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宮島 進 院長の独自取材記事

すすむ皮フ科クリニック

(豊中市/曽根駅)

最終更新日:2019/12/04

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阪急宝塚本線の曽根駅から南へ進むと、バラ園や本格的な野球場を備えた豊島(てしま)公園が広がる。公園のすぐ西隣に見えるのが「すすむ皮フ科クリニック」だ。宮島進院長は内科や救命救急センターでの診療経験を経て皮膚科診療の道へ。現在はこれまでの経験を生かし、皮膚症状と全身疾患との関連にも注目しながら診療を行う。また、幅広い年代の患者と向き合う中で、わかりやすく納得してもらえる説明をしたいと工夫をこらす。「なぜこのような症状が起きたのか、この治療をしたらどう良くなるのか、イメージできるようにお伝えして、患者さんに治療の意欲を高めてもらいたいですね」と穏やかにほほ笑む院長。「処方する薬の多くは先に自分で使ってみます」という院長に、診療にかける思いをじっくりと聞いた。
(取材日2019年11月14日)

皮膚科のホームドクターとして地域に貢献

先生はお近くのご出身ですか? これまでのお仕事についても教えてください。

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ええ、私はもともと曽根で育ちました。豊島公園でもよく遊んだものです。豊中は飛行機がよく見えますよね。そのせいか、私は小さい頃から航空機と生き物が大好きでした。エアラインパイロットと医師の両方になれないものかと、大人になるまで本気で悩んだものです。最終的には医師の道を選び、大学卒業後は幅広い診療ができるようになりたい、という思いから、まずは内科を専攻。救命救急センターでの勤務も経験しました。その後、もともと関心があった皮膚科へ進み、大阪大学医学部附属病院や大阪厚生年金病院では、内科疾患で起こる重い皮膚症状の治療に携わりました。ただ、いつかは開業して地域に貢献したい、「皮膚のファミリードクター」になりたいと思っていたので、2007年に慣れ親しんだこの場所で開業したわけです。

患者さんはどんな年代の方が多いですか?

そうですね、年齢による偏りはなく、この近辺にお住まいのさまざまな年代の方が受診されています。皮膚科というと、子どもやご高齢の方が多いように思うかもしれませんが、働き盛りの方も来られますよ。ご家族ぐるみで通われたり、患者さんからの紹介で来られる方が多いからかもしれませんね。赤ちゃんのときにアレルギー性の皮膚症状で受診していたお子さんが、思春期に入って今度はニキビで受診されたりもします。すっかり大きくなり面影が変わっていると驚きますが、成長した姿を見られるのはホームドクターならでは、ですね。

最近、目立つ症状はありますか。

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以前はアトピー性皮膚炎、アレルギー疾患、じんましんなどで来られる方が多かったですね。最近では糖尿病など生活習慣病の方が増えているからでしょうか、内科的な病気に伴う皮膚のかゆみや赤みで来られる、成人の患者さんが増えているようです。例えば血糖値が高い、腎機能が低下した、あるいは高コレステロールや高尿酸値が、皮膚の赤みやかゆみの原因になることもあります。また皮膚のかゆみは、メンタルストレスや疲れ、寝不足などで感じやすくなるものでもあります。このため、原因不明のかゆみや発疹は、食習慣や日常生活の様子、場合によっては検査データや血液検査の結果なども見ながら病因を探っていきます。ここでは内科や救急での診療経験が役立っていますね。その他、巻き爪や外傷の治療、小手術なども行っています。

患者が納得できる説明でモチベーションを高めていく

診療の基本的な方針を教えてください。

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原則的には、ガイドラインや、効果に十分な裏づけがある治療法を選択します。ただ、患者さんの状況や思いをよくお聞きしして、柔軟性のある対応も心がけています。例えばアトピー性皮膚炎のガイドラインでは、皮膚の炎症の重症度に応じて強さの異なるステロイドを使うことになっていますが、どうしてもステロイドを避けたいのであれば、他の治療法をご提案することも。そういう患者さんは治療への思い入れが強く、すでにいくつもの医療機関を受診している場合があります。ですから、まずは患者さんに受け入れてもらえる方法で治療を始めてから、より良いと思われる治療法を少しずつ提案していきます。また、アトピー性皮膚炎なら食事の内容、衣服の質や枚数なども確認しますね。かゆみの原因になりがちな合成保存料や着色料を含む食べ物は避け、刺激の少ない繊維をお勧めしたり、服の着すぎで体感湿度や温度が高くなりすぎないようアドバイスします。

