葉山揚介院長の独自取材記事

はやま歯科医院

(飯塚市／新飯塚駅)

最終更新日：2023/10/03

福北ゆたか線新飯塚駅から車で約10分。主要道路である国道200号線や201号線からもアクセスしやすい場所にあるのが「はやま歯科医院」だ。院長の葉山揚介先生は福岡歯科大学卒業後、福岡大学医学部で学び、さらに福岡市内の歯科医院にて研鑽を積んできた。そして2009年5月に地元である飯塚にて開業。同院では一般歯科をはじめ、インプラント治療や審美歯科、訪問診療などを行っている。「患者さんに通い続けてもらうには、技術面はもちろん接遇も重要だと思っています」と語る葉山院長に、診療方針や今後の展望について詳しく語ってもらった。また、これから改装を予定しているとのことで、どのように生まれ変わるのかについても深掘りしてみた。

（取材日2023年8月7日）

すべての世代の人をサポートできる歯科医院でありたい
「ここに来て良かった」と言われる歯科医院をめざす
歯科治療だけではない付加価値を患者に与え続けたい

すべての世代の人をサポートできる歯科医院でありたい

どのような想いで開業されたのかをお聞かせください。

私は地元が飯塚で、高校を卒業するまで暮らしていましたので、歯科医師として地元に貢献したいという思いから開業しました。とはいえ、開業当初はただひたすら目の前の患者さんの治療を行っていたので、がむしゃらに走り続けていた記憶しかありません。そして開業から3年くらいたった時、周辺の同世代の歯科医師がさまざまな場所で研鑽を積んでいることを知り、私も参加するようになったんです。それからは「もっとこうしたい」という明確なビジョンが見えてきました。代診の先生に来てもらうようになり、訪問診療も始めたことから「子どもから高齢者まですべての世代に対応できる歯科医院」をめざして動くようになりました。私一人ではかなえられないことでも、代診の先生をはじめとしたスタッフのみんなと協力することで、患者さんの満足度向上へとつなげられていたらうれしいです。

来院する患者層や主訴について教えてください。

子どもから高齢者まで幅広いです。地元の人だけでなく、田川や鞍手、宮若などの筑豊地区全体や行橋方面からも来られています。クチコミのほか、ホームページを見る人はインプラント治療が目的の人が多いですね。5年ぶりや10年ぶりに歯科医院に来たという患者さんは、ホームページを見て「優しそう」とか「痛くなさそう」という印象を持ってくれているようです。小児は虫歯予防と歯並びの相談で来られる患者さんが多いです。20代から40代はクリーニングがメインで来られる方が多く、このエリアの患者さんの意識の高さがうかがえますね。なので、当院の歯科衛生士には患者さんのモチベーションが維持できるような対応をしてもらっています。また高齢者になると入れ歯やインプラント治療のご相談が増えてきます。

患者さんとの接し方で配慮している点について教えてください。

歯科医院に来られる方の大半は、不安で怖いんですね。なので勇気を振り絞って来てくれた患者さんが安心できるよう、まずは話をしてコミュニケーションを深めるようにしています。専門性の高い技術で治療することももちろん大事ですが、やはり人間同士ですから心のつながりがないと通い続けてもらえません。明るく元気に、優しく接して患者さんのハートを掴んでいきます。また患者さんの意思を尊重し、ライフスタイルに合わせて治療することにもこだわっています。忙しくて頻繁に通えない患者さんでも、限られた時間で最善の治療に努めることで、満足度が上がると思うんです。そういった積み重ねによっても信頼関係ができると思うので、常に患者さんの状況を考えながら動くようにしています。

「ここに来て良かった」と言われる歯科医院をめざす

診療方針についてお聞かせください。

患者さんに「この歯科医院を選んで良かった」と言ってもらえる歯科医院であるべきだと思っています。つまり患者さんの話をじっくり聞き、どうなりたいかをきちんと把握した上で満足いく治療を行うということです。それぞれの患者さんの中にはめざしたいゴールがあり、それが必ずしも私たちの思いと一致しないかもしれません。ですが、可能な限り患者さんが理想とする状態に近づけるのが私たちの使命だと感じています。その時にでき得るベストな治療をしつつ、患者さんの要望に適切に応えていくことが重要なんですね。わざわざ足を運んできてくれる患者さんに満足してもらうためには、必然的に私たちは相手の立場に立った行動を取っていかないといけないんです。

