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坂中 勝 院長の独自取材記事

坂中内科クリニック

(高槻市/摂津富田駅)

最終更新日:2020/05/19

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高槻市阿武山団地近くのあぶやまスクエア2階にある「坂中内科クリニック」。院長の坂中勝先生は、風邪、咳、脂質異常症や糖尿病などの生活習慣病治療といった内科、心臓を中心に脳血管や腎臓疾患などの治療を行う循環器科のほか、各種検診や予防接種なども行う地域のかかりつけ医。長年たくさんの患者と向き合ってきた坂中院長のモットーは「初心を忘れないこと」だと言う。穏やかながらも場を明るくする話しぶりから普段の診療の際の人柄がうかがえる。常に患者の気持ちに寄り添い、コミュニケーションを密に取ることを心がけている坂中院長にこれまでの道のりや診療に対する思いなど聞いた。
(取材日2018年5月10日/再取材日2020年4月14日)

地域医療に貢献すべく開業医の道へ

医師をめざされたきっかけは?

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父が京都市内で開業していました。7歳上の兄はすでに医師を志し、父の後を継ぐので私は将来何をめざしてもよかったのですが、自然と自分も医学の道へ進むんだろうと思うようになりました。器具を煮沸したり、血沈を目測したり、診療室や医療機器、器具を見て育ち、少しずつ医業に興味が湧いていきました。

なぜ循環器科を専門に選ばれたのですか?

学生の頃、単純に「心臓が止まったら終わり」と考えていました(笑)。当時は若気の至りで、心臓が最も大切、面白そうと思ったのです。母校の大阪医科大学を卒業後、兄の仲介で、兄の母校である京都府立医科大学に入局し、医師としての人生をスタートしました。

なぜ開業を決意されたのでしょうか?

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京都府立医科大学附属病院、神戸中央病院で研鑽を積んだ後、縁あって40歳まで松下記念病院の立ち上げ医員、その後次長として、内科一般を含めて3日に1回のご遺体解剖もあった多忙なレジデントの8年間を過ごしました。その後15年間勤めることになる東和会病院からのお誘いをいただきました。当時は同院創立当初でもありさまざまな救急患者を受け入れ、骨折修復や小さな外科手術を含めてあらゆる患者さんを診ました。ここでの経験が現在の診療に生きており、母校の先輩である理事長先生にとても感謝しています。副院長を指名させていただいていました。そして55歳の時、理事長先生より住宅都市整備公団の医療中心の施設計画に声をかけていただきました。今考えると年齢のこともあり運をいただいたのです。感謝しています。縁の大切さを思わざるを得ません。

患者の後ろ姿を見て自身の評価を知る

患者さんに多い主訴はどんなことですか?

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冠動脈疾患、不整脈、弁膜症などに由来する心不全や糖尿病、脂肪肝、腎障害の方が多いですが、咳など気道系疾患の方も多いです。今後は消化器疾患が増えてくると思います。一方、健診などで判明する生活習慣病も多く、治療の目的と将来像をしっかりと説明し、納得いただいた上で治療を受けていただけるよう心がけています。

診療におけるモットーを教えてください。

「初心を忘れず」。診療後の患者さんの後ろ姿を見ると、今日は来てよかったと納得して帰って行かれるのか、がっかりされているのかがわかります。患者さんの後ろ姿を見るとき、自分の医師としての評価を知るんです。医師と患者さんの信頼関係が大切と思っているので、診療時間が多少かかっても納得していただけるまで説明することを心がけています。

先生のモットーにはどのような原点があったのでしょう?

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学生の頃講義中に聞いた逸話が原点になっています。診断学の教科書も作成した高名な教授が退官講演で「私の誤診率は25%です」と言ったという内容でした。「4人に1人誤診?」と驚いたのですが、実は診断名自体は正確で治療も正しいのですが、例えば顕微鏡での組織像や手術での肉眼的所見が、少しでも推察とずれると誤診としたのです。今日のように優れた検査法や設備がなく、医療情報や知見も乏しかった時代の話ですが、初心を忘れず、謙虚に努力している重鎮の老医師の姿勢に感銘を受けました。

大切にされているお言葉もあるそうですね。

中国の漢詩に「少年老い易く 学成り難し 一寸の光陰 軽んず可からず 未だ覚めず池塘 春草の夢 階前の梧葉 已に秋声」というものがあります。自分への戒めであり、指針であり、教訓です。現在75歳前ですが、いつの間にか頭は白く姿も若い頃とは違う。心の中では若い、負けるものかと思っていますが、動く姿は年を重ねていると気づかされます。また、「自分がしてほしいと思うことは人にもそのようにしてあげなさい」という言葉。患者さんに接するときの気持ちです。もう一つは「敵はわが心の内にあり」。嫌だな、避けたいなという弱気な気持ちは、すべて自分の心の中にある。自分への戒めも含めて、日々大切にしています。

父の姿が今も理想とする医師の形

先生がお持ちの年季の入った黒いかばんが印象的です。

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父の往診かばんです。父は旧帝大卒の明治生まれで、昭和の初め頃のものと思います。皮もボロボロですが、このかばんが本来の医師像かと思うんです。検査機械や医療技術の進歩・発展は日進月歩ですが、私は診療の基本も大切にしたいです。父は開業後も勉強を怠らず、お金とは無縁で信念を貫いて診療しておりました。そしてそれを支え続けた母がいました。幼い頃より依存して成長した母への感謝も大きいです。その母は余裕のない勤務医生活中の私が45歳の時、突然余命数ヵ月ということが判明し、母親孝行らしいことを何もしていなかった自分に気づき、言いようのない後悔に泣きました。かわいがってもらっていた妻が毎日仏壇に食べ物とお茶を供えています。

息子さんと一緒に診療されていますね。

ありがたいことに息子は「お父さんと一緒に診療をするのが夢だ」と言ってくれています。私が循環器中心なので、内視鏡などを中心とする消化器領域を選んだそうです。院内の改装も行いました。希望の星である息子の活躍に期待するところは大きいです。自分にとって成功した良いことに驕ることなく、自分のもとを去った人、助けられず失った人、そういう患者さんを決して忘れず、ともに真摯に向き合っていきたいと思っています。病める人に寄り添う息子の姿に改めて教わることも多いです。具合が悪くなったらこのクリニックへと思っていただけるよう、息子とともに診療していきたいですね。

先生はとても若々しいですが、ご自身が健康のために意識していることはありますか?

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一番は希望や理想、気概を失わないこと。それらを失ったとき人は老いると思っています。私はここ高槻西部の地で、地域に根差したかかりつけ医として生涯現役で診療します。その気概が健康につながっていると思います。あとは毎日の食事で栄養管理をし生活面で支えてくれ、また事務長としてサポートしてくれている妻に本当に感謝しています。知り合った頃からの変わらぬ優しさ、ほほ笑み、笑顔に救われています。娘の助けも多大です。開業当初の事務立ち上げや厚生局への電子対応、クリニックへのちょっとした助言など娘を頼りにしています。また、時間を見つけては中古レコード店で、昔お金がなくて買えなかったクラシックなどの中古品を探すのもとてもわくわくしますね。学生時代、国家試験直前の6回生の夏まで硬式テニスの正選手として頑張っていた頃が懐かしい。いつまでも希望や理想、気概を失わずに元気で息子と地域医療に貢献していければと思います。

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