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近藤 正也 院長の独自取材記事

まさや歯科クリニック

(名古屋市昭和区/八事日赤駅)

最終更新日:2021/10/12

近藤正也院長 まさや歯科クリニック main

地下鉄名城線八事日赤駅から徒歩10分、住宅街に佇む「まさや歯科クリニック」。2009年に近藤正也院長が開業した歯科クリニックだ。白を基調とした清潔感のある院内。窓からは外の日差しが差し込み、明るい印象を与える。同院では一般歯科、審美歯科、小児歯科、矯正、インプラント治療などの幅広い診療を行うほか、医師との連携が必要な睡眠時無呼吸症候群の治療にも対応している。また、患者が安心して治療を受けられるよう滅菌環境の維持を徹底しており、毎回の滅菌作業、パッキングを欠かさないだけでなく、患者用スリッパも使い捨てのものを用意している。「自分がされても納得できる治療を提供したい」と語る近藤院長。日々の診療で心がけていることや力を入れる治療などについて、近藤院長に話を聞いた。

(取材日2017年6月14日)

東京での勤務経験で得た技術と滅菌環境への意識

開業されるまでの経緯を教えてください。

近藤正也院長 まさや歯科クリニック1

大学を卒業してから東京の総合病院の歯科で8年間勤務し、地元名古屋に帰り開業しました。「自分のやれることを精一杯やろう」という気持ちでスタートしましたね。病院勤めの頃は入院患者さんを含め、有病者の方を中心に診療していましたので、今でも歯科以外の有病者の方がいらっしゃった場合、状態を把握してその方に合った治療内容を判断します。また、東京にいた頃は病院だけでなく複数の開業医の先生の所でも経験を積ませていただき、その1つに歯科医師からも支持される歯科クリニックがありました。そこは治療の技術はもちろん機器の滅菌が徹底されており、歯科の知識が豊富な歯科医師でも安心して任せられるような環境と院長先生でしたので、開業時にはそのクリニックを参考にさせていただきました。

専門の分野や、力を入れている治療があれば教えてください。

審美歯科の中でもレジンを使用した治療です。レジンは、歯が欠けてしまったり削ったりした部分に使用する詰め物で、色は歯の白さに近いため、金属よりも自然に仕上げることができます。レジンは保険診療で受診できますから、私のレジンの治療経験・知識を生かして、当院では保険診療をご希望の場合でも金属はなるべく使わないように心がけていますね。その他は、全身の健康との関わりを通して、噛み合わせや睡眠時無呼吸症候群の治療にも応じています。

噛み合わせや睡眠時無呼吸症候群の治療では、具体的にどのようなことに取り組まれているのですか?

近藤正也院長 まさや歯科クリニック2

噛み合わせの治療では、歯の噛み合わせ調整や、時にはマウスピースを装着してもらい症状改善をはかります。噛み合わせが悪いと見た目も気になりますし、口内炎や舌の傷ができやすくなってしまうため、場合によっては舌がんの原因となることも。また多くの方が、歯に痛みが出ると虫歯や歯周病を思い浮かべるでしょうが、実は噛みしめや歯ぎしりによって痛みを起こすことも多いのです。噛み合わせ治療は、これらの改善・予防にもつながることはもちろん、中には頭痛も改善されたという声もあります。噛み合わせ治療に力を入れるようになってから、かぶせ物の材質にもこだわるようになりましたね。同じくマウスピース型の口腔内装置を用いて治療を行うのが、睡眠時無呼吸症候群です。治療には呼吸器内科の医師による診断と、口腔内装置による治療指示が必要となるため、医科との連携が欠かせません。当院でもクリニックと連携して、多くの治療にあたっています。

自分がされても納得できる治療を

日々の診療で心がけられていることはありますか。

近藤正也院長 まさや歯科クリニック3

「自分がされても納得できる治療をすること」「患者さんのお口に真面目に向き合うこと」ですね。当たり前のことですが、自分がされたくないことは患者さんにもやりたくないですし、逆に自分がされてうれしいこと、安心できることを患者さんにも提供したい。治療においても環境作りにおいてもそうです。また、基本的には治療を長引かせないことも心がけていますが、どうしても時間が必要な場合は、あらかじめ説明するようにしています。想定よりも時間がかかってしまうケースの時は、「最後までしっかり治療を提供したいので、お時間をいただけますか」とお願いします。患者さんが納得してくださるような説明を心がけています。

