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横田 雅史 院長、横田 香里 副院長の独自取材記事

皮フ科内科よこたクリニック

(一宮市/黒田駅)

最終更新日:2023/11/20

横田雅史院長、横田香里副院長 皮フ科内科よこたクリニック main

木曽川駅より車で約10分、広い駐車スペースがある「皮フ科内科よこたクリニック」。院内は大きな窓から陽光が差し込み明るい雰囲気。診察室には天窓があり、自然光で皮膚疾患の患部を診るためだという。横田雅史院長が皮膚科、横田香里副院長が内科の診療を担当。膠原病やリウマチの治療を専門とする香里副院長は、2023年現在も市民病院に籍を置き、外来で診療している。開業からまもなく15年。同院に通う患者向けにオンライン診療を開始したり、クリニックで骨粗しょう症を予防できるよう骨密度測定器を導入したりするなど、積極的に新しい取り組みを行っている。より良い医療の提供をめざす雅史院長と香里副院長に、専門とする診療や日々の心がけなどについて聞いた。

(取材日2019年2月25日/再取材日2023年10月4日)

知識豊富なスタッフが医師の診療をサポート

院内に自然光が入って明るい雰囲気ですね。クリニックづくりでこだわられた点は何ですか?

横田雅史院長、横田香里副院長 皮フ科内科よこたクリニック1

【雅史院長】昔ながらの病院のイメージではなく、明るい雰囲気がいいな、というのが私たち2人の共通した意見でした。なるべく外の空気を感じられるのがいいね、なんてインターネットを検索しているとカフェ風の診療所をつくる建築士さんがおられたので、その方にお任せしました。皮膚疾患の診察では自然光で患部を診たほうが良いので、診療室には天窓を作りました。大きな病院でも皮膚科は自然光を取り入れやすいように南側にあることが多いんですよ。また、お子さんを連れて来院していただきやすいようにキッズスペースをつくり、トイレは男女別で赤ちゃん用チェアやおむつ替えシートも用意しています。また、院内の感染症対策として、空気清浄機を8台設置しています。

お二人が医師を志したきっかけについて教えてください。

【雅史院長】父が医師だったので、その影響が大きいです。当初は外科の道を考えていましたが、皮膚科は皮膚の表面だけではなく、病理も見た上で診断する科だと気づき関心を抱きました。加えて皮膚科は、1人の医師が診断から手術や治療までを一貫して行えるので、その点にも魅力を感じましたね。私自身、幼少期にアトピー性皮膚炎で悩んでいたので、同じ悩みを持つ方の手助けをしたいと思ったことも皮膚科を選んだ理由の一つです。
【香里副院長】医学部を受ける友人が多かったので、自然と興味を持つようになりました。実際に医学部に入ると面白いことが多く、この道へ進んで良かったと思いました。そして、もともと免疫疾患に興味があったので、縁あって膠原病やリウマチを診るようになったんです。急性期よりも慢性期の患者さんを診ていきたかったこともあり、膠原病やリウマチの治療に大きなやりがいを感じるようになりました。

スタッフの皆さんと連携して診療されているとお聞きしました。

横田雅史院長、横田香里副院長 皮フ科内科よこたクリニック2

【雅史院長】当院には優秀なスタッフが多く、患者さんの状態から先回りしてフォローしてくれたり、診療前の予診をとても丁寧に進めることを心がけてくれたりしているので、とても助かりますね。スタッフが診断の材料をそろえてくれます。
【香里副院長】当院には10年以上勤務するベテランのスタッフが多いんですよ。病気に関する豊富な知識を持っているので、患者さんに何を伝えるべきかを判断して、診察後に説明をフォローする役割も担ってくれます。診察の際、患者さんの症状に合わせて必要であれば当院オリジナルのパンフレットをお渡しするようにしているのですが、私がお願いしなくてもスタッフがパンフレットを用意して患者さんに渡してくれます。スタッフの優しさや気遣いに支えられていますね。

患者の希望に寄り添った治療を模索し提供

膠原病とリウマチ性疾患で訪れる患者さんが多いとお聞きしました。

横田雅史院長、横田香里副院長 皮フ科内科よこたクリニック3

【香里副院長】内科の開業医ですので、0歳から子育て相談も含めお母さんたちが来られますが、やはり多いのは、私の専門である膠原病やリウマチ性疾患の患者さんです。多治見市や中津川市、白川町など岐阜から来られることもあります。自分の親よりもたくさん会っているのではないか、というくらい長いお付き合いの患者さんも。症状としては、微熱や倦怠感、関節痛の方が多く、症状にあてはまる病気をインターネットで検索し、「もしかしたら膠原病かも」と相談される方もいらっしゃいます。また、膠原病の方の妊娠・出産に関するご相談も多く、そういった患者さんには妊娠のタイミングなどについてアドバイスさせていただくことも可能です。

膠原病やリウマチの治療はどのように進めるのですか?

