生涯整った歯並びや噛み合わせをめざす
中・高校生からの歯の矯正
あかつき矯正歯科クリニック
(秦野市/秦野駅)
最終更新日:2024/04/17


- 自由診療
歯の矯正は乳歯の段階、永久歯に生え替わった後の10代から20代、成人になって40代くらいまで、条件によっては高齢になってからなど、さまざまな年代で行うケースがある。その中でも「必要なお子さんは中学生から高校生までの間に矯正を始めるのが望ましい」と話すのは、大学病院時代から現在まで20年以上も矯正歯科を専門としてきた「あかつき矯正歯科クリニック」の臼井暁昭院長だ。「この時期は大人の歯の基礎ができ、顎や骨の成長も続いているため、生涯続く歯並びに向けた矯正がやりやすい時期なのです」。では、矯正を検討すべき症状、矯正の流れと注意点、目立たない矯正の方法はあるのかなど、中・高校生からの矯正に関する疑問に答えてもらった。
(取材日2024年2月15日/情報更新日2024年3月15日)
目次
食べ方の癖や食事にかかる時間などが気になったら、子どもの将来を考えて矯正を検討する必要性も
- Q歯の生え替わり後の矯正は何歳頃から検討すればいいでしょうか?
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A
▲長年矯正治療を専門としてきた臼井院長
一般的にすべてが永久歯に生え替わるとされる13歳前後、中学生くらいで検討を始めて、10代後半から20代前半までに矯正を終えるのが望ましいでしょう。この時期は将来に向けた歯並びや噛み合わせの基礎ができ、しかも顎や全身の骨の成長はまだ続いているため、30〜40代で行うより効果的な矯正が期待できます。お子さんもまだご自宅で暮らしていることが多く、数年かかるとされる通院も続けやすいと思います。もちろん中・高校生は受験や部活動も忙しい時期ですから、成人後にご自身の意志で矯正するかどうかを決めても問題ありません。ただ、お子さんが一生使う歯のことを早くから考えていただくのも大切ではないでしょうか。
- Qどんな症状のときに中・高校生の矯正を考える必要がありますか?
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A
▲診察室と一体となったカウンセリングルーム
今のお子さんは食事ができないほど悪化した不正咬合は少なく、歯並びや噛み合わせをより良く整える目的の矯正が中心になっています。ですから明らかに歯並びが乱れたお子さん以外にも、ご家族から見て歯並び・噛み合わせが何となく気になる、片側だけ噛みにくそう、食べるのが遅く感じるなどの気づきがあれば、矯正歯科にご相談いただくといいでしょう。また、自分でも歯並びを気にして人前ではマスクをしたまま過ごすようなお子さんも矯正歯科の受診をお勧めします。中学生くらいで一度診せておくと、本当に矯正が必要かどうか、始めるなら今がいいのか5年後くらいがいいのかなどがわかり、適切な矯正のタイミングを逃しにくいと思います。
- Q一般的な矯正の方法や注意点などを教えてください。
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A
▲治療の際は臼井院長が丁寧に説明
歯全体にマルチブラケットという矯正装置をつけ、目標とする歯並びに向けて少しずつ歯を動かしていきます。マルチブラケットはアーチ型のワイヤーと歯に固定するブラケットの組み合わせで、一般的には金属製のブラケットを歯の表面に取りつけるため目立ちやすいとされます。矯正中は数週間おきに通院してワイヤーを調整しながら、2〜3年ほどかけて矯正していきます。注意点は装置をつけた状態でもきちんと歯磨きをすること、矯正後も約2年はメンテナンスのため通院を続けることです。動かした歯の位置を安定させる期間に加え、その後も成長や加齢により歯の形や位置は少しずつ変化するためご希望があれば年1回程度のメンテナンスを行います。
- Q矯正装置が目立つのを避けたいときの選択肢はありますか?
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A
▲清潔感のある診察室
金属製のブラケットを目立ちにくい材質に変える方法のほか、ワイヤーとブラケットを上下とも歯の裏側につける「舌側(ぜっそく)矯正」がありますが、熟練の技術が必要とされるので行えるクリニックは限られます。また、目立ちやすい上の歯だけ裏側につけ、下の歯は表側につける「ハーフリンガル矯正」という方法も。どの方法も矯正の期間はおおむね2〜3年ほどと表側からの矯正とあまり変わりませんが、装置の装着や調整にかかる診療時間がやや長くなると思います。一般的に費用は製作コストの関係上、表側からの矯正、ハーフリンガル矯正、舌側矯正の順に高くなります。このほかマウスピース型装置は透明なので、比較的目立ちにくいでしょう。
- Qこちらのクリニックで行う矯正の強みや特徴を教えてください。
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A
▲スタッフとも連携し治療を行っている
矯正歯科専門のクリニックで、私もスタッフも専門の知識・経験が豊富ですから、舌側矯正をはじめ患者さんの症状やご希望に応じた矯正をご提供できるのが強みです。歯の動きが当初の予定どおりに進まない場合も、すぐに次の手を打ってリカバリーする対応力も備えています。また、最初に1時間ほどかけて「矯正を考えた理由」「どんな歯並びが目標か」など患者さんの本音までしっかりと伺うのも特徴です。矯正が専門の歯科医師から見た理想形と患者さんのご希望は異なる場合もあるので、当院では両者の考えを丁寧にすり合わせて、どのように矯正を進めるかを複数案ご用意し、患者さんが納得のいく矯正をめざして矯正計画を決めていきます。
自由診療費用の目安
自由診療とは検査料/1万9800円、分析・診断料/2万7500円、永久歯の矯正(表側)/66万円~、永久歯の舌側矯正/121万円〜、永久歯のハーフリンガルによる矯正/99万円〜、マウスピース型装置を用いた矯正/99万円~ ※すべて口腔筋機能療法(MFT)の費用含む
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。