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古川 清暁 理事長の独自取材記事

古川歯科

(米子市/伯耆大山駅)

最終更新日:2024/04/23

古川清暁理事長 古川歯科 main

米子市淀江町、ホームセンターや大型ショッピングモールが立ち並ぶ国道9号線沿いにある「古川歯科」。2009年開院以来、良きパートナーとして地域住民の歯を守り続けている。理事長の古川清暁先生は都内のクリニックで歯周病治療の経験を積み、鳥取大学にて口腔外科に勤務。外科的治療を含めた高度な歯科医療の経験に裏打ちされた総合的な歯科診療や、歯周病治療を含めた予防歯科を強みとした歯科医療を提供する。また、現役レスラーとしての一面も持つ古川先生は、筋肉質な体形からレスラーらしさを感じさせる中、とても優しい笑顔を見せるのが印象的だ。「患者さんの人生を考えた歯科医療を提供したい」と話す言葉からも、患者に対する強い思いを感じずにはいられない。

(取材日2022年4月27日)

これまでの経験を鳥取の歯科医療に生かしたい

歯科医師をめざしたきっかけはありますか。

古川清暁理事長 古川歯科1

実家が歯科医院でしたので、その影響は大きいと思います。歯科医院の診療時間が終わると、歯科医師の父に僕も歯を診てもらっていました。父もわが子には雑に扱うこともあって痛かった思い出も(笑)。そんな父ですが、毎年すごい数の年賀状が患者さんから届いていて「すごいな」と子ども心に感じていました。父からは「後は継がなくていい」と言われていたので、進路を選択するときに警察官とか他のこともいろいろと考えたこともありました。ただ、僕は子どもの頃からよく歯科医院に出入りをして、模型を作ったりして遊んでいて、とても細かい作業が好きで得意なんですよ。「自分の得意を生かせる職業を」と、自然と歯科医師を選択しました。

歯周病治療のご経験が豊富とお聞きしました。

大学卒業後に勤務した都内の歯科医院は歯周病を専門に治療していたので、深く勉強できる環境でした。歯周病の治療というのは歯を抜いたり削ったりするわけではないので、それを考えると患者さんの体を傷めつけずにできる治療だと思っています。歯は一度削ったり抜いたりしてしまうと、元には戻らないですが、歯周病は治療やケア次第で改善が期待できるので、ファーストチョイスとして歯周病治療から始めるのはとても重要だと学びました。その歯科医院は今でこそ当たり前になった予防のための定期管理を20年以上前から取り入れていました。メンテナンスだけで予約が埋まることもあったのですが、それは患者さんご自身が「口腔メンテナンスがいいことなんだ」と正の感情が動かないと不可能なことだと思います。「歯を残す治療」という僕の歯科医療の基本的な考えは、この経験が大きく影響しています。

鳥取にいらっしゃったきっかけは?

古川清暁理事長 古川歯科2

鳥取には大学時代の後輩の結婚式に出席するために訪れたのですが、移り住むきっかけはそこで妻と出会ったことでした。僕はもともと電車移動や人混みが得意ではないので、鳥取の車社会やほどよい便利な町のつくりがとても住みやすく感じています。鳥取に来てからは鳥取大学医学部口腔外科に勤務していましたが、そこでは親知らずの抜歯やインプラント、歯周外科や外科的な手術までさまざまな経験を積むことができました。また、大学病院ではがんなどの全身疾患を持つ患者さんや、地域の歯科医院では対応できない重症の方を対応することも多かったのですが、そこで得た大きな学びは「患者さんのお話を聞くことの重要さ」でした。症状に至るまでの背景を理解できると、治療方法やゴール自体も変わってきます。さまざまな患者さんとたくさんお話をし、お一人お一人の背景を理解することの重要性を実感しました。

来て良かったと思ってもらえることが一番大切

古川歯科はどんなクリニックでしょうか?

