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野口 卓司 院長の独自取材記事

はる歯科診療室

(高松市/昭和町駅)

最終更新日:2023/12/11

野口卓司院長 はる歯科診療室 main

高松駅から、西へ約2km。さぬき浜街道沿いの交通至便な場所で、2009年に「はる歯科診療室」は開業した。清潔感を感じさせる白い壁と、温かみのあるれんが造りの壁を取り合わせた外観には見覚えがある地元住民も多いだろう。同院で院長を務める野口卓司(のぐち・たくじ)先生は、広島大学歯学部の歯周病態学講座で学び、広島での勤務医経験を経て高松市に帰郷した。誰もが安心して通える環境づくりにこだわりながら、患者のさまざまな相談に丁寧に耳を傾けることで、オーダーメードの診療を展開。各種SNSでの情報発信にも精力的に取り組み、地域住民の口腔環境維持とデンタルIQ向上に貢献している。「患者さまには笑顔になっていただきたいんです」と熱く語る野口院長に、これまでの歩みを振り返ってもらった。

(取材日2023年10月15日)

誰もが安心して通える、地域のかかりつけ歯科医院に

開業場所は、いくつか選択肢があったのですか?

野口卓司院長 はる歯科診療室1

選択肢は2つありました。1つは、大学院時代から約10年間暮らしていた広島県。そしてもう1つは、生まれ育った地元香川県です。知り合いの多い広島での開業も魅力的でしたが、実家では母が一人で生活しておりましたので、2009年の春に広島の歯科医院を退職。その年の6月に、高松で「はる歯科診療室」を開業しました。建築会社さんからご紹介を受けてこの場所に立った時には、足元から鳥肌が立ったことを今でも覚えています。これからはこの場所に骨を埋める覚悟で、地域医療に貢献していくのだと思うと、武者震いが止まりませんでした。

開業にあたり、内装や設備ではどんな点を工夫されましたか?

人間が最も美しいと感じる比率を、受付カウンターや駐車場の看板など複数の箇所に取り入れています。院内は靴の脱ぎ履きが不要なバリアフリー設計として、パウダールームやベビーシート、キッズスペースも完備しました。また初診の患者さまや久しぶりに来院された患者さまには、問診を行うための個室のカウンセリングルームを用意。さらに院内感染防止策として、高圧蒸気滅菌装置、ホルマリンガス滅菌機などをそろえるとともに、AEDや酸素ボンベ、酸素マスク、血圧計、パルスオキシメーターといった緊急時の初期対応が可能な医療機器も導入しています。安全性にはとりわけ配慮した歯科医療環境を整えていますので、安心してご来院いただきたいです。

開業当時と現在とで、何か変化があれば教えてください。

野口卓司院長 はる歯科診療室2

厚生労働省によって2016年に制定された制度、「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」の届出を出しました。この制度は特定の審査基準を満たした上で、医科医療機関や介護保険施設、地域包括支援センターと緊密に連携し、地域完結型医療を推進する歯科医療機関が対象となります。届出をした歯科医院では、予防処置において保険が適用されますので、継続的に口腔管理を行いながら歯科疾患の重症化予防に取り組むことができます。当院も、より患者さまのライフステージに合わせた歯科医療サービスを提供できるようになったと感じます。また2021年からは、ママと子どもが安心して通えることをコンセプトに掲げた、全国規模の歯科医院グループに加盟いたしました。グループの一員として、安心・安全性に配慮した誠実な歯科治療を提案・提供し、未来を担う子どもたちの笑顔を守りながら、ご家族の豊かな人生に貢献していきたいです。

歯周病治療を軸としながら、あらゆる悩みに応じる

大学院では、歯周予防学を専門に学ばれたそうですね。

野口卓司院長 はる歯科診療室3

神奈川歯科大学を卒業後、広島大学歯学部の歯周病態学講座に入局し、歯周予防学について研究を重ねました。医学というものは、多くの症例から導き出された最大公約数の上に成り立つもので、予防はその原点にあると考えたからです。大学院卒業後は広島駅付近の歯科医院に勤務したのですが、ここでも多くのことを学ばせていただきました。院長は常に学びの姿勢を忘れないパワフルな方で、まだ経験が浅い私に対しても、「治療の引き出しはできるだけ持つように」と、ご自分の知識や技術を惜しみなく教えてくださったんです。月に2回はインプラント治療、歯周病治療、補綴治療をトータルに学ぶ勉強会を、また月に1回はOBの先生を招いて、矯正の勉強会を開かれていました。数多く在籍していた代診の先生方からも、たくさんご指導いただきましたね。私は患者さまにどうしたら喜んでもらえるかを考える時に、いつも院長や代診の先生方のご指導を思い出しています。

