藤田 今日子 院長、繪野 亜矢子 理事長の独自取材記事
えの眼科 さくら夙川クリニック
(西宮市/さくら夙川駅)
最終更新日:2024/02/27
JR神戸線のさくら夙川駅からすぐという便利な立地にある「えの眼科 さくら夙川クリニック」。2007年に開院し、2019年に継承した繪野亜矢子(えの・あやこ)理事長と藤田今日子院長が、芦屋市にある「えの眼科 西あしやクリニック」と行き来しながら、質の高い眼科医療をめざして診療を行っている。眼科医師に加え、豊富な知識と経験を持つ視能訓練士や看護師らスタッフとともに、眼科医療の精度を追求し続けている同院。繪野理事長と藤田院長に、クリニックの特色や西あしやクリニックとの違い、今後の展望やめざすクリニック像など幅広く話を聞いた。
(取材日2023年12月27日)
機能が異なる2院で連携。多角的な診療が強み
貴院の成り立ちについて教えてください。
【繪野理事長】当院は、2007年に実母である繪野尚子が開設した「えの眼科クリニック」が始まりです。2019年4月に私が理事長を継承し、2020年12月にはさまざまな日帰り手術に対応するために手術室を擁した「えの眼科 西あしやクリニック」を芦屋市に開院し、同時に当院は「えの眼科 さくら夙川クリニック」と改称しました。両クリニックが連携しながら日々診療にあたっています。さくら夙川クリニックでは検査・診察と外眼の処置や硝子体注射などが可能で、それ以上の手術が必要な場合は西あしやクリニックの手術室を利用、もしくは連携して対応しています。
診療理念についてお話しいただけますか?
【藤田院長】当法人の理念は、「診療内容や質の高さは病院かそれ以上、患者さま一人ひとりへの向き合い方は町の診療所」。夙川・芦屋ともに同じ思いで診療にあたっています。また患者さんに対し心からの笑顔で接することができるよう、スタッフ同士がコミュニケーションを取りながら働きやすい環境づくりに努めています。
【繪野理事長】質の高い診療を提供することを常にめざしています。そのための検査機器や技術は先進で最上級のものにこだわるタイプだった母の影響もあり、その時代の「最良」にこだわって関わるすべての患者さんのための診療を、眼科医を終えるその日まで続けます。
現在の診療体制についてお聞かせください。
【藤田院長】私や繪野理事長をはじめ、当法人に在籍する医師が2院を行き来しながら診療を行っており、それぞれの専門分野を生かして、質の高い医療を提供しています。それを支えてくれるのが、多くの有能なスタッフたち。当法人には視能訓練士の国家資格を持つスタッフが現在8人在籍しており、高度な検査を精度高く提供しています。眼科知識の豊富な看護師たちは患者さんのケアに力を注いでくれていますね。また、理事長の以前の勤務先である多根記念眼科病院でのご縁から、眞野富也先生と張國中先生を顧問として迎え、難症例の診療に際しアドバイスをいただくこともあります。多くの医師による多角的な診療は当院の強みです。ほかの医療機関との連携も大切にして、ともに地域の患者さんの目の健康を守っていけたらと考えています。
手術になっても手術前・手術後のフォローはしっかりと
クリニックでできる検査・診療・治療などについて教えてください。
【藤田院長】検査や診察は当院ですべて可能ですが、白内障、網膜硝子体、緑内障などの手術が必要な場合には西あしやクリニックに移動して受けていただくことになります。それは共同利用している手術室がそこにあるためですが、それ以外ではすべて当院で診療を受けていただけます。手術の説明はいつもの先生からお話ししますし、術後のフォローもしっかり当院でさせていただいていますのでご安心ください。両クリニック間を結ぶ送迎車もご用意していますので、手術当日は当院から西あしやクリニックへお連れし、手術後はご自宅、もしくは駅までお送りするようにしています。
【繪野理事長】検査機器は両クリニックとも先進のものをそろえていますので、どちらでも同じように検査を受けることができます。一部の特殊な検査や手術以外は当院にて完結できる体制を整えています。
質の高い診療のため、精密な検査に努めているそうですね。
【繪野理事長】良い結果を提供するためには、前提として患者さんの現在の状態を正しく知ることが不可欠です。特に患者さんのお困りの症状はお話をよくお聞かせいただいた上で、さまざまな精密機器を使用した複数の検査が必要になります。診断や治療には、この検査結果が非常に重要で、患者さんには長い時間お待たせすることもあり、苦痛に思われることもあろうかと思います。患者さんと私たち医療従事者が互いに信頼することでより良い診療は生まれます。地域の患者さんと相互に信頼関係を築き、より良い眼科医療をともにめざしていけたらうれしいです。
力を入れて取り組んでいる治療はありますか?
