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三谷 卓士 院長の独自取材記事

みたに歯科

(大東市/住道駅)

最終更新日:2019/08/28

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住道駅に建物が直結していて好立地な場所にある「みたに歯科」。院長の三谷卓士先生もお気に入りだという、卵のような楕円形のビルが目印だ。外壁一面がガラス張りとあって、院内には天然光が差し込み、診療室の天井まである大きな窓からは空を眺めることができる。この空間のように明るく、伸び伸びとした人柄で、子どもから高齢者まで多くの地元住民に愛されている三谷先生。かつて自分が治療を受ける立場だった頃の気づきを生かしながら、患者の楽しい人生につながるような治療をモットーにしている。そして目標は、細かなレベルで治療をしっかり行い、「丁寧な町の歯医者さん」として人々から認められること。そんな三谷先生の歯科医療に向ける誠実な思いに迫った。
(取材日2018年5月10日)

インプラントの先進技術に魅せられて渡米

なぜ住道に開業しようと思われたのですか?

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僕はもともと北摂生まれで、住道と直接の縁はありませんでしたが、お世話になっている先輩が放出で開業されていて、同じ学研都市線沿線だからいいなあと。何より、卵型のかわいらしい建物と、採光の良さが気に入って決めました。僕は歯科医師の家系ではないので、昔は歯科医院に対して少し苦手意識があり、暗い建物の奥から「キュイーン」という音が聞こえてきて、足を運ぶのに気が重かったのを思い出します。ですから自分が開業する時は、明るくて開放的な雰囲気にしようと決めていたんです。窓から差し込む天然光には、歯の色を見えやすくするという効果もありますしね。

先生はアメリカ留学のご経験があるそうですね。

UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)に半年間留学しました。それまでも大学や京都の研究所でインプラントの研究をしていたのですが、アメリカのサーシャ・ジョバノビッチ先生のインプラント外科のDVDを見て衝撃を受けたんです。当時登場した「ボーングラフト」、つまり骨移植をして理想的な位置にインプラントを埋める方法が紹介されていて、「すごい技術だ!」と。サーシャ先生は、その分野のエキスパートとしてUCLAで教壇に立っていました。彼のもとで学びたいと考え、先輩の誘いもありアメリカに飛び立ったんです。

留学先ではどんなことが得られましたか?

インプラントの技術はもちろん、歯周病についても深い知識が身につきました。サーシャ先生の講座はあまりの人気ですぐには入れず、初めは歯周病学講座で学んでいました。UCLAは歯周病の分野でも実績が高く、結果的に2つの分野で研鑽を積めたことが今の診療に生かされています。サーシャ先生との交流は帰国後も続き、こちらでわれわれが勉強会を開くときは来日してくださったり、数年前までは2年に1度、日本の歯科医師を連れてロスまで研修を受けに行きました。語学力が身につき、現在でも最新の知識を得るために論文抄読会を月1回開いていて、そこで役立っています。

力を入れている治療は何ですか?

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特定の分野にだけ力を入れることはしていないんです。僕はインプラントや歯周病、入れ歯の治療を専門に勉強をしてきましたが、審美面に配慮した治療やホワイトニングを希望する患者さまもたくさん来院されます。また、子どもたちを診るのも大好きです。でも診療全体を通じて僕が力を注いでいるのは、丁寧な仕事をすること。患者さんには見えない領域であっても、治療している僕の後ろからは専門知識のある当医院の歯科衛生士が見ています。その彼女たちの目から見ても丁寧であり、「自分の家族も診てほしい」と思われるような仕事をしたいと思っています。また常に最大の結果を出すことを考えて治療を行い、すべての治療に歯科用のルーペやマイクロスコープを使って、肉眼では見えない細かなレベルまでこだわって行っています。

0.1mmへのこだわりを、すべての治療に

保険診療でもルーペなどを使うんですね。

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「大体見える範囲でいいか」とは思えない性格なんですね。限界まで細かく見て、虫歯を削るときも0.1mmを意識して削っています。詰め物も入れたら治るのではなく、詰めた際の部分から虫歯になりやすいので、境目をできる限りなくせるようルーペを使うんです。細かく念入りに進めるため、詰め物や入れ歯の調整であっても、当院ではほとんどの処置をルーペで肉眼の約8倍まで拡大して行っています。それでももっと詳細に見たいときや根管治療などの精密な治療は、マイクロスコープを使って20倍近くまで拡大します。マイクロスコープは口腔内の写真も撮れるので、患者さんにお見せするとご自分の状態を理解していただきやすいのもメリットですね。

印象深い患者さんのエピソードはありますか?

