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鴨川 健太郎 院長の独自取材記事

ケンタ デンタルクリニック

(西春日井郡豊山町/春日井駅)

最終更新日:2023/05/12

鴨川健太郎院長 ケンタ デンタルクリニック main

2008年に開業した「ケンタ デンタルクリニック」は、名古屋市北区の北側に位置する豊山町にあり、名古屋市の中心部からは車で15分ほど。すぐ近くにある県営名古屋空港を飛び立つ飛行機が上空を行き交う住宅地だ。潜水艦のような丸窓にブルーのドアで、まるでカフェのような外観。歯科医院らしさを払拭し、親しみやすさを最優先した造りは、鴨川健太郎院長の幼少期の体験にあるという。「私自身、子どもの頃に歯医者さんが嫌だったので、子どもの初めての歯科医院体験は大切にしたいんです」と話してくれた。保育士のいる託児スペースも設置し、子どもが治療の雰囲気に慣れるまで気長に付き合うなど、環境づくりに注力しているという。家族で通える歯科医院をめざす鴨川院長に、日々の診療の様子を聞いた。

(取材日2021年8月16日)

家族みんなが気軽に抵抗なく通える歯科医院をめざして

先生が歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

鴨川健太郎院長 ケンタ デンタルクリニック1

祖父と父親が工学部出身ということもあり、私も高校の途中までは工学部に進学し、メーカー勤務という進路を漠然と考えていました。でも、突き詰めて考えるうちに、将来は人とじかに接する仕事がしたいと思うようになったんです。子どもの頃の私は、虫歯が多くてよく歯科医院にお世話になりました。振り返れば、それが「歯科もいいな」と思ったきっかけになったと思いますし、歯科医院開業のコンセプトにもつながりました。

子どもの頃の歯科医院通いが、開業のきっかけにもなったのですね。

私自身、毎年歯科検診で虫歯を指摘されて歯科医院に通い、何をされるかわからない不安感でいつも行くのが嫌で仕方なかったという経験をしました。なので、患者さんの気持ちがよく理解できます。子どもでも大人でも、「歯科医院は怖い、痛い」というイメージを最初に持つと、歯科医院への足は遠のくのではないでしょうか。まずは抵抗なく受診できて、中に入れば明るい雰囲気で迎えられるような歯科医院を開業しようと思いました。大学病院勤務の後、郊外にある一般の歯科医院で7年間勤務しましたが、幅広い世代の患者さんが来院する明るい雰囲気の歯科医院でした。矯正の研鑽を積み、スタッフの明るい接し方も勉強になったと思います。その経験を生かし、郊外で家族みんなが通える歯科医院をめざして2008年に開業しました。当時は私の子どもも3歳で、子どもを連れて来院することの大変さは身にしみてわかっていたので、託児環境も整えました。

気軽に抵抗なく通える歯科医院にするために、どんなことに注力していますか?

鴨川健太郎院長 ケンタ デンタルクリニック2

まずは、外観や内装を歯科医院らしくない楽しい雰囲気にしました。カフェのような建物で、服装も白衣ではなく色のあるユニホームです。治療室には、それぞれ違う柄の壁紙を張り、お子さんが抵抗なく治療室に入れるようにしました。もちろん、バリアフリーなのでベビーカーも車いすもそのまま入れます。環境だけでなく、治療についての不安も軽減しなくてはいけません。何をされるかわからない不安は私も経験済みですので、患者さんのお口の状態と、どんな治療をするのかを丁寧に説明することを心がけています。口腔内を撮影できる小型カメラで、治療前、治療中、治療後の写真をそれぞれ撮影し、モニターで一緒に見ていただきながら説明しています。そこで、患者さんの疑問や質問にもきちんと答えられるよう注力しています。

マウスピース型装置を使った小児矯正のニーズに対応

どんな患者さんが多いですか?

鴨川健太郎院長 ケンタ デンタルクリニック3

開業して15年になりますが、開業当初から通ってくださる患者さんも多いですし、世代的にはお子さんから高齢者まで幅広い患者さんが来院されています。当時お子さんだった方は、もう高校生や社会人ですね。今後は3世代で来ていただけるような歯科医院になりたいと考えています。託児もできるので、親子で通われている方も多く、小児矯正のニーズも高いように思います。これまで大人が対象だったマウスピース型装置を使った矯正が、昨年の春からお子さんにも使えるようになりました。そのこともニーズの高さにつながっているのでしょう。

マウスピース型装置を使った矯正を希望する人は、小児矯正全体で見て多いのでしょうか?