【藤田院長】加齢黄斑変性・糖尿病網膜症などの治療に用いる硝子体注射やステロイドテノン嚢下注射、抜糸などの処置のほか、レーザ-治療に対応し、手術以外の対応に力を入れています。現在、ご紹介いただく患者さんが増えているのが、IPLという機器によるドライアイ治療です。目の潤いを保つのに必要な油分を分泌するマイボーム腺を刺激し、ドライアイの改善を図ります。そのほか近視の方にはオルソケラトロジー、眼内コンタクトレンズといった近視治療にも力を入れています。
地域住民に信頼され、愛されるクリニックをめざす
患者さんに接する際に心がけていることはありますか?
【藤田院長】医師になった時から、祖父母や父母に対するのと同じように患者さんに接するよう心がけてきました。私自身が結婚し出産・育児を経験したことで、保護者という立場もより理解できるようになったと思います。病気の説明をする際には、わかりやすくお伝えするために、検査画像や目の模型を一緒に見ながら解説するようにしています。
【繪野理事長】すべての患者さんに全力で対応するように心がけています。また医療専門用語などは一般的な言葉に置き換えて、ご説明するよう心がけつつ、ご自身で病気のことをしっかりとお調べになってから受診される患者さんには専門的な内容までお伝えするなど、患者さんの個性に配慮しながら対応に変化をつけています。
今後の展望について教えてください。
【繪野理事長】スタッフ全員がやりがいを感じるような充実した職場を、スタッフ自らが努力してつくり上げ、互いにリスペクトして働きやすいと感じる職場を整えていきたいです。そんな環境であれば、さらに良いチーム医療をめざせると確信しています。今日より明日、明日より明後日と進化しながら、スタッフ全員が情報を共有して、きめの細かい診療をしていきたいと考えています。患者側と医療スタッフ側が互いに信頼し合える関係を築ける医療を生み出していきたいと考えています。
めざすクリニック像はありますか。
【藤田院長】私は西宮で仕事をするのは初めてなのですが、西宮にある中学校・高校に通っていたので、この地域には並々ならぬ思い入れがあります。そんな私にとってとても大切な地域の皆さんに信頼され、愛されるクリニックを築いていきたいと考えています。当法人の理念どおり、患者さん一人ひとりにしっかりと寄り添いながら「病院かそれ以上」をめざして日々診療にあたっています。どんな些細なお悩みであっても、ご遠慮なくご来院いただきたいですね。
地域の方にメッセージをお願いします。
【繪野理事長】当院に在籍するすべての医師は互いに連携し、知識や技術を結集して質の高い眼科医療を提供したいという志を持つ者ばかりが集まってくれました。これからも「さくら夙川クリニック」は、「西あしやクリニック」と密に連携して、地域のニーズにしっかりと応えていきたいと考えています。「目の病気なら、えの眼科」と地域の方々に認識していただけるように、これからも患者さんにご満足いただける、一人ひとりに寄り添う医療の提供に努めていきます。
【藤田院長】当院は患者さんの利便性を考えて、駅前すぐの場所につくりました。お子さんから高齢の方まで、どんな疾患・症状であっても一番に頼っていただけるように心がけておりますので、気になることがあればお越しいただければと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはドライアイのIPL治療/5000円(1回)、多焦点眼内レンズ(白内障手術)/24万2000円~60万5000円(片眼)、オルソケラトロジー/レンズ代金 両眼16万5000円(ケア用品別)、片眼8万2500円、診療費(初回)5000円、(2回目以降)3000円、眼内コンタクトレンズ/70万4000円~81万4000円(両眼)