勤務医時代、「歯の見た目がきれいになったから、写真撮影が嫌で避けていた旅行に行ってきました」「入れ歯を作って噛めるようになったので、孫と食事に行けた」というように、人生が豊かになったとおっしゃられる方がとても多いことを知りました。中には、とにかく歯をきれいにしなければと神経質になって、精神的につらい状況になっている方も。確かに歯は健康の一部として重要な存在です。しかし同時に、楽しく生きるためのツールだと思うんです。歯のことだけで人生や人間関係を制限しないでほしい。僕は楽しいことを諦めずに済むような、歯の問題と上手に付き合う方法をご提案していきたいと思っています。

歯の問題と上手に付き合う方法とは?

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痛み、削る、時間、費用などデメリットとのバランスを考えることです。その上で「だったら治療はしない、この状態をキープする」と患者さんご自身が思うなら、それも場合によっては良い治療だと僕は思っています。ホワイトニングを希望される方には、通常のクリーニングでもある程度白くなることをお伝えして、納得されたら「もう少し白くしたいと思ったときにホワイトニングをしましょう」とお話しします。それに仕事、受験、子育てなど、治療よりも優先したいことや人生を左右することは誰しもありますよね。だったら僕は、できる限り現状を悪化させない方法を全力で考えます。いいタイミングで効果的に費用や時間を使ってもらい、その人にとっての「最大幸福量」が得られるよう誘導できたらベストです。

カフェのように、気軽に通える歯科医院をめざして

患者さんと接する上で心がけていることはありますか?

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治すために来てもらうのですから、言うべきことはしっかり伝え、ごまかさないことです。患者さんのためにもなりません。時には歯を抜かなければならないこともあります。中には、僕が正直に話したことを受け入れられないこともあるでしょう。だから十分にコミュニケーションを取って、あとは待ちます。「気持ちが変わったら教えてください。それまで悪くならないようにきれいにしておきましょう」とお伝えすることもあります。独善的にならないよう、患者さんと同じ立場でお気持ちを理解することが大切ですね。

今後の展望をお聞かせください。

この地区は治療が必要な方が多く、夕方にしか来院できない方も少なくないため、診療の予約が取りづらい状況になることがあります。今後は人員を増やすなどして、今のレベルを保ちつつ患者さんがよりスムーズに治療を受けられるよう体制を整えなければと感じています。また、今、広く行われている治療が10年後、20年後でも最良であるとは限らないと常に疑い、技術、知識をさらに深めていきたいと思っています。そしてこれからもさらに細かいレベルで、きちっとした仕事を継続していくことです。僕一人の力では限界があるので、歯科衛生士とお互いの仕事をチェックし合い、伸ばし合っていければと思います。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

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患者さんには、リラックスして治療を受けてほしいので院内は開放的な造りにしています。待ち時間も快適に過ごせるよう雑誌をそろえたり、BGMを流しています。開院時には設計士の方に「カフェ風にお願いします」と依頼したんですけどね。また、患者さんとのコミュニケーションも大切にしています。「おしゃべりな歯医者さん」と言われることもありますが(笑)、身近なお付き合いをしながら、訪問しやすいクリニックであり続けたいと思っています。しかし、必ずしも「当院に!」というわけではないんですよ。僕たち歯科医師でも虫歯になることがあるくらい、歯科医院にかかる必要がないというのは難しいことだと思います。だからこそ、通いやすいクリニックを見つけて、予防のためのケアをしっかりし、何かあったときにはすぐに処置を受けてほしい、それが僕の心からの願いです。

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