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片山 昇 理事長の独自取材記事

宇治山田歯科医院

(伊勢市/宇治山田駅)

最終更新日:2022/03/16

片山昇理事長 宇治山田歯科医院 main

近鉄鳥羽線・宇治山田駅から歩いてすぐ、店舗やビルが立ち並ぶ伊勢市岩渕にあるのが「宇治山田歯科医院」だ。院長も兼任する片山昇理事長は、2009年に地元であるこの地で開業。以来、さまざまな専門分野を得意とする歯科医師たちとともに、小児から高齢者までライフステージに沿った歯科医療を幅広く提供してきた。広島大学歯学部を卒業後、広島県尾道市でその当時はまだ確立されていなかった訪問診療を経験したことがきっかけで、現在も訪問歯科診療に注力している片山理事長。「治療に最後まで責任を持つこと」をモットーに日々、真摯に患者と向き合う理事長に、同院の診療の特徴や強み、めざすクリニック像について、幅広く話を聞いた。

(取材日2022年2月7日)

「治療に最後まで責任を持つ」という師の教えを守る

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

片山昇理事長 宇治山田歯科医院1

私は、実家がレストランを経営していて、両親は共働きだったので、子どもの頃から祖父母と過ごしてきました。その祖父母が歯のことで困っているのを見てきたので、それを助けてあげたいという思いで歯科医師をめざすようになりました。もしかしたら、そうしたきっかけが訪問歯科診療をしようというところにつながっているのかもしれませんね。専門はインプラントや審美歯科ですが、これは最初から勉強していたわけではありませんでした。開業前に、興味を持って勉強していたのがこの分野だったんです。広島大学の先輩の先生たちの中には、インプラントや審美歯科の分野で著明な先輩もいて、人にも恵まれていましたね。

歯科医師として影響を受けた方はいらっしゃいますか?

今から20年以上前、勤務医時代にお世話になった広島県尾道市にある歯科医院の院長ですね。当時、訪問歯科診療はまだ一般的ではありませんでしたが、すでに高齢化が進んでいた尾道の町をクリニックの休診日に院長と2人で回っていました。周りに訪問歯科診療に対応している歯科医院も少なく情報もありませんので、持って行く器具から自分たちで考えました。尾道は坂道が多いことで有名な町なので、車が入れない所は器具を担いで歩きました。院長は義歯治療が得意だったので、いろんなことを学びました。残念ながら私が開業する前に亡くなられたのですが、院長の「自分の治療に対して最後まで責任を持つ」という教えは今でも大切にしていて、その経験があったので、開業したら訪問歯科診療をしようと決めていました。

なぜ、この場所で開業されたのでしょうか?

片山昇理事長 宇治山田歯科医院2

私が伊勢市の出身だからというのもありますが、伊勢市でレストランを経営していた父がこの土地を紹介され、私の歯科医院と弟のレストランを建てたら良いのではないかと言ってくれたのがそもそものきっかけです。時期的にもちょうど良いタイミングでしたし、ずっとこの地で商売をしてきた父が、「伊勢でやっていくならここが良いよ」と勧めてくれたので、この場所で開業することにしました。当院は駅から近いですが、車で来る方のほうが多いので、駐車場は当院の前と近くの銀行の駐車場を借りています。伊勢より南の鳥羽市や志摩市から車で来る方もたくさんいます。

地域医療のニーズに応え、生涯歯の健康をサポートする

こちらで行っている訪問歯科診療について伺います。

片山昇理事長 宇治山田歯科医院3

副院長がマネジメントを担当し、事務業務を担当するコーディネーターが在籍しています。患者さんは高齢の方が多いので、老年歯科を専門とする私を中心に、訪問診療に関わる歯科医師は、高齢者歯科分野に対して、知識と経験が豊富な先生を配置しているのも特徴ですね。専任の歯科医師と歯科衛生士で構成したチームは現在3つほどあり、ほぼ出ずっぱりで回っています。私も現場をきちんと見ることは大事だと思っているので、タイミングが合えば同行するようにしています。長く通っていただいている患者さんとそのご家族には、通院できなくなった時のために「訪問歯科診療で一生診させてもらいたいです」という手紙をお渡ししています。訪問歯科診療はマンパワーが必要で、16キロ以内というルールもあり、できる範囲は限られますが、高齢化が進む中、さらに高まる訪問歯科診療のニーズに応えていきたいと思います。

インプラント治療にも力を入れているそうが、診療の際に気をつけていることはありますか?