見た目の問題や歯磨き、食事のしやすさの点でメリットがあるため、当院ではほとんどがマウスピース型装置を使った矯正方法です。従来からあるワイヤー矯正は、マウスピース型装置をつけたり外したりという管理が自分でできないお子さんに使用しているくらいですね。マウスピース型装置を使う場合は、長くても1年半で終わるので、そういった点もニーズに合っているのかなと思います。マウスピース型装置での矯正が終わった後は、後戻りしないようリテーナーを入れて生え替わりを待つという流れになっています。

子どもは何歳ぐらいから歯科に通えば良いのでしょうか?

鴨川健太郎院長 ケンタ デンタルクリニック4

早い方は生後半年ぐらいでいらっしゃいますが、少なくとも前歯が出て奥歯が生えてきたら、一度歯科医院を訪ねてほしいですね。小さい頃は歯磨きを嫌がることが多いのですが、押さえてでも必ず磨くようにしてださい。歯科医院で無理やり治療することはしませんが、お母さんがする歯磨きは別です。私も自分の子どもは押さえつけていました。それくらい小さい頃の歯磨きは重要です。その代わり、終わったら必ず褒めてフォローしてあげてください。当院では歯ブラシの使い方についても指導しています。以前「歯を磨くと子どもの口の中が血だらけになる」と相談にいらしたお母さんがいましたが、実際にやっていただくと、熱心すぎて不必要に力が入っていることがわかりました。こうしたことも自分だけではわからないと思いますから、なんでもご相談ください。幼少期の歯科医院の体験は大事にしたいので、歯科医院にまず慣れることから気長に始めるようにしています。

換気システムを整え、感染症対策も強化

感染症対策も強化されるそうですね。

鴨川健太郎院長 ケンタ デンタルクリニック5

窓の開閉だと、寒かったり暑かったりと患者さんも居心地が良くないので、窓の開閉することなく換気できるようなシステムを整えました。各治療室に設置しているので、安心して治療を受けていただけると思います。また、フィルターがあるので、花粉症対策にもなっています。一人の患者さんの治療が終わるごとに、時間をかけて診療ユニットを消毒しているので、待ち時間が多少長くなるかもしれませんが、そこはご理解いただきたいと思います。さらに、治療の前にはうがい薬でお口の中を除菌していただいています。そうすることによって、仮に患者さんが感染していたとしても飛沫感染のリスクを減らすことにつながります。

読者へのメッセージをお願いします。

新型コロナウイルス感染症の第1波の頃には「歯科医院に行くのは感染が心配」と考える人も多かったと思いますが、最近では情報も増え、患者さんの歯科医院への理解も進んできました。各歯科医院で感染症対策には力を入れて取り組んでいますし、歯科医院がクラスターになっているケースはごくわずかだと思います。ですので、安心して定期的なメンテナンスもこれまでどおり続けてほしいと思います。口の中の衛生状態が感染しやすさに影響するといわれていますので、清潔な状態を保つことが、感染症予防にもなります。

継続して通うことが大事なのですね。最後に、今後の展望をお願いします。

鴨川健太郎院長 ケンタ デンタルクリニック6

当院の患者さんも長く継続して通ってくださる患者さんが多く、それはスタッフの力も大きいのかなと思っています。受付での明るい対応やメンテナンス時にお伺いするプライベートな会話など、スタッフは患者さんとのコミュニケーションを通して歯科医師とは別のかたちでお口の健康を支える大きな役割を果たしています。定期検診には1時間の枠を取り、患者さんの希望も聞きながら歯科衛生士の判断で次回の来院を決めています。ベテランの歯科衛生士ばかりですので、私も頼りにしています。これからも患者さんとの信頼関係を大切にしながら、家族みんなが気軽に通える歯科医院をめざして努力をしていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/33万円~、
ワイヤー矯正/45万5000円~、
マウスピース型装置を用いた矯正(成人)/27万5000円~84万7000円
マウスピース型装置を用いた矯正(小児)/55万円~
検査代33000円
ホワイトニング3万3000円~
(すべて税込み)

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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