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市原 雅也 理事長の独自取材記事

いちはら歯科クリニック

(高松市/栗林駅)

最終更新日:2023/10/17

市原雅也理事長 いちはら歯科クリニック main

フジ楠上店2階のメディカルモール内で2009年に開業した「いちはら歯科クリニック」は、家庭のリビングで過ごしているような居心地の良さがある。ブラウンを基調とした院内では振り子時計の音が静かに響き、患者を緊張させないようにと、ポロシャツスタイルで診療を行う市原雅也理事長が優しく出迎えてくれる。市原理事長は東京歯科大学を卒業後、東京都内の病院や歯科医院で主に高齢者歯科医療に従事。現在は老若男女幅広く患者を受け入れ、広範な主訴に対応している。噛み合わせの治療にはとりわけ心を砕き、先進の検査機器を導入した上で理想的な噛み合わせを提案する。「ゆりかごから墓場まで」をモットーに掲げ、生涯にわたり患者をサポートすると笑顔で宣言する市原理事長に、これまでの歩みや対応する治療分野、今後の展望などを聞いた。

(取材日2023年5月18日)

高齢者歯科医療を経て、医療モールの新設とともに開業

これまでのご経歴から伺いたいです。

市原雅也理事長 いちはら歯科クリニック1

父、祖父と同じ東京歯科大学に進学し、卒業後は東京都健康長寿医療センター、かつての東京都老人医療センターの歯科口腔外科で2年ほど高齢者歯科医療を学びました。ここは国内でも珍しい、高齢者医療を専門とする病院です。極めて専門性の高い場所で、貴重な日々を過ごすことができました。その後は介護老人保健施設を設立するなど、高齢者医療に造詣が深い院長が率いる歯科医院に勤務し、再び高齢者を中心とした歯科臨床を経験。この歯科医院では5年ほど働きました。その後、知人を通して地元高松市で医療モールが新設されると聞き、2009年に開業、モールで最初に入所したクリニックが当院でした。現在は小児科、内科、婦人科、耳鼻咽喉科、皮膚科と幅広い診療科のクリニックが開院しています。皆仲が良く、患者さんを紹介し合うなど横のつながりは良好です。この場所で開業することができて良かったと思っています。

開業にあたってのコンセプトなどはありましたか?

家のリビングにいるような雰囲気にするということでしょうか。いわゆる歯科医院、という雰囲気にはしたくなかったので、私は開業当初からポロシャツで診療を行っています。白衣を着ていると、特にお子さんなどはどうしても身構えたり、怖がったりするため、基本的に白衣は着用していません。院内には季節の花を飾り、壁や扉も温かみのあるブラウンを基調とすることで、患者さんがリラックスしながら治療に取り組めるよう環境を整えました。さらにせっかくお越しいただくわけですから、プラスアルファとして何かできないかと思い、足裏マッサージも行っています。照明を落とし、アロマを焚いた空間で歯科衛生士が歯肉のマッサージを行い、足裏はプロのマッサージ師が丁寧にほぐしていきます。こうしたサービスも、「居心地の良い場所にしたい」という当院のコンセプトの表れです。

設計のこだわりもあれば教えてください。

市原雅也理事長 いちはら歯科クリニック2

患者さん一人ひとりと向き合うため、受付は患者さんとスタッフが一対一で話せる造りとしました。反対に、待合スペースでは患者さんの目線がテレビへと向かうようソファーを置き、受付スタッフに見られているという緊張感が生まれないようにしています。オペ室や予防処置を行うメンテナンスルームなど、5室ある診療室はすべて患者さんとスタッフの動線を考慮し放射線状に配置。設備の面では歯科用マイクロスコープを2台導入し、インプラント治療などの外科的な処置に役立てています。マイクロスコープを導入した理由は、「肉眼では見えづらい部分まで視野を拡大できれば、より精密な治療につながるのではないか」と考えたからです。そのほかにも、歯の型をデジタルで採り、再現する口腔内スキャナーや歯科用CT、矯正治療の際に顔の骨格を分析するセファログラムなど先進の機器をそろえています。