【香里副院長】まずは問診をして臨床症状を把握します。その後、血液検査や尿検査を行い、その結果によって超音波検査やエックス線撮影などをして診断します。膠原病やリウマチ疾患の治療では、良い状態を維持できる「寛解」までもっていくことをめざします。症状が進んでいる場合は、すぐに入院できるよう専門の医療機関を紹介しますが、初期治療をすれば入院になるケースはほとんどありません。私が医師になりたての頃は、まだ治療のガイドラインが定まっておらず、医師がそれぞれ自分なりに研究して治療指針を打ち出していました。現在は、エビデンスに基づいたガイドラインに沿って治療方法を考え、患者さんと一緒に寛解をめざします。

院長先生が担当する皮膚科には、どのような患者さんが通院されていますか?

横田雅史院長、横田香里副院長 皮フ科内科よこたクリニック4

【雅史院長】0歳から90歳まで本当に幅広いです。お子さんの場合は、とびひや水イボ、アトピー性皮膚炎の患者さんが多いですし、大人の場合は年齢特有の病気やほくろの除去で来院される方も。年齢が高くなると、ニキビやがんといったできものの相談が増えていきます。早く治すことをめざすのはもちろんですが、いかに良い状態を維持するかを伝えるようにしています。症状が良くなってきたと思い薬を塗るのをやめてしまう方が多いのですが、本来は症状の段階に合わせて薬を変えていくのが基本です。患者さんには「治療には続きがあるんだよ」とお話しして、継続することの大切さを伝えています。

医療の窓口として、外来診療とオンライン診療を実施

副院長が診療時に心がけていることは何でしょう?

横田雅史院長、横田香里副院長 皮フ科内科よこたクリニック5

【香里副院長】膠原病やリウマチ性疾患は、治療期間が長い病気ですので、患者さんご本人とご家族と一緒に協力しながら、前向きに治療に取り組んでいかなければならないと思っています。さまざまな治療方法がありますが、適切かつ患者さんのご希望に沿った治療方法を提案することも大事ですね。また、高齢の患者さんの場合、ご家族と離れて暮らしている方もいらっしゃいますよね。遠方に住むご家族からの質問状を患者さん経由で受け取り、私が返事を書いて患者さんに預けて届けてもらうことも可能です。

新たにオンライン診療を始められたそうですね。導入された経緯を教えてください。

【雅史院長】患者さんの話をしっかり聞いて丁寧な治療をしたいと思っているのですが、診察で時間をかけることは次の患者さんをお待たせしてしまうことにもなるので、難しい場合もあります。そこで、当院を受診されている方を対象に、オンライン診療の枠を設けることにしたのです。内科の疾患に関する相談のみ対応していますが、皮膚科にも関わるじんましんに関する相談にも応じています。
【香里副院長】遠方に住む患者さんが相談のたびに通院するのは大変ですよね。患者さんの利便性も考えてオンライン診療を導入しました。初診の方からの相談は、電話で受けつけています。「こんなことで受診しても良いのかな」と迷われる方が多いので、電話で症状をお聞きし、受診の必要性をアドバイスしています。当院でできることがあれば対応し、専門の医師に診てもらったほうが良いのであれば、その医療機関を紹介します。

最後に今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

横田雅史院長、横田香里副院長 皮フ科内科よこたクリニック6

【雅史院長】新しい治療方法や医療理論が出ていますので、常に勉強し続け、医師としての研鑽を怠らないように努めます。そしてできる限り質の高い治療を維持し、決して病気を見落とさないようにしたいです。少しでも気になることがあればまず相談していただきたいと思います。
【香里副院長】今後も医療の質にこだわり、エビデンスに基づいた治療と患者さんの希望に沿った治療を提供するように心がけていきます。また、当院では、内科の診療時間外に発熱の外来を行っています。発熱の症状がある方と他の患者さんが接触することはありませんので、安心してお越しください。不調を抱える患者さんが迷うことのないように、医療を通して導いて差し上げたい。地域の医療の窓口的な存在でもありたいとも思っています。

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