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日浦 賢治 院長の独自取材記事

日浦矯正クリニック

(福岡市中央区/渡辺通駅)

最終更新日:2023/06/01

日浦賢治院長 日浦矯正クリニック main

渡辺通駅から直結し、薬院駅北口からは徒歩3分という好立地。シックな外観のビルの一角にあるのが「日浦矯正クリニック」だ。「患者さんには不安なく治療を受けてもらいたい」と穏やかな笑顔で話すのは、院長である日浦賢治(ひうら・けんじ)先生。女性デザイナーの意見を取り入れたという内装は白を基調とした空間で統一されており、まるでホテルのような落ち着きが感じられる。毎回のカウンセリングでは、たとえ患者が小学生や中学生であっても、一人ひとりへ治療方針を伝え、納得した上で治療に入ることを大切にしている。患者との信頼関係を治療の第一に置く院長の考え、さらにクリニックの内装に秘められた思いなどを聞いた。

(取材日2020年7月22日)

落ち着いた空間で、患者の言葉にじっくりと向き合う

白色を基調としていて清潔感があり、まるで高級ホテルのような落ち着いた空間ですね。

日浦賢治院長 日浦矯正クリニック1

内装は女性のフラワーデザイナーさんにお願いをしたんです。開院する際に色を白と抹茶色のどちらをメインにするかを迷ったのですが、家族とスタッフに意見を聞いたところ、白が圧倒的に好印象でしたので、そちらを採用しました。動線を決めた上で、基本的には、デザイナーさんや設計を担当される方にお任せしています。他にも院内には、皆さんから頂いた絵画や、ホスピタルアートとしてフローラルコラージュなどを飾っています。

周囲の意見を取り入れながら進められたんですね。芸術性さえも感じられますが、先生のこだわりは?

セパレートをしっかりと作りすぎると患者さんが不安を覚えることがあるので、そうならないように配慮した点ですね。かといって見えすぎるとそれはそれで不安でしょうから、そのバランスが取れた設計にしてほしいと女性のフラワーデザイナーさんにお願いしました。患者さんにはできる限り楽な気分で治療を受けてほしいと思っています。一級建築士さんにご提案いただいた壁は、天然の石を使用しています。その方は残念ながら亡くなられたのですが、一つ一つに化石が入っているそうで、その方の思いがそこにあるようにも感じられる大好きな空間です。これからも丁寧に使っていきたいですね。

クリニックをこの場所に開業した理由をお聞かせください。

日浦賢治院長 日浦矯正クリニック2

患者さんには落ち着いた環境で治療を受けてもらいたいと考えてます。そのためには静かな場所がいいですし、さらに交通の便が良いと通いやすい。そういった点から候補を絞り、このビルを選びました。周辺は渡辺通駅や薬院駅などがあるオフィス街ですが、このビルが建った頃、周辺の道路なども整備されて、ゆっくりと散歩が楽しめるような雰囲気に変わったんです。何げなく歩いているだけで落ち着きを感じる。まさにクリニックの環境に求めていた要素がそろっている場所でした。矯正治療は、患者さんの生活の質を上げるためにあるもの。雑音にとらわれることなく、穏やかな時間が流れる院内で治療を受けてほしいという考えに、ここがとてもマッチしているんです。

丁寧なカウンセリングをもとに、焦らず治療を行う

矯正歯科に特化している理由をお聞かせください。

日浦賢治院長 日浦矯正クリニック3

まず、専門性の高い人がそれぞれに治療を行うほうが良い、という考えからです。次に、一般的な歯科と矯正歯科では流れる時間の早さがまったく異なり、その異なるものを同時に行うのはとても難しいと感じたからです。矯正治療というのは、歯を1本ずつ診るのではなく、1つの顎、患者さん個人を1つの単位とした「フルマウス」の治療であると考えています。一般的な歯科の治療、例えば虫歯などであれば当日、もしくは数日、1ヵ月ほどという短い単位で結果が出ますよね。けれど矯正歯科では治療の単位は基本的に「年」。「月」ではなく、ましてや「日」でもないからです。それに私自身がゆっくりとした性格ですから、矯正歯科のほうが合っているのかもしれませんね。

