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横田 雅史 院長、横田 香里 副院長の独自取材記事

皮フ科内科よこたクリニック

(一宮市/黒田駅)

最終更新日:2019/08/28

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木曽川駅より車で約10分、住宅街の一角にある「皮フ科内科よこたクリニック」は、開業から10年にわたり地域に根差した医療を提供してきた。同院で診療を行うのは、自身がアトピー性皮膚炎に悩まされた経験から皮膚科の医師を志した横田雅史院長と、膠原病やリウマチ治療に長年携わってきた横田香里副院長。穏やかな横田院長と明るく朗らかな香里先生、異なる性格の2人に共通する医療への誠実な姿勢を強く感じるインタビューとなった。
(取材日2019年2月25日)

大きな窓ガラスから陽光差し込む明るく温かみある医院

素敵な雰囲気ですね。クリニックづくりでこだわられた点は何ですか?

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【横田院長】昔ながらの病院のイメージではなく、明るい雰囲気がいいな、というのが私たち2人の共通した意見でした。なるべく外の空気を感じられるのがいいね、なんてインターネットを検索しているとカフェ風の診療所をつくる建築士さんがおられたので、その方にお任せしました。皮膚疾患の診察では自然光で患部を診たほうが良いので、診療室には天窓を作りました。大きな病院でも皮膚科は自然光を取り入れやすいように南側にあることが多いんですよ。また、お子さんを連れて来院していただきやすいようにキッズスペースをおいて、トイレは男女別で赤ちゃん用チェアやおむつ替えシートも用意しています。

お二人が医師を志したきっかけについて教えてください。

【横田院長】父が医師だったので、その影響が大きいです。当初は外科の道を考えていましたが、皮膚科は皮膚の表面だけではなく、病理も見た上で診断する科だと気づき関心を抱きました。加えて皮膚科は、一人の医師が診断から手術や治療までを一貫して行えるので、その点にも魅力を感じましたね。それと私自身、幼少期にアトピー性皮膚炎で悩んでいたので、同じ悩みを持つ方の手助けをしたいと思ったことも皮膚科を選んだ理由の一つです。
【香里副院長】私は、周囲に医学部を受ける友人が多かったので、自然と興味を持つようになりました。実際に医学部に入ると面白いことが多く、この道へ進んで良かったと思いました。そして、もともと免疫疾患に興味があったこともあり、縁あって膠原病やリウマチを診るように。急性期よりも慢性期の患者を診ていきたかったこともあり、膠原病やリウマチの治療に大きなやりがいを感じるようになりました。

膠原病やリウマチの治療はどのように進めるのですか?

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【香里副院長】私が医師になりたての頃は、まだ治療のガイドラインが定まっておらず、医師がそれぞれ自分なりに研究して治療指針を打ち出すような、そんな時代でした。しかし2003年の生物学的製剤の登場以降、治療による疾患の改善度が大きく変わりました。昔だったら関節リウマチ発症後は寝たきりになる、膠原病にかかれば寿命が短くなるといわれていましたが、今では良い状態を維持できる「寛解」までもっていくことが期待できるようになったのです。免疫系は勉学としても非常に興味を持てますし、何より患者さんの体を良くしていけるという意味で、とてもやりがいがある分野です。

それぞれの専門性を生かした診療

患者層について教えてください。

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【横田院長】0歳から90歳と本当に幅広いです。お子さんの場合は、とびひや水いぼ、アトピー性皮膚炎の患者さんが多くいらっしゃいます。また、年齢特有の病気で来院される方も。年齢が高くなると、ニキビやがんといったできものの相談が増えていきます。
【香里副院長】開業医ならではといいますか、0歳から子育て相談も含めお母さんたちが来られます。でもやはり多いのは、私の専門である膠原病やリウマチ性疾患の患者さん。岐阜県立多治見病院勤務時代の患者さんが岐阜から来られることもあります。自分の親よりもたくさん会っているのではないか、というくらい長いおつき合いの患者さんもいらっしゃいますね。あと現在私は一宮市立市民病院の外来も行っているので、病診連携の橋渡し役も担えていると感じています。私自身、進歩する医療の情報をいち早く取り入れられる環境にあり、医師としての研鑽につながっていると感じています。

