歯科治療が怖いと感じる人に寄り添う
初診の流れ
たんぽぽ会歯科みと院
(東大阪市/弥刀駅)
最終更新日:2023/07/14
- 保険診療
- 自由診療
口の健康は、体全身の健康と深く関わりがあるといわれる。例えば、糖尿病や心筋梗塞、脳卒中、誤嚥性肺炎といった病気のほか、姿勢や集中力などにも影響があるそう。 長く健康に過ごすためには、虫歯や歯周病にかからないよう日頃から定期的なメンテナンスでトラブルを事前に防ぐことが大切だ。しかし、そうわかっていても痛みや不安から歯科医院から足が遠のいている人も少なくない。「たんぽぽ会歯科みと院」は、そんな人にも寄り添い、多様な工夫で患者に寄り添った診療を提供する。「私なりのリラックスしていただくコツも大切にしています」と話してくれたのは、同院の岡村院長。今回は同院がどのようにして患者の恐怖心を取り除き、スムーズな治療のためにどんな取り組みを行っているか、詳しく聞いた。
(取材日2023年4月5日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q歯科治療が怖いと感じられやすいのはどうしてでしょうか?
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A
歯科医院が苦手な患者さんによると、歯を削る際に使うドリルのキーンという音が苦手で怖いといった声や、 過去に歯科医院で治療した時に痛みを感じて、それがトラウマになってしまったという話を聞きます。また、そういった不安があるにもかかわらず、十分な説明もされないまま治療が進んでしまうことが嫌、タオルで目隠しをされた状態で長時間診察台に座っていることが苦痛、そもそも麻酔をするための注射も痛いといった人もいるようです。ですが、虫歯は放っておいても自然に治ることはありません。治療するためには、まずは自分が何が嫌で、何に恐怖を感じているのか理解することが大切です。
- Q患者の不安を軽減するため、貴院が行っている工夫はありますか?
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A
初診でお越しの患者さんには、事前にしっかりとカウンセリングを行っています。患者さん自身が納得して治療に取り組めるようエックス線などの画像を確認しながら説明し、どのような治療を望んでいるのか、何が苦手なのか聞き取った後に治療計画を立てていきます。注射に関しては苦手な人が多いため、事前に麻酔薬を温めておくほか、注入速度や角度など経験によるテクニックも加えて痛みの軽減に努めています。そもそも歯科医院が怖い人は通院することさえ負担に感じています。通院回数や治療時間をできる限り短縮できるように、口腔内スキャナーや光学印象といったデジタルシステムを活用してスピード感のある治療も心がけています。
- Q自由診療と保険診療の違いは何でしょうか?
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A
自由診療は保険診療に比べて高額である分、材料にこだわったり時間をかけたりして治療できるので、それだけ体に負担が少なく長持ちする治療が望めます。しかし、自由診療が良い治療で保険診療が悪い治療というわけではありません。歯科医師は分け隔てなく自分の技術を発揮しますし、日本で保険診療内の歯内療法や銀歯といった治療も海外では高額な医療費がかかる治療です。歯科医師も保険診療がある上で、選択肢として自由診療があると考えていますので、決して自由診療を無理に勧めることはありません。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1初診受付をして、問診票を記入
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受付で問診票をもらい、記入。歯の汚れや口臭、歯並びが気になるといった口にまつわる悩みのほか、痛みや出血などの急なトラブルによる受診の場合は、そうしたトラブルや症状いつからか、どのくらいの痛みか、どんな時に出血するのかまで細かく記入する。ほかに、糖尿病など慢性疾患の有無、服用している薬などについても問われる。「全身の健康に関わることまで把握することで、適切な治療に結びつけます」と院長。
- 2診察台で口の中を確認、エックス線撮影
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口の中や歯一本一本をチェックし、虫歯や歯周病の有無、歯ぐきの状態を確認。歯周病が進んでいる時は、歯周ポケットの深さも検査。さらにエックス線写真の撮影を行って、肉眼では見えない歯ぐきの内部や骨の状態も確認していく。矯正など、患者が希望する治療によっては、さらに口腔内写真や歯科用CTによる撮影を行うこともあるそう。
- 3カウンセリング
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患者が納得して治療を受けるためには、まずはどういう状態でどういった治療が必要か知ることが大切だという。エックス線写真などの画像をモニターで見たり、鏡を使って口の中の状態を直接見たりしながら、診断結果について聞く。さらに、過去に歯科医院で受けた嫌な経験やトラウマがないか、不安点などもヒアリングされた上で、治療計画が立てられる。
- 4治療スタート
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同意を得たら治療開始。痛みや腫れがある場合、まず応急処置的治療を行う。患者が治療を怖いと思っていると、緊張から筋肉がこわばり治療しにくくなるそう。そのため、患者に明るく話しかけ、気持ちをそらして恐怖心や痛みといった苦痛を感じにくくさせるよう心がけるという。また、麻酔では痛みを軽減する工夫を行うほか、型採りに口腔内スキャナーを用い、通院回数や治療時間を短くするなど患者の負担軽減に努めているとのこと。
- 5定期的なメンテナンス
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同院では、およそ3ヵ月に1回ペースでの通院を推奨。これは、自宅でしっかりセルフケアができている人でも、歯周ポケット内の細菌の数は3ヵ月で元に戻ってしまうといわれているためだ。歯を削るといったつらい思いをしないためにも、プロによる定期的なメンテナンスで治療後もきれいな状態を保っていくことが大切だ。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/33万円
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。