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西本 博文 院長の独自取材記事

西本整形外科リハビリクリニック

(岐阜市/岐阜駅)

最終更新日:2020/04/01

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岐阜大学から車で約5分のところにある「西本整形外科リハビリクリニック」は、西本博文院長が2009年に開業した。西本院長は、岐阜大学医学部を卒業後、彦根市立病院や岐阜大学医学部付属病院、岐阜中央病院(現・岐阜清流病院)などに勤務。勤務医時代には脊椎外科の手術を多数経験している。その後脊椎脊髄疾患を中心に、手の疾患、関節疾患、骨折やスポーツ外傷といった外傷、リウマチ性疾患と幅広い診療に携わってきた。現在は、リハビリテーションを中心に多くの患者を受け入れる同院。その診療を支えるのは、西本院長はもちろん看護師・理学療法士をはじめとするスタッフ全員だ。患者の「憩いの場」をつくるため、明るく楽しく診療に臨みたいという西本院長に患者への想いを聞いた。
(取材日2020年2月19日)

人の役に立てる整形外科医師でありたい

なぜこちらに開業したのでしょうか?

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私は岐阜大学の出身なんです。県外の病院に勤務したこともありますが、この土地に愛着があって。勤務医時代に私を頼って通院いただいた患者さんが、この地域に多かったんです。それならば、患者さんが通いやすい場所に開業しようということでこの土地を選びました。当時、この辺りには整形外科が少なかったので、地域の皆さんのお役に立てればという想いもあったんです。実は、私の身内には整形外科の医師が多いんですよ。それで、若い頃は漠然と医師を志していた部分もあったんです。しかし、中学時代にとある本に出会ったことをきっかけに気持ちが変わりました。それは、青年が多くの人の命を守るために自身の身を犠牲にするという話なんですが、そこで「犠牲の美学」に感銘を受けたんです。人の役に立てることの素晴らしさについて、真剣に考えるようになりました。

西本先生には信念があるのですね。

私は出会う人に恵まれていたんですよ。岐阜大学で「整形外科医師としての心がけ」について教えていただける先生に出会えたんです。大学という場所は、在籍している医師がたくさんいますよね。医師の数だけ、さまざまな考え・治療方針をそれぞれが持っています。医師になった頃は、一人ひとりの先生で違う「治療に対する考え方」をどう捉えればいいのかわからず悩むこともあったんです。ところが、尊敬する先生に相談したところ「西本は何を言っているんだ? 医学なんて一つの正解があるわけじゃない。いろいろな治療方法が聞けるなんて幸せじゃないか」と言われてスッと迷いが晴れました。そこから、より多くの話を聞き、自分で検証して最終判断をしようという自分の方針が生まれたんです。器の大きな2人の先生に出会えたことは自分の人生にとってたいへん勉強になりましたし、今もその先生方を目標に、日々地域医療に貢献したいと思っています。

先生を慕って通われる患者さんもいるのでは?

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ありがたいことに、開業前から20年以上のお付き合いがある方もいれば、私が、または他院で手術し10年以上もリハビリに通ってくださる方もいらっしゃいます。当院には老若男女さまざまな患者さんがいらっしゃるんです。私は脊椎が専門なので、首・腰の痛みはもちろん、手足のしびれ・骨粗しょう症・スポーツ外傷など多くの症状の方が来院されます。また、内科的疾患の相談や治療、採血をする患者さんも多くみえます。患者さんには「この症状で病院に行っていいのかな?」と悩まずになんでも相談してほしいんです。早期発見できれば、進行を穏やかにしていくことが見込めるケースもあります。例えば高齢の方が悩んでしまう「ロコモティブシンドローム」の主な原因のひとつが運動器の障害です。進行すれば介護が必要になることもあり、骨粗しょう症と同じく軽視されやすい疾患なんです。少しでも早く対処して、健康に幸せに長く生活していただきたいのです。

