臼井暁昭院長の独自取材記事

あかつき矯正歯科クリニック

(秦野市／秦野駅)

最終更新日：2024/02/06

秦野市の保健福祉センター前バス停からすぐのところにあるのが「あかつき矯正歯科クリニック」だ。矯正治療に関する専門性の高い技術を提供し、丁寧な対応、そしてリラックスして通える雰囲気を求める患者が、地元のみならず遠方からも訪れるという同院。臼井暁昭（としあき）院長は、大学病院での12年間にもわたる豊富な臨床経験に加え、その間に咬合力と顔の形とのバランスについての研究や、勤務の合間を縫ってアメリカの講習会で研鑽を積んできたという矯正治療を専門とする歯科医師だ。「矯正は、歯並びの改善がめざせるという楽しみがある治療です。もっと気軽に受けてほしいですね」と話す臼井院長に、同院のことや矯正治療を専門にしたきっかけ、診療の際の心がけなどを詳しく話してもらった。

（取材日2021年1月18日／情報更新日2024年2月1日）

患者にとってより良い選択肢を提示することを大切に
矯正治療を考えているなら専門家に相談してほしい
新しい技術や知識も柔軟に取り入れていきたい

患者にとってより良い選択肢を提示することを大切に

クリニックを紹介していただけますか？

当院は、矯正治療を専門とする歯科クリニックです。私自身が矯正治療を専門としており、オーソドックスなマルチブラケットによる矯正治療から歯の裏側（舌側）に装置をつける舌側矯正、上の歯は裏側、比較的目立ちにくい下の歯には表側に装置をつけるハーフリンガル矯正、マウスピース型装置による矯正など、幅広い矯正方法に対応しています。精度の高い矯正をめざす上で重要となるセファログラムと呼ばれるエックス線撮影装置や、デジタルスキャナーなども備えているほか、私を含めた当院のスタッフは全員が矯正の経験者であり、その経験を生かした口腔内のクリーニングや患者さんへのアドバイスなどを行っています。このように、矯正治療を専門とするクリニックとしてスタッフも含め高い専門性を持っているのが当院の強みだと考えています。

力を入れていることは何ですか？

どれかの方法に力を入れるというよりは、お話ししたようにさまざまな矯正方法に対応できる中で患者さんに寄り添った、一人ひとりの患者さんのニーズに合わせた矯正ができるというのがコンセプトです。例えば、矯正で多くの方が気にするのが見た目です。仕事やコンプレックスから、装置がついているのが周りからわかるのが嫌だという場合には、舌側矯正やハーフリンガル、マウスピース型装置を使った矯正を紹介したり、普通の表側につける装置でも、ワイヤーやブラケットを透明なものにしたりするなどの提案をしています。あくまで、私の考えを押しつけるのではなく、矯正を受ける患者さんにとって、より良い選択肢を相談しながら一緒に決めていくことを大切にしています。また、そもそも矯正は、生活の質をさらに良くするための治療だと考えていますので、治療中も生活の質を維持したり負担が少なくなるようにしたりするのは大切なことだと考えています。

子どもの矯正についても教えてください。

子どもの場合は、できるだけ取り外しのできる装置を選ぶようにしています。子どもは、給食を食べたり友達と遊びに行ったりする中で、3〜4年も装置をつけたままなのは大変ですし、不安も大きいと思うんです。でも、取り外しのできる装置で夜眠る時だけつけるのだったら、見た目も気にならず、日常生活には何の制限もなく過ごせます。また、最近では中高生でも舌側矯正を選ぶ人が増えてきています。少し前までは、表側に装置をつけるのがほとんどでしたが、今は、それによっていじめられるのではないかと心配する親御さんが少なくないですね。

矯正治療を考えているなら専門家に相談してほしい

スタッフとの連携も強いそうですね。

スタッフあっての診療というところがあります。特に、患者さんとコミュニケーションを取るにも、歯科医師にはちょっと言いにくいということもあると思いますが、細かいことでも歯科衛生士をはじめとするスタッフが話を聞いて、必要であれば私に伝えてくれています。矯正治療には期間が長くかかりますから、スタッフにも協力してもらって、その間に患者さんが不安にならないようにするのは大切だと考えています。また、歯並びが悪くなる原因に口や舌の動きの悪さがあり、矯正をしても、口や舌の動きがそのままだと、元の歯並びに戻ってしまう原因となり得ます。そこで当院では、それらの癖にアプローチする口腔筋機能療法（MFT）に力を入れていて、矯正治療中に歯科衛生士などのスタッフが患者さんに説明をしながら、口や舌の正しい動きを指導しています。