古川清暁理事長 古川歯科3

当院の特色を上げるなら「歯科医院がもっと患者さんにとって気軽な場所であってほしい」と思ってやっていることでしょうか。患者さんの中には痛いところだけを治療したい方、隅々まで診てほしい方、歯科医師からの提案をプレッシャーに感じる方など、さまざまな方がおられます。僕は当院に来てくれた患者さんには希望されることをやって差し上げたいし、「来て良かった」と思って帰っていただきたいと思っています。一緒に治療を行っていくことで「あそこの先生は良くしてくれたからまた行ってみよう」「今度は定期的に診てもらおう」と、患者さんがご自身の歯や口の健康のために自発的に動いていただける状態が理想ですね。

クリニックとして工夫している点をお聞かせください。

まずは、精密な治療に必要な機器をしっかりとそろえている点ですね。詳細なデータを取るための歯科用CTや、細かい作業を行う上で重要な手術用拡大鏡、無影灯ライトも使用していますね。建物などの設備の面では、カウンセリングルームとキッズルームを設けているのに加えて、妻が保育士ですので、お母さまの治療中にお子さんをお預かりする一時保育も行っています。あとは、スタッフが働きやすい環境づくりも大切にしています。小さなことですが、昼休憩時は当院から弁当を出しているほか、誰かの誕生日をはじめ、月に一度は皆が希望するものを出前しています。しっかり食べて午後への英気を養ってもらいたいですね。院内で何か特別に意思統一の場を設けてはいないのですが、誰かがお休みする時には他のスタッフが代わってくれたり、診療中もよく気がついて動いてくれたりと、互いを助け合う関係性を築けています。

こちらの歯科治療について教えてください。

古川清暁理事長 古川歯科4

一般歯科から歯科口腔外科、審美面に配慮した治療、歯周病治療、予防歯科等 幅広い相談に対応しています。専門性を極めるというよりは、患者さんがお困りのことに対して可能な限りお応えできるよう、総合的な対応力を意識して診療しています。特筆するなら、歯周病の治療・管理のことや、予防歯科、メンテナンスなどを得意としてるのが特長です。読者の方に知っていただきたいこととしては「正中離開」のお悩みに対応している点でしょうか。簡単にお話しすると、補綴治療の際に真ん中のすきっぱも埋まるようにするのですが、見た目にすごく悩まれていて当院にたどり着かれる患者さんも多いので、お悩みの方がいらっしゃれば気軽にご相談いただけたらと思います。

患者の人生を大切にした治療を行いたい

診療の中で特に心がけていることはありますか?

古川清暁理事長 古川歯科5

勤務医時代の学びに通じる部分ですが、やはり患者さんの背景を理解して治療につなげていくことですね。どんな職業でも同じかもしれませんが、年齢と経験を積み重ねていくとパターン化した仕事をしてしまいがちになるかと思います。パターン化したほうがいいケースもあるのですが、落とし込み過ぎてしまうと違和感に気づけないことも。患部だけではなく患者さんご自身を診て「なぜこうなったのか」「どうしたいのか」を見つけることが重要だと考えています。どのくらいの治療を求めているか、金銭的な状況、仕事について、趣味は何かなど、患者さんとお話しする中で知った内容や状態、行動にしっかりと目を配った診療を行いたいと心がけていますね。

予防歯科についてお聞かせください。

当院では、定期管理として歯周病予防のための歯石除去などを推奨しています。定期的に診させてもらえると仮に状態が悪くなっても、次の定期管理の時に発見することができます。すぐに発見できれば歯を削らずに済むケースが多いのです。削ることが多いと虫歯のリスクにもなるので、できるだけ削るのを減らすことが一番の予防につながると考えています。また、フッ素は子どもだけが対象だと思われているかもしれませんが、大人の方にもメリットはたくさんあります。知覚過敏の方などや虫歯になりやすい方は特にお勧めです。極力削らずにフッ素などで予防をしていく。一番いいのは、適切に治療しながらも何もしないことともいえるかもしれませんね。

読者の方へメッセージをお願いします。

古川清暁理事長 古川歯科6

当院は人情味がある歯科医院だとよく言われます。お願いされたら断らないですね(笑)。「お願いだから抜かないで」と言われたら、本当に抜きません。それって、できそうでなかなか実現しにくいことだと思っていて、僕は医療だけのレベルで判断したくないんですよ。患者さんの背景や人生を考えた治療をしたいと思っています。それに、皆さん罪悪感を持って歯科医院に来られることが多いのがとても心苦しいです。「前回から日がたってしまってすみません」なんて言われる方もいらっしゃいますが、こちらは全然気にしていませんよ。来てくれないと何もして差し上げられないので、来てくれるだけでありがたいんです。美容院のように、自分をきれいにする感覚で歯科医院に来てもらいたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/30万円~、ホワイトニング/1万5000円~、セラミックを用いた補綴治療/6万円~、小児矯正/4万5000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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