滅菌環境についても徹底して取り組まれているとか。

はい、患者さんの安心・安全を第一とするなら、決して欠かしてはいけない点ですので。一般的に、歯科における滅菌への取り組みは以前と比べ改善が見られていますが、機器の使い回しがなくなったわけではなく、院内感染のリスクが根強く残っている現状があります。当たり前のことではありますが、患者さんにはそのようなリスクを抱えながら治療を受けてほしくありません。そのため当院では、使用した道具は毎回滅菌して一つ一つパッキング。チェアに設置している機器も、先端部分を毎回滅菌したものと交換し、それぞれが触れないように空間を開けて配置しています。あとは、患者さんが使用されるスリッパはすべて使い捨てです。多くのクリニックは滅菌スリッパを使用されていると思いますが、私自身それがあまり好きではなくて。開業時からこのスタイルを継続していますね。

設備や使用されている機器について教えていただけますか。

近藤正也院長 まさや歯科クリニック4

開業時から導入している機器で、歯科用レーザーはよく使用します。当院のレーザーは粘膜などの軟組織に向けたもので、口内炎の治療や審美治療の補助、歯周病の治療、抜歯後の止血などに使います。抗血栓凝固剤などのお薬を飲まれてる有病者の方が血が止まらない時に、レーザーで止血をする場合もありますね。口内炎においては、レーザーですと短時間で治療が可能です。そのほか、今となっては珍しいものではありませんが、痛みを軽減するために、麻酔の針を打つ前に表面麻酔薬を塗布したり、圧力や速さを調節できる電動麻酔器を取り入れています。

将来のことを考えて若いうちから歯への意識を

患者層について教えていただけますか。

近藤正也院長 まさや歯科クリニック5

1番多いのは0〜4歳の子どもで、次にその親の世代(30代前半)、20代と続き、40歳以下の方が半数以上を占めます。開業した当初から子どもが多かったわけではなく、ありがたいことに患者さんからのご紹介もあり、徐々に増えてきた印象ですね。あとは、外国の方もよくいらっしゃいます。患者さん同士の繋がりで当院を知ってくださったのだと思いますが、一時期は色んな国の方が頻繁に来院されました。言葉の面で苦労したこともありますが、辞書を引いたり身振り手振りでコミュニケーションを交わしましたね。文化は違っても歯の治療は変わりありませんから、特別意識したりすることはなく同じように丁寧な治療を心がけています。

小児歯科において心がけていらっしゃることはありますか。

子どもが歯科治療を嫌いにならないように心がけていますね。例えば、年齢によってできることは変わってきますから、親御さんによく説明させていただいて、子どもの成長に合わせて治療を進めます。といっても、最近の親御さんはお子さんの歯のケアに熱心なので、重症の子は少なく、フッ素塗布やシーラントなど予防を目的とした診療がほとんどです。あとは、治療のおまけとしてお菓子をプレゼントしていますね。クリスマスシーズンには歯科用チョコレートをあげることもありますが、基本的には「よく噛むように」という思いも込めて、歯科用グミがおまけのお菓子。顎が小さいが故に歯が並びきらず歯並びが悪くなっていくケースが多いので、できるだけ普段からよく噛んで顎を使い、歯並びが悪くなる可能性を下げようという取り組みの一環でもあるんです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

近藤正也院長 まさや歯科クリニック6

当院は子どもやその親御さんが多くいらっしゃるので、主にその世代へ伝えたいことになりますが、子どものお口は親御さん次第ですから、将来のためにもしっかりと気を使ってあげてほしいですね。そして、子どものことだけでなく、特に出産後のお母さんは歯周病にかかりやすいので、子育てで忙しいかもしれませんが、自分のことも意識してあげてください。また女性においては、高齢の女性に多い骨粗しょう症のお薬を飲まれていると、数ヵ月間そのお薬をやめてもらってからでないと歯の治療ができないことがあるんです。このような将来に起こりうる体の変化のことも考えると、若いうちから歯周病などの歯のケアを意識していただきたいです。患者さんのためにという思いで診療に向き合っていますので、お悩みがあれば、些細なことでも気軽にご相談にいらしてください。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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