開業後は、定期健診から親知らずの抜歯まで幅広く対応されていると伺いました。

専門とする歯周病治療を軸として、一般的な歯のお悩みにはほぼすべて対応しております。定期健診では私が口腔内の診察を行いますが、診察と同程度に、歯科衛生士による歯のクリーニングやブラッシング指導も重要視しています。患者さまのセルフケアだけで、すべての歯垢や歯石を取り除くことは困難です。特に歯周病は再発しやすい疾患ですので、きちんとお手入れを続けないと、状態が悪化していく恐れがあります。患者さまには、ぜひ定期的な通院とメンテナンスを継続していただきたいです。また、腫瘍などの難しい症例に関しては近隣の大規模病院へご紹介しますが、悩まれる方が多い親知らずの抜歯は、極力院内で対応するようにしています。親知らずは虫歯や歯周病に罹患しやすいため、やはり定期的なチェックを受けることが大切です。

虫歯や歯周病以外の相談も多いのでしょうか?

野口卓司院長 はる歯科診療室4

そうですね。歯ぎしりや日中の食いしばりなど、虫歯や歯周病以外の原因から起こる歯のトラブルやご相談はとても増えました。内科の先生から、睡眠時無呼吸症候群の患者さまを紹介されることもあります。当院では歯ぎしりや食いしばり、また激しいスポーツから歯を守るため、あるいは睡眠時のいびきや無呼吸の発生を防ぐため、しっかりと歯型を採った上で、各種マウスピース型の装置を作製しています。昔は存在しなかった疾患も含めて、とにかく幅広い主訴に取り組むことで治療の引き出しを増やし、患者さまのさまざまなお悩みに応えたいという想いがあります。

オーダーメードの診療で、地域に愛される歯科医院へ

先生が診療を行う上で、最も心がけていることは何でしょう?

野口卓司院長 はる歯科診療室5

患者さまのニーズに寄り添った、オーダーメードの診療を提供することです。例えば小豆島などの遠方から来院される患者さまや、付き添いが必要な患者さまに対しては、負担を軽減するため治療回数を少なく設定しています。治療方針を決める際も、入れ歯やブリッジ、インプラント治療など複数の選択肢を挙げた上で、患者さまご自身に選んでいただく形を取っています。私がめざすのは、痛みが少なく、よく噛めて、見た目も良く長持ちする歯科治療です。「治療をしたらそれで終わり」にするのではなく、治療後も状態を保てるように、初めから予防やメンテナンスを重視した治療計画を立案します。当院には歯のメンテナンスのプロである歯科衛生士が4人在籍し、専門性の高い予防処置を行っていますので、安心してお口の管理をお任せください。

SNSなどを通じた情報発信にも意欲的ですね。

来院された患者さまには、院内で毎月1回発行する「はるニュース」という情報紙をお渡ししています。スタッフが手書きで作成するこの情報紙は、ちょうど今年に入って150号を数えました。加えて、ブログや写真共有サービス、動画共有サービスでも情報を発信しながら、地域のデンタルIQ向上をめざす努力を続けています。後進となる歯科医療従事者の育成も課題の一つです。私は2010年から10年以上、香川県歯科医療専門学校で歯周病学の専任講師を務めており、未来の歯科衛生士や歯科技工士に向けて講義を行うことで、知識や技術の継承に努めております。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

野口卓司院長 はる歯科診療室6

子ども医療費の手厚い助成制度が設けられた高松市は、全国的に見ても子育てに適した街だと感じます。私はお子さまのお口の健康を通して、ご家族皆さまに笑顔になっていただきたい。そのためにも、ご家族皆さまが通院しやすく、お口の健康を維持しやすい環境づくりにこだわりたいと考えています。積極的に人材の確保に取り組みながら、週休2.5日をめざして働き方改革を実行し、従業員満足度も向上させていきたいです。歯科医院は院長とともに成長すると言われますので、私自身も日々成長することを心がけ、これからも地域の皆さまに愛される歯科医院をめざして、精進を重ねてまいります。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/38万5000円〜、スポーツ用マウスガード/5000円〜

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