隔診療も導入されたそうですね。

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ええ。昨年末くらいにスマートフォンを利用した診療を導入しました。動脈硬化や高血圧、糖尿病といった患者さんを対象としています。これにより、通院の手間が省け、自宅で療養できる時間を増やすことができます。しかし、実際には利用は少ないのが現状です。クリニックへ来て、おしゃべりすることを楽しみにされている方も多いんですよ。でも、それも想定内。慢性疾患の患者さんはご高齢の方が多いですからね。しかし今50代の人がこれから生活習慣病になれば、たやすく使いこなせるでしょう。何事も受け入れられるのに時間がかかるもの。システム面もどんどんと改革を進めることも必要です。今後はさらに広がっていくでしょうから、先の世代への一助となるよう挑戦し続けたいですね。

趣味やスポーツも患者とともに楽しむ

院内でのライブ演奏会が好評だとお聞きしました。

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ええ。毎週水曜の診療が始まる前の時間に、1階の待合室で演奏会を行っているんです。私がギターやオカリナを演奏して、歌が上手な患者さんに参加してもらって、ライブを行っています。いつの間にか患者さんの大合唱になっていることもあるんですよ。せっかく大勢の人が集まってくれているので、そのついでに自律神経を整えるためのヒントなど、少しお話ししたりもします。うぬぼれかもしれませんが、私の下手な演奏やワンポイントアドバイスをよく聞いてくれて、今では診察がない日でも演奏会だけ聞きに来てくれるファンもいるほど。こちらも期待に応えたいと、リクエストが知らない曲の時は次の水曜まで必死に練習しているんですよ。私の健康のためでもあり、趣味と実益を兼ねているので、楽しくやっています(笑)。

なるほど。ほかにも実践している健康法はありますか?

やはり適度な運動は欠かせません。長年続けている社交ダンスもその一つですね。男性は少ないので、引っ張りだこなんですよ。隔週くらいでパーティーに呼ばれますね。ほかにも、患者さんや地域の方と一緒にグラウンド・ゴルフをしています。おしゃべりをすることも楽しみなんです。例えば、「だんだん年を取るとすり足傾向になり、かかとから歩かないと歩き方が悪くなって膝や腰を痛めやすいんですよ」と日常の中の注意点についてアドバイスしています。皆さん喜んでくれます。また、朝にはクリニックの上にあるサービス付き高齢者住宅に赴いて、ラジオ体操するようにしています。皆さんも部屋から出てきて参加してくれるようになりました。自分の健康もそうですが、患者さんの健康状態が一番気がかりですからね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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開業当初は、近隣の患者さんは少なく、遠方から治療に来られる方が多かったのですが、今はほとんどの方が近くにお住まいの方なんです。そう思うと、この地にやっと根が生えたなと感慨深いものがあります。病気のことだけでなく、先々の不安や家族のことなど、さまざまなご相談を受けることも多く、頼っていただいてうれしく思い、私もまだまだ頑張って、地域の皆さんの期待に応えていかなくてはと思っています。クリニックの外来診療のほか、新井病院やデイサービスセンターなどとの連携で、患者さんとの出会いから看取りまでを支え続けていきたいと思っています。これからもスタッフと力を合わせ、地域の皆さんに喜ばれるクリニックをめざします。

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