膠原病やリウマチは、治療期間が長くなる病気と聞きますが……。

【香里副院長】そうですね。だからこそ患者さんご本人とご家族、そして私が協力しながら、みんなが症状を良くしようと前向きに治療に取り組んでいかなければいけないと思っています。そういった意味では、現在も病院勤務を続けていることで、患者さんやご家族にとって「同じ人に診てもらえる」という安心感につながるのではないでしょうか。ただ、治療に用いる免疫抑制剤は値段が高く、月に数万円とかかかってしまうことも。その方にとって良い治療だと思っていても経済的に難しい場合もありますが、そういう場合は、その次の選択肢を提示してそれぞれのメリットデメリットを説明しています。学術的にベストな治療が、目の前の患者さんにとって必ずしもベストではないので、その方の生活背景も考慮して今できるベストの治療が提供できるように心がけています。

アトピー性皮膚炎も、なかなか治りにくく患者さんのモチベーション維持が大変だと聞きます。

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【横田院長】そうですね。長くつき合っていかないといけない疾患なので、早く治すことはもちろんですが、いかに良い状態を維持するかを伝えるようにしています。必要であれば1~2週間単位で診ていきますし、必要なければもっと間隔を開けていきます。あとは目標など、治療を頑張った後のいいイメージを描かせてあげることを意識して、前向きに取り組んでもらえるようにサポートしています。

医療への窓口として、最後まで責任を持って患者を導く

その他、診療で心がけておられることはありますか?

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【香里副院長】膠原病やリウマチは、きちんと治療すれば入院が必要になることはほとんどありません。大学病院や市民病院などの基幹病院と同じ治療を当院で行っています。入院加療が必要な際は大学病院、基幹病院に紹介しています。同時に、やはり開業医ですので地域の医療の窓口的な存在でもありたいとも思っています。自分の科に関連する部分だけを調べて、「これは当院ではなく、ほかの科に行ってください」で終わらせるのではなく、当院でできることがあれば対応し、専門の医師に診てもらったほうが良いのであれば、その医療機関を紹介するなど、最後まで責任を持つようにしています。

院長はいかがでしょうか?

【横田院長】患者さんの話をしっかり聞いて丁寧な治療をし、きちんと治したいといつも思っています。勤務医時代からこの思いは変わりません。皮膚科の疾患は目に見える症状ではあるのですが、予断を持たずに客観的に見る、しっかり話を聞くことが大切なんです。ただ、診察時間をかけることは次の患者さんをお待たせしてしまうことにもなるので、難しい場合もありますが……。それでも、当院には優秀なスタッフが多く、支えてくれていることもあって時間は取れていると感じます。患者さんの状態から先回りしてフォローしてくれたり、診療前の問診をとても丁寧に進めておいてくれたりするので、とても助かっています。あとは、やはり極力触診するようにしています。触ったときの質感というのは、皮膚科診療にとってすごく大事な情報源の一つ。それによってよくある皮膚炎でもどの程度の症状なのかがわかるし、逆に触らないとわからないこともあるんです。

最後に今後の展望とメッセージをお願いします。

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【横田院長】常に勉強し続け、医師としての研鑽を怠らないようにすること。そしてできる限り質の高い治療を維持し、決して病気を見落とさないことと思っています。もし症状が改善しなければ、同じ薬一つにしても、塗る頻度や塗り方なども明確にしながら適切な治療につなげることに尽力していきたいですね。また以前患者さんが、湿疹だと思っていたら、実は皮膚がんだったということがありました。少しでも気になることがあればまず相談していただきたいと思います。
【香里副院長】私も継続して医療の質にこだわり、地域でも大学病院や基幹病院での治療を受けられるようにと思っています。そして、やはり何でも相談に来ていただきたいとお伝えしたいです。専門の医師の受診が必要、また希望があれば当院が紹介の手配をいたします。不調を抱える患者さんが迷うことのないように、医療を通して導いて差し上げたい。それが医師としての使命だと思っています。

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