自覚なく進行することも多い目の病気
年1回は眼科の定期検査を
えの眼科 さくら夙川クリニック
(西宮市/さくら夙川駅)
最終更新日:2025/04/03


- 保険診療
誰もがかかり得る目の病気である白内障は定期的な検診が必要だ。また、最近ではテレビCMなどでも啓蒙されているように、年齢を重ねるにつれ有病率が上がる緑内障は早期発見、早期治療が重要とされている。自覚症状がないまま進行し、気づいた時にはかなり進行した状態であるケースもあるという。「えの眼科 さくら夙川クリニック」は先進の検査機器を導入し、経験豊富な視能訓練士が検査を担当し、看護師とともに検査、診断、治療まできめ細かくサポート。日帰り手術については「えの眼科 西あしやクリニック」で施行し、術前・術後の検査は同院で行うなど、連携しながら治療を進めていく。大規模病院と遜色ない機器を取りそろえ、高い質の診療を提供することで、地域の目の健康を守り続ける藤田今日子院長に、同院の眼科検査について聞いた。
(取材日2024年1月15日)
目次
先進機器を導入し、検査から診断、治療まで高い質の診療で対応
- Q眼科検査の重要性について教えてください。
-
A
▲目の疾患は、自覚症状がないまま進行していることがある
緑内障や糖尿病網膜症など、かなり進行しない限り自覚症状がない病気も少なくないので、たとえよく見えていると思っていても定期的な健康診断がとても大切です。経時的な変化を見逃さないように、治療の必要性がなくても、40歳以上になれば、少なくとも1年に1度は眼科を受診し、検査をしましょう。病気を見逃さないことは大切ですが、負担のないよう必要な検査を最小限に行います。
- Q先進の機器をそろえ、各種検査に対応していますね。
-
A
▲重症化する前に検査を受け、現状を把握することが大事
特に眼科検査機器は、数年たつと、さらに便利で高精度なものへとバージョンアップされたり、最新機器が登場することもあります。診断に欠かせない検査機器ですから、医師も患者さんも恩恵が得られるように先進のものをそろえています。角膜形状解析装置や前眼部OCTなどは、診断・治療に非常に重要な機器ですが、どこの病院・クリニックにもあるものではなく、診療の質に対してこだわりの強い当院ならではのラインナップだと思います。そのほか広角眼底カメラによる眼底検査、自動視野計・手動式視野計までそろえていることで、特殊なケースにも対応が可能です。
- Q患者数の多い白内障や緑内障の検査内容について教えてください。
-
A
▲検査・診断・治療まできめ細かくサポートしている
白内障の有病率は60代で80%、80代でほぼ100%といわれています。物が二重・三重に見える、かすんで見える、まぶしいなどの症状を感じたら受診してください。白内障の進行を評価するために視力検査は必須です。しかし視力が良好でも、コントラストが低下して日常の見え方に悪影響を及ぼすこともあるので、当院では必要に応じてコントラスト感度を評価しています。緑内障においては、光干渉断層計(OCT)でまだ視野欠損に至っていない、初期緑内障を検出することが望めます。もちろん視野検査を定期的にすることで、進行のスピードや治療法の評価を行います。
- Qそのほか定期受診を促すべき疾患はありますか?
-
A
▲経験豊富な視能訓練士が在籍している
糖尿病網膜症ですね。これは糖尿病による高血糖で網膜血管が障害を受ける疾患で、進行すると増殖糖尿病網膜症に至り、手術を必要とすることもあります。糖尿病と診断されたら、内科受診はもちろん、眼科を受診し検査を受けることをお勧めします。この他、お子さんの近視治療にも積極的に取り組んでいますので、学校健診で指摘された場合は必ず受診してください。近視が進行して強度近視となり、大人になってから視機能に影響するような網膜の病気にならないように、学童期での介入が望まれます。
- Qチーム医療を大切にしているそうですね。
-
A
▲定期的な検査が大切
当院では視能訓練士が検査を担い、精度の高い検査をすることで、スムーズな診断や治療選択に協力しています。医師が知りたい情報を正確な検査結果で示し、患者さんの負担がないように短時間で検査が終了するように日々精進しています。検査や治療では経験豊富な看護師が、患者さんに寄り添って一人ひとりに接することで、不安の軽減に努めています。スタッフと医師がチームになって、検査、診断、治療という過程をなるべく患者さんの負担軽減に努めつつ一貫して当院で行いたいと考えています。