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網野 浩 院長の独自取材記事

西蒲田整形外科

(大田区/蓮沼駅)

最終更新日:2025/09/12

網野浩院長 西蒲田整形外科 main

蓮沼駅から徒歩3分程度の立地にある「西蒲田整形外科」は、2018年に網野浩院長が前院長より引き継いだクリニック。継承後は、大幅に改修を行い、医療器具などは現在に至るまで日々アップデートしている。特に最近では、自動精算機や医療AIを取り入れた電子カルテ作成を採用。「よりスムーズに診療ができるようになった」と網野院長も満足しているそう。同クリニックは、整形外科のほか、リハビリテーション、リウマチ、骨粗しょう症などの診療を行っている。現在、理学療法士が2人在籍し、けん引装置など先進の器具を使いながら、リハビリテーションを担当。可能な限り痛みを和らげることをめざし、日常生活を快適に過ごせるように、患者とのふれあいを大事にしながら治療すると語る網野院長に、現在の診療や今後の展望について話を聞いた。

(取材日2025年8月6日)

日々更新を続け、より良い診療を届ける

2018年に継承し、7年目となりました。以前からどのような変化がありましたか?

網野浩院長 西蒲田整形外科1

私が引き継いでから、クリニック内を土足対応にしたり、お手洗いを洋式にしたりと多くの改修を行いました。今まで使用していた器具が古くなってきているので、設備の更新は随時行っています。具体的に言うと、リハビリテーションで使用するけん引機、ウォーターマッサージベッド、手を温める上肢用渦流浴などですね。あとは、骨粗しょう症検査をする、骨密度測定装置も古くなっていたので、何年か前に新しいものに替えました。エックス線撮影機器は、これまでの方式から、より進化した「DR(デジタルラジオグラフィ)」に切り替えました。 DRは、従来よりも少ないエックス線量で高画質な画像が得られるのが特徴です。 そのため、患者の被ばくリスクも低減でき、素早く画像処理できるので、待ち時間も短縮できますそれからエコーを導入したのもここ数年ですね。

アップデートされていますね。現在は、どのような患者さんが多いですか?

古くなったので新しいものに交換しているという感覚ですね。さまざまな情報が入ってくるので、予算なども踏まえて良さそうなものは導入を検討しています。患者さんは高齢の方が多く、腰や膝の痛み、あとは首や肩の痛みですね。肩はいわゆる四十肩や五十肩を訴えている方も多いですね。現代人は、スマホやパソコンを使用していますので、ストレートネックなどの症状も多いと思います。本来、首はS字カーブを描くような形状ですが、このカーブが失われ、まっすぐな状態になってしまうと、首や肩の凝りが悪化するといわれています。

高齢の女性に多く見られる骨粗しょう症の診療も行っていますね。

網野浩院長 西蒲田整形外科2

はい、骨粗しょう症の患者さんも来院されていますね。地域の健診などで超音波検査を行い、そこから要再検査となった方が紹介されて当院にいらっしゃいます。骨粗しょう症は、女性ホルモンが関連していますので、閉経後の女性がかかりやすい病気です。ですので、骨粗しょう症財団では、40歳から5年ごとに検査をしたほうがいいと提唱しています。当院では、性能にこだわった骨密度測定装置を導入しており、腰椎と大腿骨の2ヵ所を測定して、診断しています。

若い世代だとどのような症状で来院されますか?

若い世代ですと、スポーツをしている方や、外傷のリハビリテーションのために来院される方、あとは小学生高学年くらいの女の子だと 側弯症で来院される方もいますね。側弯症は、学校の健康診断を受けて、精密検査が必要だと判断されて当院にいらっしゃる場合が多いです。成長期の女の子に多く見られる症状で、成長期が終わると側弯も止まるとされていますが、成長していると側弯がどんどん進んでしまう恐れがあります。ひどい場合は手術になることもあります。様子を見て、コルセットをつけたり手術になったりすることもありますが、当院ではそこまで重症の方はいらっしゃっていないですね。なぜ女の子に多いのかは不明です。

