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平尾 彰規 院長の独自取材記事

ひらおファミリア歯科

(高槻市/高槻駅)

最終更新日:2020/04/01

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JR京都線・高槻駅から約4分。下町風情の残る町並みの一角に、イルカのマークが目印の「ひらおファミリア歯科」が見えてくる。日本小児歯科学会小児歯科専門医の平尾彰規院長による専門性の高い小児歯科診療を提供する同院には、待合室のキッズルームに加え、診療室にもまるで自宅にいるような環境で診療が受けられるファミリアルームがあり、元気に遊ぶ子どもの声が聞こえてきそうだ。鮮やかなポロシャツ姿で迎えてくれた平尾院長は、優しい笑顔とエネルギッシュな人柄が印象的で、子どもの心理を熟知し、気持ちを捉えた診療から”イルカさんの先生”と親しまれている。歯科に抵抗のある子どもも積極的に受け入れ、子どもや保護者の救世主として信望を集める平尾院長に、診療への思いから幼少期の話まで幅広く聞いた。
(取材日2018年3月14日)

診療だけでなく子の成長も見守る、地域の温かい存在

開院までの経緯を教えてください。

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私は長崎県壱岐市の出身で、海と山に囲まれた自然豊かな場所で生まれ育ちました。幼少期は体が弱く、よく小児科に通っていたのですが、いつも優しく体の不調を治してくれる医師がまるで魔法使いのようで、幼稚園の頃にはすでに医師になると言っていたそうです。そこから歯科の道に進み、大学卒業後は大阪歯科大学で小児歯科と障害者歯科を専門に経験を積みました。小児歯科はお子さんをはじめ保護者との距離が近く、次第に親御さんから「私も一緒に診てほしい」と要望が増えてきました。そこで、子どもを中心とした家族単位で口内をサポートしたい思いが強まり、開業を決めたのです。高槻駅は大阪市や京都からも通いやすく、若い子育て世代も多いことからこの地を選び、ご家族皆さんで通っていただきたい思いで“ファミリア”を院名に取り入れ、2009年に開院しました。

なぜ小児歯科を専攻されたのですか?

実は初めから小児歯科志望ではなく、もとは障害のあるお子さんの診療に興味がありました。大学卒業後の進路を友人と話していた時に、たまたま友人の父であり後に私の恩師となる方が大阪歯科大学の小児歯科と障害者歯科で勤務されていて、「ここで学ばないか」と、声をかけていただいたのです。“障害者歯科と小児歯科は入口は同じ”と、小児歯科へ導いてくださった恩師との出会いがなければ、今の診療スタイルはないので、出会いに感謝です。お子さんと毎日接していると、元気なパワーと、前向きな気持ちをいただけます。親御さんの子への優しい眼差しや、子どもが懸命に頑張る姿はこちらも勇気をもらえるので、これは小児歯科の醍醐味です。子どもは多くの人と関わりながら大きくなるので、当院も親御さんと一緒に、お子さんの成長を見守れるような一員でありたいです。

院内は子どもが楽しく過ごせるような空間ですね。

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治療中に上向きになった時に天井が白だと圧迫感があるので、すべての天井に青空の壁紙を施し、開放感のある雰囲気にしました。当院はお子さんが多いので、待合室のキッズルームに加え、診療室にもファミリアルームを設けているのも特徴です。ここでは保護者が治療中に隣で遊んでいただくことや、お母さんの膝の上に寝た状態で、歯磨き指導などが行えます。まるでご自宅にいるような感覚で診療が受けられるので、椅子に座れない子も安心するのだと思います。ほかにもロゴマークにはこだわっていて、私の故郷ではイルカの保護が盛んなことから、イルカをモチーフにしました。長年大阪に住み、気持ちはすっかり“大阪人”ですが、故郷への愛着も忘れておらず、いつも地元とつながっていたかったのです。おかげさまでこのマークも定着し、今ではお子さんから「イルカさんの先生」と呼ばれています。

優しく時に厳しく、年齢や性格に合った診療

来院される患者さんの特徴を教えてください。

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8割以上はお子さんで、その保護者となると20~40代の若い世代が多いです。当院以外でも高槻市の口腔保健センターで障害のある方の診療をしていますので、そこに通われている患者さんが、足を運んでくださることもあります。お母さん方や他院からの紹介で来られる子がほとんどで、他の歯科医院では泣いて口も開けてくれなかったなど、過去に治療が上手にできなかったお子さんを多く受け入れています。小児歯科というのは特殊で、治療もさることながら、心を開いてもらい、治療するまでの環境づくりがすべてです。初めての受診で泣く子には、何に恐怖を抱いているのかをよく見極め、ご本人が嫌だと思う部分をなるべく早く取り除くようにしています。

注力されている診療はありますか?