患者が話しやすいよう温かい雰囲気づくりを心がける

先生が特に苦労された経験はどんなことでしょうか。

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整形外科医師として一番大変だったのは、間違いなく勤務医時代に行った「脊椎の手術」です。脊椎の疾患は、手術したからといって必ず治るわけではないためです。脊椎手術は患者さんの人生を劇的に変えてしまうことがあるともいえるでしょう。それだけに治療法もいろいろありますし、患者さんに病状・治療について理解していただくのも簡単ではないんです。そして、手術後にリハビリが必要になる方も少なくありません。ただ、リハビリはつらいんですよ。痛みがあるのに、まひの改善・機能回復のために我慢して動かさなくてはならない。患者さんは、リハビリで大変な苦労をなさることが多い。そのように苦しみながらも、前向きに頑張る患者さんを何人も診てきました。患者さんの苦労を実感するとともに、機能回復のための運動療法の意義も痛感したんです。だから開業するならリハビリを大切にしたくて、院名を「西本整形外科リハビリクリニック」と命名しました。

患者さんを大切になさっているんですね。

私が開業してうれしく感じているのは、患者さんが身内の方に当院を勧めてくださることなんです。この辺りの地域性もあってか、ご夫婦や3世代にわたって通院してくださるご家庭もあるんですよ。患者さんに「次は孫が来るからよろしくね」「父にも勧めます」と言ってもらえると、地域に受け入れてもらえているんだなとありがたくなります。中には、一時間かけて遠方から来られる方も多数いらっしゃいます。正直に言うと、手術室や入院施設があるわけではないので開業医ではできることが限られており、重症な患者さんを治療することはできません。そのため、多くの総合病院と連携をとって検査・手術をお願いしています。だからこそ患者さんがなんでも話しやすい、温かい雰囲気づくりを当院では大切にしていきたいんです。

先生の笑顔が耐えない理由は患者さんあってこそなのですね。

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私がいつもニコニコしすぎているんでしょうか。ときには「大切なことを笑顔で言わないでほしいな」と患者さんにご指摘いただくこともあります。医師としての経験値があがると少しばかり謙虚な心がなくなることがあるんです。その時に反省して「医師として守るべき道徳・倫理がある」と自分の心に深く刻んだんです。だから今では、開業医として「憩いの場」をつくりたいとの想いで、「明るく楽しく」をモットーにしています。患者さんがなんでも話しやすい、温もりのある雰囲気を大切にしていきたいのです。

より良いリハビリのためスタッフ全員で同じ目標を持つ

患者に受け入れられる医院づくりには、スタッフの協力も大切なのではないですか?

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もちろんです。当院はリハビリを大切にしています。そのためスタッフ全員が同じ目標を持って診療に臨むため、情報共有を徹底しているんです。まずは毎朝、すべての職種でカンファレンスを行って患者さまからの指摘、ヒヤリ・ハットなどを検討します。そして診療が終わってからは、新規の患者さんのリハビリの検討などをするんです。なぜここまでするのかというと、患者さんが本音を話してくれるのは医師ではないからなんですよ。私一人だけで対応しようとするには限界がある。そこで、患者さんの治療の一助となるためにスタッフ間でこまめに情報を共有することを心がけています。

クリニック全体としてスタッフの意識が高いのですね。

手前味噌かもしれませんが、当院の理学療法士はたいへんに勉強熱心なんです。勤務1年目から毎年の研究発表を目標にしています。そのため、月に一人、最低一つは英語論文を熟読して抄読会をしています。お昼休みも患者さんの画像を見直したり、努力しているんです。リハビリに関しては、私よりも詳しいことだってあるんですよ。もちろん、熱心な対応は看護師も同じです。当院のスタッフには「接遇は職員同士から」という合言葉があるんです。医療事務員が私に教えてくれた言葉なんですが、チーム医療を充実させるためにまずはスタッフ同士が助け合っていこうというもの。スタッフ全員が合言葉にしているんですよ。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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当院が皆さまの安らぎの場、元気を与えられる場、楽しく治療をしていける場、となれますようにスタッフ一同努力しております。当院では何よりも患者さんのためになることを第1として対応させていただきますので、遠慮なく何でもご相談いただけると幸いです。

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