患者さんの治療へのモチベーションが高まるように、心がけていることはありますか。

患者さんに、納得して治療に取り組んでもらえるような説明をめざしています。今の状態だけでなく、なぜこうなっているのか。そして治療をしたらどうなるのか。「2週間ぐらいきちんと薬が塗れたらおそらくここは良くなるから、そこで次の薬に変えましょう」と、先の見通しも伝えます。そして次回は改善した部分をきちんと評価し、逆に症状が残っている部分は塗り方や薬の変更について再度お話しします。皮膚の治療効果は、医師から見れば改善や悪化が明らかでも、患者さんにはそう見えないこともある。ですから、常に客観的な評価を伝え、患者さんには達成感や次の治療目標を具体的に知ってもらいます。そうすれば、「次の診察まで頑張って治療しよう」とモチベーションを高めてもらえるのではないでしょうか。自宅での治療は毎日、時には1日数回の積み重ねだからこそ、その必要性を納得できることが大事だと考えています。

納得してもらえる説明をするために工夫していることは?

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各患者さんの診療時間には限度があるので、短い時間を有効に使うことは常に意識しています。診察室に入ってこられたときのお顔を見て全身の体調を推し量り、雑談の中で必要な情報を確認していきます。また、デスクの上には患者さん専用のモニターを置き、検査結果やガイドラインのポイントなど、大事な情報は私がお話しするだけでなくモニターで見て理解を深めてもらいます。それから、皮膚科の医師ならではのメリットだと思うのですが、私自身もアレルギー体質ですので、飲み薬や塗り薬、日焼け止めなどはほとんど自分でも使い心地を試しています。飲み薬の眠気や倦怠感、塗り薬の刺激感や保湿効果などは実感をもって説明できますし、患者さんに副作用が生じたときにも、共感しながら受け止められると感じています。

皮膚の治療で患者の明るさを取り戻したい

では、診察にあたって患者さんに協力してもらいたいことはありますか。

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皆さん、診察前には「ここも診てほしい、あれも聞きたい」と思っていますが、いざ診察室に入ると思いがけず記憶から飛んでしまうようです。「あれを聞けばよかった」という言葉を後からよくお聞きします。ですから、疑問点や見てほしい部分などは、できれば簡単なメモにまとめたり、問診表に具体的に書いてもらえるとありがたいですね。せっかく来ていただくのですから、患者さんが必要としている情報はもれなくお伝えしたいと思っています。

今、診療にやりがいを感じる瞬間はどんなときですか?

特にお顔や首など、露出部に皮膚症状がある患者さんは、治療が進んで皮膚のコンディションが改善に向かうにつれ、表情や話しぶりも明るく変わってきたりします。女性はもちろんですが、男性もです。そんな様子を見るたびに、「診察では何も言わないけれど、心の負担になっていたのだな」と、皮膚の症状が心の健康に与える影響を痛感しますね。明るい笑顔で「さようなら」と言ってもらうと、こちらも大きなパワーをもらえます。

最後に、患者さんへのメッセージをお願いします。

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当クリニックには、最先端の治療機器や特殊な検査機器はありません。そのかわり、特定の領域や疾患に偏ることなく、皮膚疾患であればどの年代の患者さんのどんな症状でも診ますし、全身的な疾患から起こる皮膚症状もフォローするなど、幅広い皮膚科診療に取り組んでいます。皮膚の症状は患者さんの環境や治療で刻々と変化しますが、治療は毎日コツコツ続けないといけません。そのため、治療やケアの必要性について患者さんが納得し、少し先の改善を具体的に思い描きながら、前向きに続けてほしいと思います。皮膚に異常があればすぐ受診していただき、お帰りになるときには「来て良かった」と感じてもらえるよう、的確な診療やサポートに今後も力を入れます。「皮膚のホームドクター」として、気軽に頼っていただければうれしいですね。

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