診療の際に心がけていることは何ですか？

患者さんの生活の質を大切にすることです。舌側矯正など目立ちにくい治療を提供できるのもそうですが、ほかにも、実際の治療のゴールは、患者さんによって違ってくると思うんです。もちろん、教科書的な仕上がりはありますが、人の体ですからピタッと線引きできるわけではありません。例えば、前歯が出ているのを引っ込めると、それによってほうれい線が深くなって老けて見えるようになることがあります。ですから、どの程度しわになるかをある程度予測し、説明して、相談しながらゴールを決めていくのも大切になってきます。数字では表せないところもありますが、そうした丁寧な対応もできるのが矯正を専門とする歯科医師の特徴ではないかと思います。

矯正治療を専門とするクリニックを選ぶメリットは大きいのですね。

そう思います。豊富な経験や知識、技術を持った矯正を専門とする歯科医師なら、最初の相談や治療を開始する前の段階での治療計画の選択肢もいろいろと提案できますし、その後も丁寧にフォローアップできると思います。このように、治療後のトラブルを未然に防ぐという意味でも、矯正を専門とする歯科医師に診てもらったほうが安心だと思います。それに、矯正治療は一生に一度で済ませたいですよね。そのために後悔のないよう、納得できる方法を提案したり、提供したりできるのも、矯正を専門とする歯科医師ならではだと思います。歯を動かすことはブラケットと同じなので、マウスピース矯正が増えてきてはいるものの治療に時間も経済的にも費用がかかってくるので、やはり信頼できて最後まで面倒を見てくれるクリニックをお勧めいたします。

新しい技術や知識も柔軟に取り入れていきたい

歯科医師を志した経緯と、どんなクリニックをめざして開業されたか教えてください。

高校生の頃、人に必要とされるような仕事に就きたいと思い、医療の道に進みたいと考えたんです。そして歯を削ったり抜いたりするよりも、子どもの成長や発育、人がもともと持っている力などを利用する矯正治療に興味を持ちました。それで松本歯科大学を卒業してから同大学病院の矯正歯科に入局して、開院する直前まで約12年間勤務しました。その間さらに研鑽を積むため、アメリカへ講習を受けに行き、各分野を専門とする歯科医師が協力して治療を行うことに影響を受けて、私も地元に矯正治療に特化したクリニックを開業したいと考えました。開業からずっと患者さんやスタッフにストレスがかからないようなクリニックづくりを心がけています。待ち時間が短い、矯正の時の痛みが少ないなど患者さんのストレスをできるだけ減らせれば、結果的にスタッフのストレスも減ります。患者さんが安心できる医療を提供できるよう今後も取り組んでいきたいと思っています。

お忙しい中、休日はどのようにお過ごしですか？

家族で一緒に遊びに行くことが多いです。私は自転車が好きなので、息子と一緒に自転車に乗って出かけることもします。最近では、2時間くらいかけて江ノ島まで行っています。この辺りは山や自然が多いので、水筒やお菓子などを持って、ちょっとしたハイキングのように出かけるのが楽しいですね。せっかく緑豊かな秦野市にいるので、都会ではできないような遊びをしたいですし、子どもたちには、山で遊んだ経験を将来、思い出してもらえたらうれしいですね。あとは、家族でスキーに行くこともあります。今年は、ちょっと無理そうですけどね。

今後の展望とメッセージをお願いします。

技術革新はどんどん進んでいくので、古いものに固執するのではなく新しい知識や技術も吟味しながら取り入れていく柔軟な姿勢でいたいですね。最近では3Dプリンターを導入し、デジタルデータの有効活用をしています。アナログの作業が減り作業工程をデジタル化することで、マウスピース矯正装置などの精度が安定すると考えています。また地元の方たちには、都内に向かわなくても矯正治療が専門のクリニックが近所にあることを知っていただきたいですね。歯並びが気になっている方は一度無料相談にお越しください。良い方法を一緒に考え、提案させていただきます。