親御さんからの歯列矯正の需要は年々高まっており、当院でも小児矯正治療に力を入れています。長年お子さんの口内を見ていますが、食生活の変化などで十分に顎が発達せず、歯並びに問題のある子が増えていると感じます。当院での矯正治療は幼少期のうちに顎を広げることが中心となり、取り外しができない固定式の拡大装置を用いて、成長とともに自然に整った歯並びになるよう促しています。

お子さんに対してはどのような診療をされていますか?

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当院では泣く子が少なく、初めは泣いていた子でも3、4回来ると、ほとんどが泣かなくなります。私が普段からポロシャツ姿だからか、子どもから見ると幼稚園の先生のような感覚なのかもしれません。いつも診療中は笑いが絶えず、私のように鼻歌を交えながら「今日はどうしたの?」と迎える歯科医師は珍しいでしょうからね。いつもは優しく接していますが、どうしても甘えが出てしまう子には、時には叱ることもあります。長年の経験から、“この子は泣くように見せて、治療を回避しようとしている”などはわかるので、その場合は2人きりになって、なぜ頑張らないといけないのかをきちんと話します。大人がしっかり向き合えば、できるようになる子は多いので、親御さんからは「先生は住職さんみたいで、わが子をお寺の修行に出した気分」とよく言われます。

親としての立場で、保護者の気持ちにも寄り添う

お子さんや保護者と接する際に大切にされていることは?

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私も子を持つ親で、保護者の思いは共感できるので、“自分の子ならどうしてほしいか”と考えながら、親御さんの気持ちを尊重した診療を心がけています。親は子どもを小さな大人として見てしまい、子の人格が置き去りになることが多く、「子どもは大人とは違うんですよ」とよくお伝えします。お子さんには、年齢や性格によって治療への受け入れ方は変わるので、個人に合った診療を行います。私も子どもと話すのが好きなので、気がつくと、診療中のほとんどの時間は、歯科と関係ないおしゃべりで盛り上がっていますね。子どもはとても賢くて、大人の口先だけの言葉は通用しないので、診療中は私自身のこともさらけ出し、話し方やお願いの仕方にも気をつけています。

先生は幼少期の頃、どんなお子さんでしたか?

幼少期は外で遊ぶのが大好きなやんちゃ坊主でした。周囲が自然に囲まれた環境だったので、山で駆け回ってヘビを捕まえて大人を驚かせたり、海で魚を捕ったりして遊んでいました。大学はサッカー部に所属し、今でもフットサルをしています。私生活では小学生と幼稚園の子がいて、意外に子どもは私に似ずインドア派なので、休日は私から遊びに行こうと必死に誘います(笑)。私が毎日楽しそうに仕事をしているからなのか、小学生の息子は「将来はお父さんと働く」と話してくれていて、歯科医師としての父親の姿を見てくれているのはうれしいことです。

今後の展望とメッセージをお願いします。

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小児歯科に携わるこの仕事はとてもやりがいがあり、自身でも天職だと思っているので、今後は若手歯科医師ら次の世代に魅力を伝え、きちんと子どもを診ることができる人材を増やしていきたいです。私も素晴らしい恩師とのご縁があって今があるので、当院で働く歯科医師にも、ここから多くのことを学んでほしいと思います。子どもが成長する中で口内の発育というのは体全体にも影響するので、歯並びを考えることはとても大切です。ただ口内だけを見るのではなく、体全体を診るつもりで診療していますので、子どもの歯並びで心配事があれば気軽に相談してほしいと思います。歯科医院を嫌がるなどお子さんの口内のことで頭を抱えるお母さん方は多いですが、当院ではとことん向き合い、個々に合った診療を実践しています。他の歯科医院で治療できなかった、納得がいくまで話が聞けなかったなど、困ったことがあれば、いつでもお越しください。

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