患者さんと向き合うカウンセリングも、とても大切にされていますよね。

まず初診で1時間、しっかりとお話を伺います。その際にお伝えするのは、「焦って治療しない」ということ。初診で精密検査まで行うということはあまりないんです。一旦家に帰って、じっくり考えてもらうようにしています。さらに当院では治療をストップするタイミングを2回設けています。1回目は検査に入る前。2回目は治療に入り、治療費などの話をする時です。矯正というのは途中でやめることができません。「本当はそこは抜きたくなかった」と後から言われても、元に戻すことはできないんです。最初から患者さんとは対等な立場で、患者さんが言いたいことを言えるような関係でいられるように配慮しています。

患者さんとお話をする際に、特に心がけている点はありますか?

日浦賢治院長 日浦矯正クリニック4

正直であることです。知らないことがあれば正直に知らないことを伝えますし、良い点も悪い点も包み隠さずお伝えします。当院には小学生や中学生といったお子さんの患者さんもいますが、年齢を問わず、一人ひとりときちんとお話をします。お子さんの場合は親御さんが治療を受けさせるケースがほとんどですが、子どもなりに悩みがあることも。話を聞いて、治療を本当に受けたいかどうか、治療に対してどう感じているのかなどを確認し、その上で親御さんとお話しします。多感な時期ですから、治療を受ける中で親子仲がぎくしゃくすることもあるので、そういった点もカウンセリングでフォローしています。長い期間の治療になりますから、親しみをもって通ってくださるとうれしいですね。

患者の生きてきた時間に耳を傾け、より良い生活へ導く

クリニックの強みは、どこにあるとお考えですか?

日浦賢治院長 日浦矯正クリニック5

患者さんを知る姿勢ではないでしょうか。患者さんが今まで生きてきた中での習慣、価値観などに耳を傾けることはおろそかにしません。矯正の基礎というのは、ここ30年ほど大きく変わっていないんです。もちろん、金属であったものが透明の装置になり、裏側の装置やマウスピース型装置といった多様性はありますが、矯正にかかる期間が大幅に変わることもあまりありませんからね。その中で重要なのは、やはり患者さんの思い、生活の背景にあるものを聞き取る力だと考えています。

だから、初診にもしっかり時間をかけていらっしゃるんですね。

「きれいな歯並び」「きれいな噛み合わせ」「きれいな口元」の3つのうち、どれを100点にするのか、もしくは平均80点、平均50点をめざすのか。患者さんにとって、最もメリットがあるのはどれなのかを見極めるのが私たちの仕事です。治療を行う中では、早く装置を外したいと思われることや、患者さんが優先したい場所と私たちが治療した場所が食い違うこともあります。私たちは「患者さんが矯正治療を受けて良かった」と思えるように、できる限り患者さんの意見を取り入れながら治療を進めます。納得できる治療でなければ、いくら正しい処置をしたところで患者さんの信頼を得ることはできません。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

日浦賢治院長 日浦矯正クリニック6

矯正治療のゴールは一つではありません。自分が納得できなかったら、治療を始めるべきではないと思います。その際には、複数の先生を訪ね、お話をすることをお勧めします。私がそうであるように、それぞれの先生たち独自の時間の流れ、尺度などがあるはずです。矯正治療は人に言われ、流されて受けるものではなく、ご自身のために受けるものです。生活の質が上がり、より良い生活ができるようになる。そのための治療、そのための場所が当院であると考えています。また、口腔機能は10歳くらいでほぼ成熟すると考えられていますから、早い時期での相談がお勧めです。早い時期の治療よりも、まずは早い時期に相談をすること。穏やかな時間が流れるこの場所で、ぜひお話をお聞かせください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正(一期治療)/35万円~、クリアブラケットによる矯正/75万円~、
マウスピース型装置による矯正/90万円~、舌側ブラケットによる矯正/100万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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