訪問歯科の現場でも、インプラントはお口の中に残存しているけど、天然歯は虫歯になって崩壊しているケースが多く見受けられます。ですので、介護が必要になったときのことを見据え、どのようにインプラントを配置したらお口全体にとって良いのかを考えながらプランニングすることが、これからのインプラント治療には必要だと考えています。私としては、インプラント治療と老年期の歯科治療の両方に精通し、両者の橋渡しができる歯科医師をめざしています。今後訪れる人生100年時代に向けて、患者さんに有益なインプラント治療を提供していきたいですし、ほかの歯科医師にも伝えていくために講演や執筆もしています。一時期、インプラントに対して、否定的な意見も多くありましたが、私は使い方次第だと思っていますので、それを提言しています。

スタッフ体制について教えてください。

片山昇理事長 宇治山田歯科医院4

当院には現在40人くらいのスタッフがいるのですが、基礎的な知識と技術をしっかり身につけられるように教育には力を入れています。1人でできることは限られますが、チームの一人ひとりがそれぞれの得意分野で力を発揮することで、さまざまなことが可能になるので、チームとして動ける歯科医院は強いと思います。当院は恐らくほかの歯科医院と比べると忙しく、それだけに学ぶことも多いと思います。めざすのは、当院で3年働いたらどこへ行っても通用するような人材育成の場。スタッフには、同時に複数人を診るような診療スタイルではなく、時間がかかってもいいから一人ひとりに適切な治療をじっくり行う、そんな診療をしてほしいと伝えています。

ライフステージに合った歯科治療を提供できる歯科医院

患者さんと接する時に大切にしていることは何ですか?

片山昇理事長 宇治山田歯科医院5

まずは患者さんの話をきちんと聞くことを大切にしています。患者さんが望む治療、費用面についてのご希望なども伺い、その上で、その方に合った治療を提案しています。私の得意分野がインプラント治療だからといって、そればかりを重点的に勧めるようなことはしません。入れ歯で十分な方には入れ歯で対応しますし、若い方の場合もすぐインプラントをするのではなく、なるべく天然歯を残す、削らない、神経を残す治療を行います。インプラント治療の知識があるからこそ適した症例や適切な時期が判断でき、インプラント以外の選択肢も提案できるのだと考えています。

理想とする歯科医院像と今後の展望についてお聞かせください。

ライフステージに合った歯科治療を提供できる歯科医院です。入り口は小児ですが、おなかにいるときからお母さんへ歯科的なサポートを行い、産まれてくるお子さんへ乳幼児からの食育というかたちで早期に携わり、出口は残念ながら寝たきりになったり、認知症になってしまった高齢者まで、幅広く、高度な医療を提供できる歯科医院をめざしています。今後は管理栄養士を雇用、育成することも決定していますし、1階に小児歯科を専門とするフロアを作ることも決まっています。小児歯科に関しては、矯正や予防、呼吸を含めた口腔育成にさらに力を入れていく予定です。子どもの時から、適切な時期に矯正のアプローチをすることで、将来、歯列で困らなくていいようにしていきたいですね。伊勢中の子どもたちが来る、そんな歯科医院にしていきたいです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

片山昇理事長 宇治山田歯科医院6

当院では、ライフステージに合ったクオリティーの高い治療の提供に努めており、それを強みとしています。子どもから高齢者まで、しっかり責任を持って長くお付き合いしたいというコンセプトのもと診療を行っていますので、お子さんからおじいちゃん、おばあちゃんまで、家族みんなで安心して通っていただけるのではないかと思っています。どんな症状やお悩みでも、幅広く対応するということが強みだと自負しておりますので、ぜひお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/38万円~、小児矯正/25万円~、顎顔面矯正/45万円〜

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