小児患者を中心として幅広い治療に対応

向かいが小児科ということで、子どもの患者さんが多いのでしょうか。

市原雅也理事長 いちはら歯科クリニック3

そうですね。東京では高齢者歯科医療の分野で研鑽を積んでいましたが、現在の患者さんは半数程度がお子さんです。高齢の患者さんは1割といったところでしょうか。噛み合わせ治療や小児矯正など、小児歯科の分野は開業後により深く勉強をするようになりました。付近の小学校では、学校歯科医も務めさせていただいています。保護者の方からは、よく「何歳から歯科医院に行けば良いですか」と質問をいただきますが、何歳であっても構いません。まだ歩けない小さなお子さんであっても、お母さんのおなかの上に乗せて治療を行ったり、同時にお子さんのお口の中も見たりすることができれば、歯科治療の導入につながります。当院では子ども向けの動画も多数ご用意しながら、できるだけお母さんとお子さんが一緒にいられるよう心がけています。年齢のことは、あまり気にせずにお越しください。

親御さんは、主にどんな目的でお子さんを連れて来られるのですか?

お子さんの虫歯の治療や、歯のお掃除を目的に連れて来られる方が多いです。お子さんの場合は必ず保護者の方に付き添っていただき、保護者の方にも口腔ケアの大切さをお伝えしています。乳歯が永久歯に生え替わる6〜12歳頃は、永久歯の正しい成長を促す意味でもたいへん重要な時期です。乳歯に虫歯があると、後から生えてくる永久歯の歯並びも悪くなる恐れがありますので、当院では子どものうちからしっかりと歯を守っていくお手伝いをしています。働き世代の患者さんが訪れる目的も、多くは虫歯や歯周病の治療です。近年は歯のメンテナンスを目的に来院される方も増えてきましたが、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療を実現するためには、やはり3ヵ月に1回の定期的な歯科検診と、毎日の適切な歯磨きが欠かせません。

先生が特に力を入れている治療はありますか?

市原雅也理事長 いちはら歯科クリニック4

私は虫歯も歯周病も、原因の多くは噛み合わせだと思っています。どんなに精密で質の高い処置を行ったとしても、噛み合わせが悪ければ、歯を守ることはできないのではないでしょうか。当院では先進の機器を導入し、顎機能などを総合的に診査・診断した上で、最適な噛み合わせを導き出すことに力を入れています。そして最適な噛み合わせを作る手段として、患者さんとディスカッションを重ねています。大切なのは5年後、10年後、20年後の未来です。さまざまなパターンを、先の先までシミュレーションしながら、患者さんの望まれる形で治療を進めます。噛み合わせの悪さが原因で、日常生活に困っていらっしゃる方はぜひ一度ご相談にいらしてください。

安心・安全を心がけ、さらに広く診療を展開

お忙しい日々の中、プライベートの時間はどのようにお過ごしですか?

市原雅也理事長 いちはら歯科クリニック5

2児の父ですので、子どもの相手をしつつ仕事をしています。患者さんの症例画像を持ち帰って分析を続けたり、矯正器具の作製をして、夜中まで起きていることが多いですね。患者さんにとって理想的な歯科治療を思い描くのは、とても楽しい時間です。私の場合は、仕事が趣味と言っていいと思います。

診療をする上で、心がけていることを教えてください。

安心・安全な治療を行うということです。例えば歯を失った方に対するインプラント治療では、事前の検査を綿密に行った上で、より適切な位置に人工歯根を埋入するためのサージカルガイドを症状ごとに製作します。手術の当日は麻酔を専門とする先生に立ち会っていただき、うとうとと眠ったような状態で治療が受けられる静脈内鎮静法を実施します。この方法には、通常の麻酔よりも痛みへの不安や恐怖を軽減させられるというメリットがあります。さまざまな医療機器を積極的に導入しているのも、安心・安全を追求したい思いがあるからです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

市原雅也理事長 いちはら歯科クリニック6

大がかりな治療や、専門的な治療が必要な場合は専門医や病院をご紹介します。虫歯や歯周病、入れ歯の治療、小児歯科治療、インプラント治療、矯正治療、何でもご相談ください。口腔機能の維持・回復をめざす口腔リハビリや訪問診療も行っていますし、今後はさらに選択肢を広げられるよう、院内にホワイトニングを行う専用の部屋も設ける予定です。私の診療のモットーは、「ゆりかごから墓場まで」。歯の専門家として、当院にお越しいただいている患者さんは最期まで責任を持って、お口の健康をサポートさせていただきます。そして、患者さんが大切に守ってきた歯を1本でも多く残せるよう、これからも安心・安全な歯科治療を心がけていきます。歯磨きのチェックなどでも、どうぞお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/1歯あたり41万8000円〜、成人矯正治療/104万5000円〜、小児矯正治療/4万4000円〜、顎機能検査/5万5000円〜(価格はすべて税込み)

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