診療の中ではリハビリテーションを重視

リハビリテーションは2人の理学療法士の方が担当されているのですよね。

網野浩院長 西蒲田整形外科3

はい、リハビリテーションは当院で大切にしていることの一つです。運動能力を取り戻すことをめざし、日常生活を痛みなく楽しく過ごせるように、患者さんに合わせてリハリビテーションを行いたいと思っています。現在、患者さん1人につき20分、理学療法士が1対1でサポートをします。リハビリテーションで通院されている方は半分以上が高齢者になりますので、1回改善を図ってもまた痛みが出てくる場合も多いです。長期間通われる方がほとんどですので、その時の症状に向き合い、患者さんに合わせたケアを行っています。

予約システムは今後どのように取り入れていく予定ですか?

現在、リハビリテーションは1枠20分で予約を取る、完全予約制にしています。初診の方と、シーズンによってインフルエンザの予防接種も予約を受けつけていますが、再診は予約制ではありません。予約制のメリットとデメリットはさまざまですので、今見極めているところです。予約をされていても、その日の天候などによって当日キャンセルしたくなることもあると思いますし、当日症状が出て診てもらいたいという方もいるはずです。急を要する方を受け入れたいという気持ちも強いですので、検討中ですね。また、初診の方は予約時に問診票をスマホで打ち込んで送ってもらうようにしているので、スムーズに診察できるようになりました。

網野院長が診療時に大切にしていることは?

網野浩院長 西蒲田整形外科4

やはり、患者さんからお話を聞いて、どういう状況なのかを把握することは一番大事だと思っています。痛む場所や症状など、ご本人も説明しづらいこともあると思うので、丁寧に耳を傾けるようにしています。初診の方限定で、直近で始めたのが、AIを使った電子カルテ作成です。私の口元に小さなマイクをつけておくと、音声を拾ってカルテに起こし、私と患者さんのやりとりを要約してまとめてくれるので、助かっています。今まではカルテを自分で書かないといけなかったので、患者さんに背を向けることもしばしば。AIを使えば自動でカルテ作成ができるので、患者さんとしっかり向き合って話ができるのがとてもいいですね。

運動や食事など、日々のちょっとした習慣が健康を導く

先生が健康のために日頃から大切だと思うことは?

網野浩院長 西蒲田整形外科5

適度な運動と食事ですね。骨粗しょう症ならカルシウムを乳製品などから取ってほしいですね。それから、紫外線を浴びることも必要だと思います。紫外線を浴びることによるリスクもあるので、バランスが難しいですが、まったく浴びないとビタミンDが生成されなくなります。ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨の健康を維持する上で重要な役割を果たすもの。紫外線を吸収しないと、食事で取ったビタミンDが活性化されないので、ある程度紫外線を浴びることを推奨しています。

運動習慣がない人にお勧めの方法はありますか?

前院長が提唱したダイナミックフラミンゴ体操は、自宅でもできるので、お勧めしています。手すりや椅子などに手をかけ、片足を上げて1分ほど静止。それから足を変えて同様に片足立ちになり、1分間静止します。これを朝、昼、晩3回やることで、股関節に負荷がかかるので、骨の形成や強化につながります。もちろん、日頃からウォーキングなどをするほうがいいですが、歩行が困難になってきた高齢者や、今のように暑い時期は外出するのも危険なので、自宅でできる運動を取り入れるのがいいでしょう。

今後の展望を教えてください。

網野浩院長 西蒲田整形外科6

骨粗しょう症を始め、患者さんが訴える肩、腰、膝などの体の痛みをしっかり診ていきたいですね。広範囲にはなりますが、さまざまな疾患があるので、見落としのないように診察していきたいと思います。痛みがなかなかなくならない人は、何か別の原因が潜んでいる場合も多いです。近くには信頼できる大きな病院がいくつもあり、紹介することが可能です。特に、連携している病院のひとつでは、ウェブで24時間予約ができるようになりました。今までは電話予約のみだったので、夕方や遅い時間に来院された方を紹介したくてもできなかったのですが、比較的早めに予約を取ることができるのは助かりますね。これからも近隣の病院と連携しながら、患者さんを診断していきたいと思っています。

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