特に力を入れている診療や得意分野はありますか？

歯科衛生士が中心になって、予防歯科に力を入れています。虫歯になったから来るのではなく、定期的にメンテナンスをすることで口腔内を良い状態に保ちやすくなりますし、虫歯の早期発見にもつながるんですね。メンテナンスを怠ると、歯周病になってしまう恐れもあります。仮に歯周病になっても、当院にいる歯周病を専門とする歯科医師が対応するので安心してください。あとは、インプラント治療が得意でなおかつ力を入れています。この地域の人たちにはインプラント治療の需要が高いように感じているのですが、まだ「怖い」「危ない」といった印象を持っている人がいるのも事実です。そこで当院では、デジタル機器を用いて安全性に配慮したインプラント治療の提供に努めています。

スタッフさんが多い印象ですが、うまくリーダーシップをとっていらっしゃるのですね。

そうですね、歯科医師4人、歯科衛生士7人、受付と助手が4人、歯科技工士が2人といった感じで人数は多いと思います。患者さんへの応対に関しては、スタッフが私を見て真似しているからか、みんな明るくハキハキしてくれていますね。勉強に関しては、動画の教育ツールを使って院内で共有しています。以前は集まって勉強会をしていたのですが、それぞれ空いた時間を有効的に使って自主的に勉強できるよう、ツールを活用するようになりました。連絡事項もツールを使って共有できるので、効率が良いですね。時代に合わせてスタッフ同士のやりとりも進化させていく必要がありますから、無駄をなくしたり作業工程を一元化したりすることで、院内がうまくまとまるよう努めています。

歯科治療だけではない付加価値を患者に与え続けたい

今後の展望についてお聞かせください。

これからは、主に高齢の方たちがどれくらい食べ物を噛めているのか、どういう食事をしているのかを含めたサポートを積極的にしていきたいと考えています。例えば、歯の治療をした後に、管理栄養士からのアドバイスをもとにした患者さんに合った食事の提案ができたらもっと患者さんの健康維持につながるのではないかと思うんです。やはり人の生活において食べることは基本ですから、おいしく食事をしてもらいたいですね。そこに体に良い食事のアドバイスがプラスできれば、健康寿命をより伸ばせるのではないかと思うんです。そうすることで、医科歯科連携もスムーズに行えるのではないかと思っています。口腔内を健康に保ち、しっかり噛んで食事を取るためのサポートをしていきたいです。

院内の改装後、さらにパワーアップするのが楽しみですね。

今、ユニットが6台ですが将来的には8台になる予定です。また入り口近くに初診の部屋やカウンセリングルームをつくったり、メンテナンスのエリアを分けたりして、患者さんやスタッフが動きやすいようにします。さらに体成分分析装置も導入したいと考えています。これを活用したら、今後取り組んでいきたい食事に関するアドバイスもしやすくなるのではないかと考えています。患者さんが健康になり、それを長く維持してもらうことが理想ですから、それを私たちが全力でお手伝いできたらうれしいです。また今後もどんどんデジタル化を進めて、治療の質を上げつつ費用に配慮して患者さんに貢献したいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

歯科医院には、ぜひお口の中に異常がなくても来てほしいと思います。なぜなら、何もない時こそ、その状態を維持することで健康を保つことにつながるからです。また自分では何もないと思っていても、お口の中をチェックすると何かが見つかるかもしれません。早期発見に越したことはありませんから、専門家に見てもらうことは大事なんです。問題なく物が噛めて、おいしく食事ができることで生活の質も上がるでしょう。なのでまずは気軽に、お口の状態を見てもらう感覚で気軽に来院してみてください。患者さんが健康に過ごすために、歯だけではなくトータルでサポートいたします。明るく話しやすいスタッフに何でもご相談くださいね。